ヤマモミジの育て方
目次
ヤマモミジとは?水やり肥料植え付け・植えかえ・種蒔き管理場所・日当たり剪定病気・害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ヤマモミジ
- 科名
- ムクロジ科
- 属名
- カエデ属
- 学名
- Acre palmatum var.mastumurae
- 耐寒
- マイナス15度〜マイナス20度
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 中級者向け
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ヤマモミジとは?
ヤマモミジは
ムクロジ科の落葉樹。ヤマモミジは日本海側に生育している
カエデの品種だが、盆栽では
イロハモミジのこともヤマモミジと言う。本来はヤマモミジとイロハモミジは別の品種。育て方は
イロハモミジ・
モミジも参考にしてください。
現在、「ヤマモミジ」と言うと「原種ヤマモミジ」と呼ばれる一種のことで、黄色く
紅葉するカエデではかなりオススメの育てやすい庭木です。
原種ヤマモミジは育てやすいが、大きくなり、移植は難しい。また、個体差が非常に大きく、葉の形・葉の大きさ・色合いが「思ってたのと違う」ってことになりやすい。植える前に色合いなどをチェックしてから植えるようにしたい。専門店では選抜したものを取り扱っているので、専門店で買うといいです。
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水やり
土が乾いてから水をやりますが、水が切れないようにします。鉢植えだと水切れしやすいので、注意してください。水をやるときは鉢底から水が出てくるまでシッカリとやります。夏は高温で水切れが起きやすく、ヤマモミジにとって水切れは大ダメージになり、秋の紅葉が鈍くなったり、紅葉しないこともあります。
冬の水やりに注意
ヤマモミジは水を欲しがり、冬でも
水やりは必須です。鉢植えなら土が乾いてから水をやります。午後に水をやると地域にも寄りますが、水が夜のうちに凍って霜柱になって、根をいためることがありますので、水は朝か昼のうちにやってください。
庭植えなら自然に降る雨だけで冬は大丈夫ですが、乾燥するなら様子を見て水やりをしてください。
肥料
2月に寒肥として緩効性化成
肥料もしくは
油粕をやります。肥料が実際に効くのは3月以降。新芽のための栄養です。
植え付け・植えかえ・種蒔き
時期
植え付け・植え替えは落葉してから2月までが適期。
苗から育てるのが普通ですが、
種子を発芽させることも出来ます。秋に発芽させると、冬を越せずに枯れてしまうので、春に種をまく方が確率があがります。
用土
用土は鉢植えの場合は
赤玉土だけでも、赤玉土に砂を2割ほど混ぜたものでも、赤玉土7
腐葉土3を混ぜたものでも。一般的な
培養土でもいいです。
庭植えの場合は、庭土に腐葉土か
堆肥を混ぜて用土とします。水切れしやすいので、水もちの良い土を好みます。腐葉土や堆肥は少し多めにしておくと良いです。
庭植えの手順は?
深さ40cm直径40cmの穴を掘り、掘り出した土に腐葉土か堆肥を元の土に対して2割〜3割ほど足して、化成肥料を説明書の規定量を入れてよく混ぜて用土とします。できれば1週間寝かせて土をなじませます。
穴に半分の用土を戻し、株を入れます。株の地面と植え付ける場所の地面が同じ高さになるように調節しつつ、土を入れていきます。土を入れつつ、水を入れ、ドロドロにしながら、根の間に棒をつついて泥を入れていきます。苗が土に埋まったら、余った土で土手を作って水極めをします。
土手の中に水を入れ、その水が引くまで放置し、水がなくなったら土手を崩して完成です。グラグラするなら支柱をたてて動かないようにしましょう。支柱は根が張ってグラグラしなくなったら取り外していいです。
管理場所・日当たり
ヤマモミジは強い直射日光が苦手で、あまり日当たりがいいと乾燥で葉っぱがちりちりになってしまいます。日当たりがいい場合は、葉っぱに直接水をかけてやって、乾燥を予防するとよいです。
冬の寒さにはかなり強いので防寒は不要です。
剪定
ヤマモミジの自然とほどほどの樹形になりますから、
剪定は邪魔な枝が伸びない限りはしないでいいです。ただ、高さを押さえるためには、剪定はしないといけません。ただ
モミジの剪定は微妙なので、剪定しないでいいような広さの庭に植えるほうが現実的。
剪定をする場合は
を参考にしてください。
病気・害虫
テッポウムシ
カミキリムシの幼虫で幹を食べ進んで枯らすことがあります。5月〜8月にアフェート粒剤を散布して予防し、それでも発生したらテッポウムシの駆除剤を穴に注いで駆除しましょう。
特徴・由来・伝承
ヤマモミジはイロハモミジの変種とされたり、
オオモミジの変種とされたり、ヤマモミジ自体にも個体差が大きいときて、三者は違うものではありますが、興味の無い人にとっては、見分けがつかないものです。また、どうやら地域によって、どれをヤマモミジと呼ぶか違う場合があることも。また園芸店で出回っている「ヤマモミジ」はイロハモミジであることが多いです。これは盆栽ではイロハモミジをヤマモミジと呼んでいるためです。
ヤマモミジの葉っぱは切れ込みが浅いこともあって、全体の印象がやわらかく、人気があります。ヤマモミジは個体差が大きいので、パっと見はイロハモミジ他と区別がつきづらいです。
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