カエデの剪定

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カエデ(モミジ)の剪定

カエデの剪定:カエデ(モミジ)の剪定
カエデは自然樹形が綺麗なので、剪定しないで伸ばすなら綺麗。だけど、剪定すると難しい。樹高が2mを超えると手入れが難しくなり、3mを超えると脚立を使っても厳しい。そうなる前に剪定して小さくまとめたい。

このページではカエデの剪定の時期や方針や手順についてまとめています。
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時期・方針

剪定時期

剪定時期は春(3月〜6月)と落葉時期(11月〜1月)の二回です。春は日光と風を通すための剪定。落葉時期は剪定で太い枝も落としていいです。それぞれ剪定の意図が違います。
●剪定にあたって将来の樹形を見据えてその形に整えます。
●休眠期である冬を除いて強剪定は避けた方が良いです。

剪定の方針

カエデの剪定:剪定の方針
カエデは自然樹形を楽しむもので、整形しなくてもいいとされますが、自然に伸ばしていると邪魔な枝も出てきますので、これを切ります。イラストのように基本的には、重なる枝を落とし、中に生える枝を落として風通しを良く、中まで日が挿すようにします。

太い枝は冬(落葉時期)に、細いものであれば春(3月〜6月)でもいいです。
イラストでは分かりづらいですが、枝分かれのギリギリで切るのではなく、ちょっとだけ枝を残します。

適当に軽く刈り込まない

枝先を適当に、表面を軽く刈り込んでしまうと、摘芯になって、脇芽が大量に出てきて、風通しが悪くなり、病害虫が発生しやすくなり、枯れこむことがあります。適当に刈り込むのはやめておきましょう。

樹形を整えるコツは?

枝が伸びて太くなってから切り落とすと不恰好になるので、樹形を乱す枝は早めに落としたい。しかし、どれが将来不恰好になるのかなんて素人には分かりにくい。

枝先につく葉っぱが柔らかく綺麗なので、毎年、どの枝の先を残すかを考える。まずは勢いがある枝が伸びてきたら太くなる前に落としてしまい、短めの枝を残します。

そうして時々遠くから見て樹形を確認して、落とす枝を決めて切る。こうして樹形を整えていきます。太い枝は落葉後の剪定に適した時期に切り、切り口には癒合剤を塗りましょう。

その他のコツ

カエデ類はよく茂るので、切り口から病気になることはあっても、葉を落とし過ぎて枯れることはないです。大きな枝を落としたときは切り口に癒合材を塗っておけば大丈夫です。とにかく大きくなりすぎることの方が庭木としては手に余ります。

カエデはハサミやノコギリを嫌うとも言われています。できれば手で折ります。これは単に太い枝を切ると枯れるよという意味かと思われます。要は手で折れる程度の太さのうちに、切るか落とすか決めましょうってことです。

カエデは樹液流動といって、内部で水分がよく動いています。太い枝は樹液流動していない時期(落葉から1月いっぱい)を狙って切ります。その上で癒合剤を塗ります。
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3月の剪定

3月になると新芽が芽吹きます。大きくしたくないのであれば、新芽を間引くことで成長を抑えます。

6月の剪定

6月に行う剪定です。邪魔な枝を落として風通しを良くするのが目的です。モミジは水を好み、夏場は水分をたくさん含んでいます。太い枝を切ると水がにじみ出て、この傷口が癒合剤を塗ってもうまく塞がらず、そこから病気になりやすいですので、この時期は太い枝は切らないでください。太い枝は落葉時期(11月〜2月)に落としましょう。

剪定するのは、手で折れる程度の若い枝・細い枝だけにしておきます。まずは、シュっと勢いよく生える徒長枝はすぐに落とします。また、逆方向に伸びる枝も切ってしまいます。また、高さを抑えるために必要以上に上へと伸びている枝を落としてしまいます。

6月に剪定して日光を通すことで、しっかりと日光に当たって秋に赤くなりやすいですし、剪定しないと秋に落ち葉が大量にあり、掃除が大変で腹が立つので夏に透かし剪定をしましょう。
小さく仕立てるためには、切り戻さないといけないですが、切り戻すことで脇芽が出て、樹形が乱れ始めて、変な形になります。一番いいのは自然樹形、つまりほとんど剪定しないことです。ただ、それは樹高が5mになっても問題のない大きさの庭があれば…の話です。

落葉時期の剪定

カエデの剪定:落葉時期の剪定
落葉時期の11月〜1月に強い剪定をします。冬は葉っぱが落ち、しばらくは新芽が出ないので、完成形を想像しながら剪定を行っていきます。落葉直後なら太い枝を剪定出来るが、年が明けてしばらくするとと夏場同様に切り口から水が出て、塞がりにくいので、できれば落葉直後(11月〜12月)に剪定をします。

まず、幹や枝から出ている子枝を落とす。落とす枝は全体の一割か二割程度。枝はY字というか二股の形…トーナメント表みたいに広がっていくのをイメージして、途中の不要な枝を落としていく。春になれば新しい枝が出てくるのでよっぽど強い剪定をしなければ回復します。

落葉時期に枝の先に新しい枝が出ていない枝は、枯れているので、枯れていないところまで切り戻す。枯れている枝は、簡単に手でポキっと折れます。

高さが2mを超えると手入れが難しくなり、3mを超えると剪定作業自体も難しくなるので、高さを抑えて横に広がるように剪定する。太くなると、切りにくくなるし、樹形が乱れます。また、太い枝を切ると傷むので、細いうちに決断して早めに剪定して樹形を整えるように心がけます。

枯れこむ理由は?

内側に枝がたくさんあり、風通しが悪く、日が入らないと、カエデの方で「あぁ、こりゃ効率が悪いから、枝を何本か間引くことにしよう」と、自発的に枝を枯らせるようになります。その枝が「人」にとっても不要な枝ならいいのですが、「残したい枝」だったときに非常に困ります。
そこで内側の枝や、変な方向に生えている枝は前もって人の手で落としてあげます。

切れば太る、切らねば太る

カエデは剪定することで脇芽が出てきて、葉っぱが茂り、大きくなりますが、剪定しないと大きくなりすぎて管理が大変です。つまり小さくするために、剪定したことで更に茂りやすくなるという、いたちごっこなのです。これと戦い続けるのがカエデの剪定です。
素人には辛いのです。

切り口に癒合剤を塗りましょう

カエデは水が多く、切り口から水が出やすいです。放置していると切り口が塞がらず、雑菌が入りやすい。

そこで、枝の切り口に癒合剤を塗ります。癒合剤としてカルスメイトとかトップジンMペーストもどうぞ。癒合剤がないなら、木工用ボンドを使います。ボンドは水に濡れると溶けるが、他の癒合剤でも似たようなものです。耐水性の木工用ボンドもあります。墨汁やペンキを代わりに使うこともあります。とにかく切り口から雑菌が入らないようにすればいいんです。

癒合剤を塗るときは雨が降っていない時にしましょう。よって剪定は晴れの時にするといいです。
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最後に…

カエデの剪定は慣れればできますが、時間の限られた人もいますし、年齢的に厳しい人もいます。そういうときは地域の造園業者に依頼するといいです。

その後の管理は
を参考にしてください。
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