ボトルツリーの育て方…落葉したり、葉が黄色くなった場合は?
目次
ボトルツリーとは?落葉したり、葉が黄色くなった場合は?根元がおかしい?水やり肥料管理場所・日当たり剪定植えかえ病気・害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ボトルツリー
- 科名
- アオギリ科
- 属名
- ブラキキトン属
- 学名
- Brachychiton rupestris
- 別名
- ブラキキトンルベストリス
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 中級者向け
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ボトルツリーとは?
ボトルツリーはオーストラリア北東部クイーンズランドに自生する
アオギリ科ブラキキトン属の高木。自生地では20mまで育ちます。写真は「クイーンズランド・ボトルツリー」で、ボトルツリーとして流通するのはこの品種です。流通量が少なく、花屋で見かけたら買ったほうがいいかも。
観葉植物としては育てやすい部類だけど、
初心者には
水やりの具合が分かりづらいかもしれない。
樹高20m 鉢植えであれば1m前後
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落葉したり、葉が黄色くなった場合は?
冬に葉っぱが黄色くなってきたら、水のやりすぎ、
根腐れを疑う。ただ、水切れや寒さでも落葉するので、様子を見て判断します。水やりが多かった場合は、水を控えて、様子を見るか、末期的なら新しい観葉植物の土で植え替える。もしくは諦める。
寒さに当たっても落葉しますが、これはボトルツリーが寒さに対応するために、自ら負担を減らしているだけで、気温が上昇すれば新芽が出てきます。
根元がおかしい?
ボトルツリーは根元の膨らみに栄養を溜め込んで、乾燥に耐える性質です。膨らみが多少痩せるのは乾燥しすぎです(つまり水不足)。しかし、冬ならば、乾燥しているくらいの方がいいです。植物は水が不足している方が寒さに強くなるからです。膨らみを回復させるのは春から夏の生育期にしましょう。無理に冬に水をドバドバやる方が根腐れするので危険です。
ところで、
根元の膨らみに触ってみてください。凹んだり、柔らかいってことはありませんか? それは「腐って枯れています」。もう、回復することはおそらくないです。そうでないなら、いずれは回復します。
水やり
根元が太くなるのは水分を蓄えるため。よって乾燥に強い植物で、多少の乾燥はなんともありません。逆に
過湿に弱く、水をやりすぎると根が腐って枯れます。水をやる前に土を見て、濡れているようならば、水はやらないようにします。カラカラになってから(土が白くなってから)やるくらいでいいです。
水をやるときは鉢の底から水が出てくるくらいにやってください。受け皿に水が溜まっていたら、水は捨ててください。
土壌水分計で計測して判断するようにしていると、冬の水やりでも失敗が減らせますよ。
ボトルツリーを枯らす原因は十中八九「水のやりすぎ」。
冬の水やり
暑い地域の植物で、寒くなってくると活動が止まります。冬はさらに水を控えてください。気温が20度を下回って来たら、徐々に水やりを減らしていき、土がカラカラに乾いてから、さらに2、3日経って水をやる程度に控えます。完全に水をやらないでいるとさすがに落葉して徐々に枯死しますよ。
水をやるときは、室温くらいに暖かい水をやってください。ポットのお湯を足して温めるか、汲み置きしておいたものを使います。冷たい水をやると根を傷めます。
冬でも水をやるときも、鉢底から水がしみ出すくらいにしっかりとやってください。水を控えるのはあくまで「頻度」。冬こそ、受け皿の水は捨ててください。夏は蒸発が激しいので、受け皿の水を捨てる前に蒸発仕切ることがありますが、冬は蒸発しませんから根腐れを起こします。
冬は蒸発量が少ないので、なかなか土が乾きません。管理場所にもよりますが3週間に1回か1ヶ月に1回程度の水やりになります。
冬はできるだけ朝に水をやるようにします。夕方に水をやると、明け方に水が冷えて根を傷めるため。
肥料
肥料はなくても問題ないですが、あると良く成長します。生育期に液体肥料を2週間に1回か、固形肥料を1ヶ月に1回あげます。室内で管理する場合は、臭いのない液体肥料が便利です。
管理場所・日当たり
春と秋は戸外の日当たりか、室内の日当たりで管理します。ボトルツリーは日光を好みますが、耐陰性もあって多少の日陰でも問題ありません。室内の明るい場所でも生育はします。ただ、日光不足になるかもしれません。葉っぱが黄色くなったり葉の色が悪いようならば、窓辺か戸外でしっかりと日光に当ててください。
夏
本来は乾燥地域の植物で真夏の直射日光にも強いですが、日本で流通しているボトルツリーは幼木で、夏の直射日光では
葉焼けします。真夏は室内でカーテン越しの日光にあてるか、戸外ならば寒冷紗やヨシズで遮光します。
ちなみに、水が切れると葉焼けしやすいので、遮光した上で水切れにも注意します。
秋〜越冬
ボトルツリーは暑さに強いですが、寒さに弱いです。
13度以下で生育が鈍くなって5度以下で枯れます。最低気温が10度以下になるようならば室内へ入れてください。霜に当たれば枯れます。秋まで戸外で管理しても寒くなる前に室内に取り込んでください。9月中には室内へ入れるべきでしょう。
冬は室内の日当たりで管理します。人が生活するリビングなどは昼間に暖房がかかっているので、深夜の冷え込む時でも5度以下になることはほぼ無い。そういうところで管理しましょう。この時暖房の風が直接当たらないようにします。
窓の近くは寒波が来ると氷点下になる。氷点下になる夜は部屋の中心へ移動させましょう。
寒さに弱いというのは「植物としては」という意味で、観葉植物としては普通、もしくは寒さに強い方。
落葉について
寒さに当たると落葉して休眠します。管理場所の温度によっては落葉しないですが、落葉するものだと思った方がいいです。春になると枯死していなければまた芽吹きます。丸坊主になっても諦めずに水やり・温度の管理をしましょう。
剪定
枝が伸びて邪魔になったり、密生して風通しが悪くなったなら、生育時期に
剪定を行うといいです。風通しをよくすると病
害虫の予防になります。
植えかえ
時期・頻度
鉢底から根が出ていたら、5月〜9月の間に植え替えをしましょう。目安としては2年に1回です。
用土
用土は観葉植物の土か、観葉植物の土に
パーライトを1割〜2割混ぜて使用します。自作する場合は
赤玉土6
腐葉土3パーライト1です。
水はけを重視するなら、観葉植物の土5赤玉土2
鹿沼土2パーライト1を使います。
鉢植え
古い鉢から株を取り出し、古い土を半分〜3分の1ほど落とし、傷んで変色した根を切って取り除いておきます。
新しい鉢は同じ大きさでも良いですし1号か2号大きなものでも良いですが、極端に大きなものは冬の水やりで土中に水が残って根腐れしやすくなるので避けます。
鉢底の水が抜ける穴を鉢底ネットで塞いで、その上に鉢底石(
軽石)を3cm入れ、その上に用土をすこし敷き、その上に株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をやって完了です。
病気・害虫
ハダニ
乾燥すると
ハダニが発生します。ハダニは霧吹きを葉っぱにかけることで予防できます。白い糸が茎や葉にあったらハダニを疑います。
カイガラムシ
カイガラムシは白い蝋に覆われた虫で、内部で汁を吸って弱らせます。歯ブラシなどで削ぎ落とします。量が多い場合は、薬剤を使いますが、幼虫には効くのですが成虫には効きづらいので2週間おきに何度か散布して駆除します。
アブラムシ
アブラムシは小さな虫で新芽の汁を吸って弱らせます。ボトルツリーは生育の良いものではないので、発見次第取り除きましょう。
ナメクジ
ナメクジは湿度の高い春〜秋に発生します。ナメクジを見てからではなくて、前もって春に駆除剤を散布しておくと、他の植物の被害も抑えられます。
特徴・由来・伝承
オーストラリアに30種、パプアニューギニアに1種が分布しています。流通しているものに広い葉のゴウシュウ
アオギリ、細葉のクイーンズランド・ボトルツリーなどがあります。根本が肥大して
トックリランみたいというか「ワインボトル」のようになるので、ボトルツリーと呼ばれていますが、ゴウシュウアオギリの根本は肥大しませんので、これが「ボトルツリー」として流通することはないです。実質、ボトルツリー=クイーンズランド・ボトルツリーですね。生育すれば20mになります。もちろん日本ではなりませんよ。
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