ビスカリアの育て方
目次
ビスカリアとは?水やり肥料植え付け・植えかえ管理場所・日当たり病気・害虫花ガラ摘みと種の採取注意! 倒れる!特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ビスカリア
- 科名
- ナデシコ科
- 属名
- シレネ属
- 学名
- Silene coeil-rosa
- 別名
- コムギセンノウ、ウメナデシコ
- 耐寒
- 0度
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 中級者向け
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ビスカリアとは?
ビスカリアは地中海原産の
ナデシコ科シレネ属の細い茎に薄い花びらの花を咲かせる
一年草。以前はビスカリア属だったため、現在でもビスカリアの名前で流通していることが多いです。
線の細い茎が伸び、その先に花が咲き、風に揺れる姿は涼しげです。
雑草っぽい雰囲気なんですよね。
手間のかからない植物で、春に開花し、花が終わると
種子を作って枯れてしまいます。
3月に種まきして4月〜6月に開花させるか、秋(10月)ごろに種まきして越冬させて春に開花させるかします。最近は苗が流通しているのでネットショップで購入して苗を植えてもいいです。
草丈25cm〜40cm
最初に簡単にまとめ
●種から育てるもので、その種が意外と流通していない。
●一年草で夏までには枯れる。
●過湿に弱い。
●密に植えると、蒸れて腐る。株同士は15cmか20cm空ける。
●卓球のラケットじゃないです。植物です。
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水やり
ビスカリアはどちらかというと過湿に弱く、蒸れると腐ってきます。といっても、真夏までには開花、枯れるという性質ですから、真夏の蒸れについては考えなくても構いません。春から初夏、もしくは秋から初夏に掛けての、一般的な「土が乾いていたら水をやる」という頻度で十分です。
冬は土が乾いて、白く変色してから水をやる程度にします。
肥料
肥料はさほど必要ありません。肥料が多いと、弱ったり枯れることもあります。植え付けをするときに元肥として緩効性肥料を通常の半分程度ほど土に混ぜるくらいにしておき、追肥はしません。
植え付け・植えかえ
種蒔き
寒冷地では3月、寒冷地以外(関東はこちら)では9月、10月に撒いて春から初夏に掛けて開花を楽しみます。種子は光に反応して発芽するので、土をかぶせず、撒きっぱなしでOK。発芽までは乾燥しないようにマメに水をやってください。発芽までは1、2週間です。
発芽用のシートに載せて、発芽させてから植え替えることもできますが、そこまでするほど弱いものではないです。
直播して、発芽したら、間引きをして、株同士を15cmから20cm空けるようにします。密にすると蒸れやすいです。
用土
酸性の土を嫌い、弱アルカリ性の土を好みます。無理にアルカリにしなくても、中性ならば大丈夫です。市販の
培養土はすでに中和してありますから、問題ありませんが、庭で育てる場合は、
石灰で中和させておきましょう。
管理場所・日当たり
日当たりがよく風通しのよいところを好みます。
半日陰でも生育し、開花もしますが、どうしても日当たりに比べると生育は遅くなります。
あまりに強い日差しには痛んだり、
西日が強いと乾燥で傷んでしまいますが、一年草で夏には枯れるものですから、あまり必死に神経を使わないでいいでしょう。
関東でも秋(10月)に撒いて冬を越して春に咲かせる――というサイクルになるのですが、霜にあたると一発で枯れないまでも、結局枯れます。そこで、霜が降りる地域で、冬を越させる場合は霜よけをします。
雪は意外とダメージが少ないです。雪の下は保温になるためです。問題はやっぱり霜です。
病気・害虫
アブラムシが発生します。
アブラムシは植物の汁を吸うだけでなく、その刺激によって、ビスカリアのツボミや葉っぱに奇形を起こさせることがあります。発見次第、捕殺。増えてきたら薬殺を徹底しましょう。被害が他の植物に広がらないようにしましょう。
花ガラ摘みと種の採取
花がしぼんだら、種を作り、種をつくると株が弱ってしまうので、花がしぼんだらマメに摘んでいくことで、長く花を楽しめます。花の下の葉っぱの根元から次の
花茎が伸びるので、そのちょい上まで
切り戻します。
かなり面倒ですよ。
放置していると種子ができ、夏前までには株全体が茶色になってきます。こうなったら種を採取し、来シーズンのために取っておきます。茎が茶色くなってから実を摘むようにします。集めた実は風通しの良い日陰で乾燥させます。
小さな種が入っているので実を割って取り出して種まきします。鼻息で飛んでいきますよ。袋に入れて湿らせないように常温保存しておきましょう。
注意! 倒れる!
そのままにしていると、ひょろひょろと生育して、背が高くなり(1mくらい)、風に吹かれてポキリと折れます。なので苗の段階で葉っぱが8枚あたりになったら、摘心して脇芽を出させて、全体的に「コンモリ」とさせ、草丈を低くまとめるようにします。
意に反して背が高くなってしまったら支柱をしてあげましょう。
特徴・由来・伝承
アグロステンマとは同科ですが、別属で別種の植物です。
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