シクラメンが枯れた?葉が黄色くなったら…傷む原因と回復法
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枯れた?葉が黄色くなったら…シクラメンが傷む原因と回復法
お歳暮に出回り、「春まで咲く」ということで人気のある
シクラメンですが、意外と枯らせる人が多いです。一番多いのが「暑さ」…
実は人が生活するくらいの気温(15度以上)に置いているとすぐにグッタリとします。そのくせ霜に当たっても枯れる。面倒だなぁ、と思いますが、しかし、この条件さえクリアすれば、底面給水で
水やりも楽、開花期間も長いといいことづくめ。人気があるのも納得です。
ここではシクラメンが枯れたり、葉っぱが黄色くなる原因と回復の対処法をまとめています。
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葉の黄変の原因
原因候補:日光不足
日光不足はある程度は仕方が無いものです。
冬に購入したシクラメンを管理する上で大事なのは「温度」です。気温が20度以上にならないようにすることです。人が生活する…暖房が効いている場所では、暑すぎてグッタリします。また、5度以下でも枯れます。霜に当たったら一発で枯れます。
10度前後の場所を探して管理すれば長く楽しめます。それでいて日当たりがいいと完璧ですが、そんな都合のいい場所がある家はむしろ少数派。
シクラメンを楽しむにはまずは気温、次に日光。この優先順位は崩れません。気温を優先して涼しいところで長く管理しているとどうしても「日光不足」に陥ります。となると、徐々に葉っぱが黄色くなってくるのは必然です。この回復方法は日光に当てることしかありません。逆に言えば、日に当てれば済むことです。
解決方法
理想は室温が10度から15度の日の当たる場所で管理すること。花が咲いていないなら、人が通らない…5度から15度の日の当たる場所で、管理してもいいでしょう?となると選択肢はあるはずです。
5度以下にならないなら戸外でも構いません。
最高最低温度計というのがあって、これで適切な場所を計測しておくと便利です。
原因候補:20度以上の室温
20度以上、5度以下でぐったりとします。15度を超えると黄色信号。暖房がかかった部屋だと18度〜22度になるため、シクラメンはほぼ確実にグッタリします。
シクラメンは雨季と乾季のある地域の植物で、涼しくて雨の多い時期…雨季に開花するものです。そして高温乾燥する乾季になると休眠します。よって20度を超えると球根は「眠ろう」とします。休眠する際に黄変して落葉します。
では、涼しい方がいいかというと、シクラメンが自生する地域の雨季が寒いといっても、氷点下になることはありません。5度以下になると球根が寒さで枯死します。
解決方法
5度〜15度の涼しいところに移動させる。
すでにグッタリした場合は、
を参考にして、復活させましょう。ちなみに、暑さでグッタリするのは悲しいですがシクラメンは別に
病気ではなく、単に休眠に入ろうとしているだけです。つまりは生理現象です。
原因候補:肥料不足
土が古くなったり、
肥料が不足しても、元気がなくなります。購入直後の土には十分な肥料がありますが、それも一ヶ月〜二ヶ月もすれば肥料が不足しだし、葉っぱが黄色くなり、また開花も鈍くなります。一ヶ月〜二ヶ月経ったら、肥料を追加してあげてください。
解決方法
液体肥料を説明書の通りの濃度で薄めて週に一回やる。液体肥料は即効性があり、固形肥料は効きが遅いので、液体肥料をやるといいです。肥料は効き目が目に見えるまで時間がかかるので、効果を感じたら控えるようにする。肥料が多いと今度は球根が傷みやすくなるので注意しましょう。
原因候補:萎凋病(フザリウム)
萎凋病でも黄変します。萎凋病はフザリウムという菌に感染して、維管束が詰まって葉っぱや
花茎がしおれ、黄変することがあります。
解決方法
感染したものは消毒を繰り返していると回復することもありますが、大体は夏までに球根が腐ってしまい、廃棄することになります。他の植物にも感染するので、隔離するか、廃棄を早めにした方がよいです。
そもそも土の
水はけが悪い、水やりが多い、球根に何度も水をかけた…といった要因もあるので、水やりの頻度などを見直すといいです。
原因候補:ウィルス病
ウィルス病に感染すると葉っぱに妙な模様が出て、徐々に弱って枯れます。感染しても即枯れないのがまた厄介。また、治療が不可能で、簡単に他の株に感染するので、
廃棄するしかありません。
他の植物のウィルス病は別名「
モザイク病」と呼ばれるように特徴的な模様が出るのですがシクラメンには出て来ず、よくわからないうちに弱っていきます。やっかいなのは弱るんですが、ゆっくりと弱っていくので、「ウィルス病だ!」と断定しにくいんですよ。
アブラムシ・
スリップス・
ハダニといった
害虫が他の植物から運んでくるし、他の植物にも感染させます。また、ハサミの使い回しなどでも感染する。とにかく疑わしいものは廃棄するのがいい。
解決方法
なし。廃棄するしかない。
予防としては害虫がつかないようにすることと、ハサミやナイフを使い回さないことです。
それ本当に枯れてますか?
シクラメンは気温の高い時期は葉っぱを落として休眠状態で過ごします。なので特に問題がなくても、気温が上昇して休眠時期になると、葉っぱは黄色くなって落ちていきます。5月以降は徐々に休眠します。その頃には葉っぱも少なくなるので、これは生理現象です。
夏越しに関しては以下を参考に。
最後に
シクラメンは冬を彩る花として長く愛され、これからも重宝されると思われます。でも、ちょっと管理が繊細なんですよね。他にも栽培のコツはありますので、シクラメン栽培の概要は
シクラメンを参考に。
また、その他のトラブルに関しては
を参考に。
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