アラビスの育て方

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アラビスの基礎データ

アラビス
科名
アブラナ科
属名
アラビス属
学名
Arabis caucasica
別名
ヤマハタザオ
耐寒
マイナス15度
水やり
乾かし気味に
場所
外の日なた
難易度
中級者向け
アラビスの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

アラビスの特徴は?

アラビスはアブラナ科の常緑多年草だが、夏の暑さに弱いため秋まきで夏に枯れる一年草扱いになることが多い。一般的には種から育てるのではなく春に苗を買ってこれを植えます。

草丈の低い植物で、ランナーでよく横に広がり、グランドカバーとして利用されることもあります。アラビス・コウカシカがよく流通している。斑入りで葉っぱが肉厚なアラビス・プロカレンスもあります。プロクレンスは斑入り種がよく流通しています。

どれも非常に寒さに強くてマイナス10度〜15度まで耐えます。寒冷地でも問題なく育ちます。その代わり暑さに弱いので、夏越えさせるためには半日陰に移動させる必要があります。

夏が涼しい高原部であれば、夏越しして毎年大株に育っていきます。ヒートアイランド著しい都市部では夏越しは難しく、夏までに枯れる一年草と考えて割り切ったほうが気が楽です。

開花後に出来るサヤ状の種を取っておいて、秋にまけば、また春に咲いてくれます。
草丈20cm
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補足

アラビスは店頭に出回っていないので珍しいのですが、決して新種というわけではありません。小さな花から甘い香りがします。ホフク性で背が高くなりません。花が咲く頃になっても一番高くて20センチほどです。

自生地はヨーロッパ南部からイランの乾燥した地域ですので乾燥を好み、過湿が苦手です。夏の高温多湿が苦手で、都市部では夏越しは厳しいです。

最初に簡単にまとめ

●寒さには強い。寒冷地では毎年大きくなる。
●草丈が低く、ランナーで横に広がるためグランドカバーに使われることもある。
●夏の暑さに弱い。中間地暖地では一年草扱い。
●乾燥した地域の植物なので、用土水捌けのよいものを。水やりは乾燥気味に。過湿にすると根腐れする。

水やり

土が乾いていたら水をしっかりとやります。過湿を嫌いますので、水をやりすぎると腐ってしまいます。

肥料

元肥として植え付けのときに緩効性化成肥料をやったら、基本的に追肥はなくてもいいですが、花が多いと肥料が切れて、次の花が咲きづらくなるので、その場合は、液体肥料を二週に一回程度、追肥します。もしくは一ヶ月に一回緩効性化成肥料をやります。
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植え付け・植えかえ

種まき

9月〜10月に種まきします。種まき用土に種を撒いて、薄く土をかぶせて乾燥しないように管理していると発芽します。本葉が5枚になったら庭植え・プランター植えにします。苗はほとんど出回っていないので、種子を取り寄せることになります。寒さには強いのですが、1月前後の寒さに厳しい時期に不織布をかぶせておくと、生育がよくなります。

開花後にアブラナ科らしいサヤができ、熟すと種子が見られます。これを保存しておいて秋に種まきします。

植え付け時期

春に苗が出回っていたらこれを植え付けます。もしくは秋に種まきをして、本葉が5枚になったら鉢植えにします。鉢底から根が出ているようなら、植え替えをします。

用土

アラビスは乾燥した地域に自生する植物なので、水はけのよい土を好みます。市販されている花と野菜の土で植えるか、市販されている花と野菜の土に赤玉土か川砂を二割ほど混ぜて使います。もしくは赤玉土6腐葉土3川砂1を混ぜて使います。

鉢植えの手順

鉢底の穴を網で塞いで、その上に軽石を3cm敷いて、用土を入れ、株を入れて、用土を隙間に入れていって、最後にしっかりと鉢底から水が出るくらいに水をやります。

庭植え

庭植えの場合は、庭の土に腐葉土を2割ほど足して、化成肥料を1平方あたり100gほど入れておきます。追肥は必要ありませんが、調子が悪いようなら追加します。株間は20cmほどあけて植えます。

管理場所・日当たり

冬は日当たりで管理。春以降も日当たりで管理します。宿根草で毎年夏を越えれば大株になっていくといわれていますが、高原や寒冷地でなければ夏越しは難しく、関東の都市部ではほとんど無理。中間地・暖地では一年草と割り切り、梅雨前まで楽しみましょう。そのせいであまり一般的ではないです。

夏は半日陰の風通しのいいところで管理していると夏越しすることもあります。

花ガラ摘み

花が咲いた後のしぼんだものを「花ガラ」といいます。この花ガラをこまめに摘むことで次の花が咲きやすくなります。

病害虫

アブラムシ
春になるとアブラムシが発生します。前もってオルトランなどを撒いておくと予防できます。
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