ポニーテール(トックリラン・ノリナ)の育て方
目次
ポニーテールとは?水やり肥料植え付け・植えかえ管理場所・日当たり剪定病気・害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ポニーテール
- 科名
- リュウゼツラン科
- 属名
- トックリラン属
- 学名
- Beaucarnea recurvata /Nolina recurvata
- 別名
- トックリラン・ノリナ
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 日の当たる室内
- 難易度
- 初心者向け
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ポニーテールとは?
ポニーテールは
リュウゼツラン科(リュウケツジュ科)トックリラン属のメキシコ原産の常緑高木。日光を好みますが、耐陰性(=日陰に強い性質)もあります。ただ、あまりに日光が不足すると葉っぱの色が悪くなり、艶がなくなりますので気をつけてください。
室内で管理すると明るい方にポニーテールが伸びようとして幹が曲がってしまいます。ポニーテールは根元がドッシリとしているので、ひっくり返ることはありませんが、不恰好だと思ったら、時おり鉢を回して曲がらないように調節してあげます。
その他の育てやすい
観葉植物は以下のページを参考に。
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水やり
ポニーテールは乾燥に強い植物ですので、土が乾いてから水をしっかりとあげてください。基本的には「乾燥気味」がコツです。ポニーテールが枯れる原因の一番は「水のやりすぎによる
根腐れ」です。
水やりのコツはとにかく乾燥気味。
受け皿の水は必ず捨てる。水を放置していると根腐れします。他の観葉より根腐れしやすいので注意。
ただ水が不足してくると葉っぱの先から枯れてきますので、その場合は
水やりの頻度を増やしてください。気温が20度以上になれば生育し出して、水をよく吸い上げます。最低気温が20度以下になったら生育が止まるので、水やりを徐々に控えます。水が多いと根腐れを起こします。
乾燥気味に管理すると株元の膨らんだ部分が縮む。ラクダのコブ感覚でここの栄養を吸い取っている!からかもしれないんですが、根腐れしても縮むので注意しましょう。
冬の水やり
冬は水を吸い上げる力が落ちますので、土が乾いてから数日たって水をやってください。水を控えることでポニーテールは寒さにも強くなるので、とにかく控えめに。土の表面が乾いていても、土中に土が残っていることがあるので、
土壌水分計で計測してから判断するといいです。
冬も受け皿の水は必ず捨てる。
冬は一切、水をやらない方がいい!という人もいますが、これは環境によります。耐寒温度ギリギリの環境なら断水した方がいいですが、もっと気温が確保できる場合は定期的に水をやってた方がいいです。
肥料
生育時期(20度以上になる5月〜9月)に液体
肥料を二週に一回程度やります。液体肥料をやることでよく生育します。もしくは1ヶ月に一回、緩効性固形肥料(化成肥料)をやります。
植え付け・植えかえ
時期
植え替えの理想は4月から6月。それ以降でも植え替えは可能ですが、8月までには植え替えをしましょう。
鉢底から根がはみ出しているようであれば、植え替えが必要です。大体2年に一回植え替えをすることになります。
鉢
ポニーテールは形状が特殊なので、植え替えるに当たって鉢植えの口がポニーテールの株より一回りか二回りか大きいものを探さないといけません。
ポニーテールを大きな鉢に植え替えると、どんどんと大きくなります。室内で育てている場合、それが邪魔にならないかどうか考えて植え替えましょう。大きくなって困る場合は、古い土を落として同じ大きさの鉢に新しい土で植え替えてください。
陶器の鉢だと格好はいいのですが、移動・作業の負担が大きいので軽量のプラ鉢の方がいいです。プラ鉢に植えて、鉢カバーで隠した方がいいです。
用土
用土は一般的に販売している観葉植物の土か、この観葉植物の土に
パーライトを1割ほど足して
水はけをよくしてから利用すると良いです。自作する場合は
赤玉土6
腐葉土3パーライト1を混ぜたものを使います。
植え替えの手順
古い鉢から株を取り出し、古い土を3分の1ほど取り除き、黒く変色した根を清潔なハサミで切り取っておきます。新しく植え替える鉢の底の穴を鉢底ネットで塞ぎ、その上に鉢底石(
軽石)を3cmほど入れ、用土をその上に入れ、株を入れて、隙間に用土を詰めていって、最後にしっかりと水をやります。
管理場所・日当たり
ポニーテールは耐陰性もあり、多少、日光が少ない環境でも育ちますが、日光を浴びることでよく生育します。年間を通して室内の日当たりで管理してもいいですが、最低気温が15度以上になったら戸外で日光に当てた方がいいです。日光に当てることで株元が膨らみます。生育し出すのは最低気温20度以上なんですが、15度から戸外に出して(日光&気温に)慣らすといいです。
株元が膨らまないのは日光不足なので、できれば日光に当てましょう。
夏越し
夏の強い直射日光に当てると
葉焼けを起こします。春から日光に当てていることで多少は日光に耐性ができて葉焼けしづらくなるんですが、一度葉焼けすると取り戻すまで時間がかかるので、夏は室内に取り込んでレースのカーテンなどで遮光するか、戸外で寒冷紗やヨシズなどで遮光してあげましょう。
越冬
ポニーテールは意外と寒さに強く耐寒温度は3度です。観葉植物としては寒さに強い方ですが、当然、霜に当たると枯れますので、春~秋にかけて戸外で管理していた場合も霜が降りる前に室内に取り込んでやらなくてはいけません。霜の降りない
暖地であれば戸外で越冬します。霜の降りる地域でも軒下など霜の当たらない場所であれば、戸外で越冬することもありますが、室内に取り込むのが無難で一般的。
耐寒温度が3度というのは、冬に水をしっかりと控えるなら、です。植物は水を控えることで寒さに強くなります。
冷房・暖房の風に注意
冷房・暖房の風が当たらない場所で管理してください。冷房・暖房の風はどんな植物も耐えられないくらいに乾燥しています。乾燥に強いとされるポニーテールでも厳しいです。直接当たらなければいいです。
春に戸外に出すときは日光に慣らす
春以降は秋までは戸外で管理することも出来ます。日光が当たると葉っぱの色もよくなりますし、生育も良くなります。ですが、室内から急に日差しの強い戸外に出すと傷んでしまいますので、まずは明るい日陰で一週間、
半日陰一週間、そして日当りへと移動させて慣らしてください。
剪定
ポニーテールのポニーテール部分というか、葉っぱがボサっと生えている部分がありますよね。あまりに大きくなって、高い位置に生えているようならば、切り戻すことで小さくまとめることが出来ます。4月に切り戻すと、11月までには同じくらいに葉っぱが出てきます。葉っぱが出る速度が遅いので、4月5月あたりにやるのが限界。
葉っぱが赤くなっているのは、葉焼けかもしれないが、冬の寒さに当たってダメージを負っているから、かもしれないし、根腐れかもしれない。
剪定はこの「赤い葉っぱ」を更新するためにすることが多い。
病気・害虫
ハダニ
小さな虫で葉っぱの裏に潜んで汁を吸って、葉っぱが白く抜けてきます。乾燥を嫌うので、葉っぱに霧吹きで水をやると予防できますが、ポニーテールはそもそも乾燥管理をするものなので、ある程度は発生すると思った方がいいです。発生したら、薬剤で駆除します。もしくは前もって
オルトランを散布しておきます。薬剤や性質については以下のページを参考にしてください。
アブラムシ
外部から飛んでくるので、室内管理でも発生することがあります。葉っぱの汁を吸って弱らせます。特に新芽を狙うため、発生すると生育不良を起こしますので、発生したら早めに薬剤で駆除します。薬剤や詳細な性質については以下のページを参考にしてください。
ナメクジ
梅雨〜夏の高温高湿度の環境で発生しがち。誘引駆除剤で早めに駆除します。別にポニーテールに被害がなくても春〜夏は誘引駆除剤で駆除しておいたらいいです。
特徴・由来・伝承
原産地はメキシコ。
葉っぱの生える部分に着目してポニーテールと呼ばれ、幹の根元の膨らみに着目してトックリラン(徳利ラン)、と呼ばれる観葉植物です。トックリランの幹は文字通り徳利(トックリ)のように膨らんでいて、これは水分を貯蔵する機能を持っています。そのため乾燥に強く、反面過湿に弱いです。水をやり過ぎると腐って枯れてしまいます。
ノリナという別名は旧
属名がノリナだった名残です。
トックリヤシと名前も見た目も似ているが、あちらの方が育てるは数段難しい。
ポニーテールはトックリランの中でも根元が膨らんでいないものです。ポニーテールとトックリランは同じ種類の植物で、トックリランの幹を
挿し木して作ったものです。挿し木して作ると根元があまり膨らみません(全然膨らまないのではなくて「あまり」)。よってポニーテールはトックリランよりも乾燥に弱い傾向があります。
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