栽培でのトラブルと対処法(シクラメン)

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栽培でのトラブルと対処法(シクラメン)

栽培でのトラブルと対処法(シクラメン):栽培でのトラブルと対処法(シクラメン)
このページではシクラメン栽培で発生しがちなトラブルをまとめています。
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花の色が薄い、もしくは白くなった

日光不足・肥料不足・低温不足によって花が白くなる。色が薄くなる。肥料をやって日に当てて、温度が適切な場所で管理すると色の濃い花が出てきます。対応してから、結果が出るまで時間がかかり、その間に不安になって肥料をやり続けていると肥料過多になって球根が傷むので、肥料は途中で止めましょう。

花・葉がぐったりしている

大抵は室温が高い(15度以上)、水切れ、逆に水のやりすぎなどでグッタリします。栽培環境を見直し、水やりを控えることで回復します。水切れの場合は水をやると回復します。ぐったりしたシクラメンは花をしばってくくって、葉っぱを新聞紙で立たせて、日陰で管理すると元のように仕立てられます。
それ以外の場合は萎ちょう病の可能性があります。萎ちょう病に感染すると一本づつか何本かづつ葉と花がぐったりしていきます。ベンレートなどの殺菌剤で回復する可能性はありますが、他の株に感染するかもしれないので、基本的に廃棄するべきです。

葉が黄色くなった

大抵は、日光不足、高温、肥料不足など。環境を見直すことで改善する。単に葉っぱが入れ替わる時期だった可能性もある。特にお店から購入直後など…環境が変わると「葉っぱの交代」は起きやすい。この時に焦って環境を頻繁に変えるとストレスがより大きくなるので、まずは様子を見る。

シクラメンは雨季と乾季のある地域の植物で高温(20度以上)になると基本的に黄変して葉っぱを落とす。これは乾季と判断しての生理現象で病気でもなんでもない。こうなると活動が鈍くなるので、水・肥料を控える。

株の根元を見て、茎が腐っているなら水やりを控えて様子を見て、悪化が止まらないのであれば、殺菌剤(ベンレートなど)を散布して様子を見る。球根が腐っているなら腐っている部分を切除して殺菌剤や草木灰を塗って回復を待つ。

2年目以降で葉っぱが少ない

栽培でのトラブルと対処法(シクラメン):2年目以降で葉っぱが少ない
夏越しに成功しても、購入時のように綺麗にはなりません(なりにくい)。球根から葉っぱがちょろっと出るだけです。花も咲くんですが、購入時とは全然違う。シクラメンの生産農家のテクニックはやっぱり凄い……夏越しは試しにやる程度にしておき、失敗したら処分するのが気楽。

原因は肥料不足と日光不足。

球根が腐った

風通しが悪い。水のやりすぎ。
水やりを控えて、風通しの良い場所で管理する。雨に当てないようにし、水やりのときに球根に水が当たらないようにする。春〜秋に休眠させずに葉を残して夏越しさせた場合、葉っぱがしげりすぎて風通しが悪くなり、蒸れて球根が腐ることがある。前もって葉っぱを抜いて風を通すと予防できます。

腐った場合は、腐った部分をえぐり取って殺菌しておくと回復する(かもしれない)。シクラメンは塊茎を切り刻んで栄養繁殖させる手法(塊茎切り込み法)があるのだから、回復は十分可能です。

球根が割れている

球根が割れていることがあるが、健康であればいつのまにか回復(傷が塞がっている)している。そのまま割れが広がる株はそのまま枯れる。割れただけでは枯れるとは限らないので、そのまま管理を継続する。割れ目が新しく濡れているなら、消毒(消毒剤・草木灰・癒合材などで)しておくとよい。

葉っぱが大きい

品種にもよるが、シクラメンの葉っぱが大きいのは日光不足であることが多い。例えば、夏越し後の2年目で「なんか葉っぱが大きくて、少ないなぁ」と思うようなら、日光不足。葉っぱが大きくなるのは、効率よく日光を集めようとするシクラメンの戦略じゃないかと思われる。日光にあて、肥料が十分にあると、小さい葉っぱが大量に出てくる。

シクラメンは葉っぱ一枚に花が一つ咲くので小さな葉っぱをできるだけ多く出すのは「花をたくさん咲かせる」ための大事な条件となります。

休眠する時期じゃないのにシクラメンの葉が落ちる

シクラメンは高温になると休眠に入ろうとして葉っぱを落とす。これは生理現象で問題ない。ただ、休眠時期にはまだ早いのに葉っぱを落とすのは何か異変が起きている。大抵は球根が腐っているため。

球根に触れてみて、柔らかいようなら腐っている。腐っている部分をえぐって消毒すると回復することもあるが、こういうケースでここまで腐敗しているようならほとんど回復不能なので大抵は廃棄することになる。

腐っていないなら様子を見る。単に葉っぱが生え変わっているだけかもしれない。

葉っぱがカールする

日差しが強いと葉っぱがカールすることがある。
異常な感じがするならカーテンなどで遮光する。

開花が少ない

気温の上昇とともに開花は減ります。11月〜2月のもっと開花していい時期に花が減っているのであれば、日光・低温・肥料・水やりが不足している可能性があります。環境を見直します。

シクラメンは開花が終わると種子を作ろうとし、株が弱りますので、花が終わったらマメに摘むのがコツです。花を摘むことで株の消耗を防ぎ、株元に日光を入れて、次の花が咲きやすくなります。

固形肥料を株元にやっている場合、底面給水にして土への水やりをしていないと、肥料が水に溶けず、溶けないからシクラメンに吸収されないことがあります。すると肥料不足で開花が鈍くなることがあります。たまに土への水やりをしましょう。

花茎が短くなる

高温、水不足で花茎が短くなり、なんだか不恰好になります。詳細は以下のリンクを参考に。別に病気というほどではないので、気にならないならそのままにしましょう。

雑記

●5年前後で突然枯れることが多い。
●花を放置していると「種子」が取れて、まけば株を増やすことが出来る。種を洗って保存。9月にまく。15度で発芽、発芽まで40日以上。3ヶ月掛かることがあるとか。発芽した一年目に開花する。
●発芽まで二ヶ月以上なんてのは珍しくない。気温が高いと腐りやすい。湿度が低いと芽が出ない。意外と条件が厳しいので当てにせずに気長に待つのが気楽。ハウツーどおりに厳密にやるとストレス。
●種子を作ると株に負担がかかり次の花が咲かなくなるので、普通は花がしぼんだらすぐに根元から抜く。
●大きな鉢に植え替えると大きく育ちやすいが、水が残って球根が腐りやすい。前回より一回り大きい程度に留める。
●暑さにあたってグッタリするのはシクラメンにとっては健康的な反応なんです。育てる側にとってはそうじゃないけど。
●乾季は高温でカラカラの乾いた季節です。日本の夏は高温多湿で、球根が腐りやすい。シクラメンを夏越しさせるのは大変。
●黄花系シクラメンは割と希少。
●斑入りは弱い。これはどんな植物でもその傾向がある。花が「赤」の種類が一番持ちがいい。ただし、気にするほどの差は無いし、赤は昔からあるオーソドックスなものなので人気がないかも。
●コウムは葉っぱが小さく、生育も遅い。
●弱っているときは日陰の涼しいところで管理する。三日くらいは日陰で。回復してから日当たりなどに移動させる。
●30度を超えると葉っぱが黄変する。
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