ハイビスカスの挿し木の方法とまとめ

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ハイビスカスの挿し木の方法とまとめ

このページではハイビスカスの挿木についてまとめています。その他の栽培方法はを参考にしてください。
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時期

5月から9月が「適した」時期です。中でも梅雨(6月〜7月上旬)は最適。ハイビスカスは夏の植物のイメージがありますが、亜熱帯・温帯の植物で暑さ(30度以上)に意外と弱く8月は高温すぎて避けるべきです。

挿し木は室内であれば3月下旬あたりから可能です。3月になれば気温の上昇とともにハイビスカスは新芽を出し始めます。この新芽で株を増やして行くと、春から秋にかけて、たくさんのハイビスカスを増やすことが出来ます。6月7月は挿し木に適してはいるんですが、挿し木株が大きくなって開花して満喫する前に秋が来るんですよね。

向き不向きがある

ハイビスカスのオールドタイプ(在来形)とコーラルタイプは挿し木で増えるのですがハワイアンタイプは性質が若干弱く、挿し木は厳しいです。ハワイアンタイプは接ぎ木で株を増やします。
接木に関しては以下のページを参考にしてください。

挿し木は越冬した2年目以降に

店頭で販売しているハイビスカスには矮化剤がしてあって、カッコよく小さくまとまるようにしています。この薬の効果があって、例えば6月7月にハイビスカスの鉢を買って挿し木しても、その挿し木株は大きくなりにくいです。この効果が切れるのは冬越しして2年目の株から。

冬越しした2年目のハイビスカスから挿し木に挑戦しましょう。

ハイビスカスの挿木の手順

挿し木の枝を用意する

ハイビスカスの挿し木の方法とまとめ:挿し木の枝を用意する
ハイビスカスの木質化した枝を10cmほど切り取り、枝の下の方の葉っぱはむしります(土に刺すから)。上の方の葉っぱは適宜残します。ツボミがあると発根しづらいので、ツボミは根元から落とす。

適宜って具体的にどのくらいなの!?って話になるんですが、「何枚」ってことじゃないんですね。特に、新芽を使うことが多いので小さな葉っぱがあって、「何枚」とは言えない。発根するためにはある程度の葉っぱは必要ですが、葉っぱが多すぎると発根する前に葉っぱを維持するエネルギーが切れて、へたってしまいます。

葉っぱの量が分からないので、何個も挿し木の枝を作っておきましょう。何度も繰り返してコツを掴んでいきます。

切り口を斜めにすると水揚げがよく、発根しやすい。節から発根するので、土に挿すところに節が来るように切る。葉っぱの根元から新芽が出るので、それがあるようにすること。

水揚げ

挿木を水揚げします。水揚げというのは、水につけて枝と葉っぱに水を行き渡らせることです。これをしておかないと、土に挿してもしばらくするとヘタってしまいます。

まずは枝の切り口を水で洗ってください。切り口からはネチャネチャした樹液が出てきています。これはハイビスカスが切り口を塞ごうとする防衛本能なんですが(人間でいうとカサブタを作ろうとしている)、塞がれてしまうと、土に挿していても水をあげられずに、枯れてしまいます。この樹液が出なくなるまで洗い、その上で、コップに水を張って、切り口を水につけておきます。葉っぱが浸からない程度の深さの水につけてください。水につけるのは1時間です。

挿し木の切り口に発根促進剤を塗ると発根しやすくなります。
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鉢を用意する

鉢の大きさはなんでもいいです。用意した挿し木の枝が入る程度のものです。深さの浅い鉢でいいです。その鉢の底に網を敷きます。網はホームセンターで売っています。網を敷くことで土が流れでないようにします。

もしくは種まき用の黒いトレイに土を入れて挿木床にします。この黒いトレイの方が楽です。
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土を用意する

挿木のための器を用意したら、ここに「赤玉土小粒」を入れます。赤玉土だけでいいです。もしくは鹿沼土ピートモス3を混ぜたものを使います。ただ、配合は面倒なので、赤玉土小粒でいいでしょう。

最後に水をやります。鉢底から水がしみ出したら準備完了です。
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ここで大事なのは、土の配合の内容ではなくて、「清潔か否か」です。使ったことのある土ではなくて、買ったばかりのまっさらな土を使ってください。雑菌が繁殖している用土では切り口から入り込んで枯れてしまうかもしれません。

肥料腐葉土は絶対に入れない。一般的な培養土には肥料と腐葉土が入っているので使わない方がいいです。鉢底に軽石は入れてもいいが、土が流れ出ないなら別に入れなくてもいいので、普通入れない。

挿し木の枝を挿す!

鉢と土が用意できたら、そこに挿し木の枝を挿します。
葉っぱ同士が多少触れる程度の間隔…具体的には数センチです…で挿します。深さは2センチから3センチ。節から発根するので節が土に埋まるように挿し、葉の根本から新芽が出るので、これが地上部にあるようにしてください。

その後の管理

風の当たらない、明るい日陰で管理します。風が当たるとスポっと抜けてしまいます。日向で管理すると、葉っぱからの蒸発量が多くなって、しおれてしまいます。10日ほどは毎日、水をやります。乾燥すると発根せずに枯れてしまいます。その後は土が乾ききる前に水をやる程度に水やりを控えます。そうして一ヶ月後に発根します。発根したら、挿し木を通常の鉢に植え替える。用土も一般的な用土に切り替える。これで挿し木で株を増やせます。
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