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植え替えの手順と必要なもの(シクラメン)

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シクラメンの植え替え

シクラメンは雨季と乾季のある地域の植物で、乾季に休眠します。この乾季が日本では「夏」に当たります。ちなみに、日本の夏は「多湿」で「乾季」とは程遠い状態。シクラメンの球根は腐って枯れやすいです。それはこのページのテーマではないので割愛します。詳細は
ウェット法…葉っぱを残してシクラメンを夏越しさせる方法
ウェット法…葉っぱを残してシクラメンを夏越しさせる方法
シクラメンの管理
ドライ法…シクラメンを休眠させて夏越しする手順やコツは?
ドライ法…シクラメンを休眠させて夏越しする手順やコツは?
シクラメンの管理
を参考にしてください。

ここでは、休眠後の「これから葉っぱを出していくぞ!」って時の植え替えについて書いてあります。よって植え替えは8月〜9月を想定したものです。
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植え替え時期

植え替えに適した時期は8月下旬〜9月。多少前後してもいいですが、休眠時期(5月〜9月)の休眠明け直前が一番適した時期。この時期であれば土を落としての植え替えもでき、同じ大きさの鉢に植え替えられます。

上記以外の時期でも土を落とさずに、一回り大きな鉢に植え替えるなら可能です。

必要なもの

用土

植え替えの手順と必要なもの(シクラメン):用土
新しい土を用意します。新しい土をホームセンターなどで買ってください。古い土を流用すると病気の元です。用土は「シクラメンの専用土」というのが売ってあるので、それを利用すると便利です。もしくは自作します。

より詳細は以下のリンクを参考に。
シクラメンの用土の配合についてまとめ
シクラメンの用土の配合についてまとめ
シクラメンの管理
シクラメンの土の商品画像
シクラメンの土の購入はこちら
Amazon
楽天市場

底面給水タイプでも、普通の鉢植えタイプでも問題無いです。水やりのために球根の外側に2cmほど隙間ができる程度の大きさの鉢が適しています。多少大きいのは問題ありません。水やりの頻度が減らすなどして後から調整できることです。ただ、「小さすぎる」のはダメ。

小さすぎるのはダメなのは、株が育つための土の量が不足するのもあるけども、水やりをする時、球根に水がかからないようにしなくちゃいけないため。あまり小さいと、水やりが非常に難しくなる。
土を崩さずに植え替える場合は、現在使っている鉢より、一回り大きな鉢を用意する。ひと回りとは直径が3cm大きいもののこと。号数でいうと1号大きい鉢を用意します。

鉢の大きさ(号)と土の量
鉢の大きさ(号)と土の量
雑学

鉢底石

植え替えの手順と必要なもの(シクラメン):鉢底石
底面給水ではない普通の鉢の底には軽石を敷きます。

軽石を敷くことで土の流出を防ぎ、水はけを良くします。シクラメンは冬は水を欲しがるんですが、春以降、気温が上昇すると、過湿に弱くなります。上にも書いてように、日本は春から夏にかけて「高温多湿」です。この時の管理が難しくなるので、水はけは大事です。軽石を底に敷きましょう。
●軽石は他の植物を植える時のも使うので、持って置いて損はないです。
●軽石は流用するので、網に入れて使うと流用しやすいです。
●ホームセンターに売ってます。

鉢底ネット(鉢底網)

植え替えの手順と必要なもの(シクラメン):鉢底ネット(鉢底網)
鉢底ネット(鉢底網)は鉢底の穴から鉢底石(軽石)や土が流れ出ないようにするためのものです。ホームセンターで売っている、黒くて縦横の格子状のものです。ハサミで切り分けて使います。昔は、割った鉢や、サッシの網を切ったもので代用していたんですが、買ったほうが早いです。

植え替えの方法

手順①古い鉢から株を抜く

完全に休眠している場合は、ただの根がついていないジャガイモのような状態ですから、取り出せば問題ありません。

「休眠していない」場合は、葉っぱも少ないですがあるし、根も生きています。この根を傷つけると球根にダメージがかかってしまうので、鉢から取り出して水で丁寧に切れないように洗ってから新しい鉢に植えるか、鉢から取り出して根を傷つけないように割り箸などでつついて古い土を少し落として、ひと回り大きな鉢に植え替えをします。

葉っぱが茂っていて植え替えをすると、葉っぱが邪魔。葉っぱを持ち上げて新聞紙で囲んで包んでから作業すると楽です。
●根を傷つけないことが大事。調子を崩して回復まで時間がかかったり、そのまま枯れることもあるので。
●8月9月以外に植え替えをする場合は、古い土を全く落とさないで、一回り大きな鉢に植え替えをします。古い土を落とすと株にストレスがかかり、生育が鈍くなります。

手順②植える

植え替えの手順と必要なもの(シクラメン):手順②植える
普通の鉢の場合は、鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2センチか3センチ。その上に用土を入れて、球根を置いて、隙間に土を入れます。球根は半分から三分の一が土に埋まっているようにします。もちろん球根が上から見て、鉢の中心になるように植えます。

底面給水の場合は、鉢底から用土を入れて、不織布が鉢の半分ほどまで来るようにします。底面給水の底の水を貯めるところから、不織布が水を吸い上げてくれるので、これをちゃんとしてないと水を吸い上げてくれないです。で、あとは普通の鉢植えと同じように植えます。球根の半分か三分の一が土に埋まっているようにします。
シクラメンの球根の底から発根します。ここから上に土がかぶさっていても、球根が腐る原因にしかならないので、球根の上半分以上は土から出ている状態で植えるようにします。

手順③養生する

植え替え直後のいきなり日向に出さずに3日〜1週間ほどは日陰の風通しのよいところで管理する。この養生をしないと調子を崩すことがよくあります。

8月〜9月以外の植え替え

もしかしたら、8月9月以外に植え替えをする場合もあります。その時は古い土を落とさずに、一回り大きな鉢に植え替えをします。この時、根を洗ったり、古い土を落とすと、傷つけていなくても、生育不良を起こしたり、場合によっては枯れることがあります。植え替えの無難な時期はやっぱり8月・9月の休眠明けです。

最後に…

植え替え以外の栽培については
初心者のためのシクラメンの育て方…水やりは?花が終わったらどうする?
初心者のためのシクラメンの育て方…水やりは?花が終わったらどうする?
サクラソウ科シクラメン属Cyclamen
を参考に。
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