ローゼルの育て方…種まきの時期と栽培手順は?

TOP > アオイ科 > ハイビスカス最終更新画像投稿

ローゼルの基礎データ

ローゼル
科名
アオイ科
属名
フヨウ属
学名
Hibiscus sabdariffa
別名
ロゼリソウ
耐寒
10度
水やり
水を好む
場所
外の日なた
難易度
中級者向け
ローゼルの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

ローゼルとは?

ローゼルはアオイ科フヨウ属の多年草。果実に酸味があり、ビタミンCが豊富で美容によく、ハイビスカスティーの原料であり、ジャムにもなります。西アフリカ原産の熱帯植物で暑さには強いが日本では寒さに枯れるため一年草扱い。開花は秋(9月〜11月)で花は同じフヨウ属のハイビスカスに似ています。というかオクラかな。名前のローゼルは花がバラに似ているからですが、バラといっても原種に近い一重のバラのことでしょうね。収穫は10月〜11月です。

栽培自体は難しくないのですが、短日植物で街灯・室内の灯りなどに反応して花芽をつけない(つけても少ない)ことがあり、ここをクリアしないと収穫は難しいです。
大きさ・草丈1m〜2m
ローゼル 苗の商品画像
ローゼル 苗の購入はこちら
Amazon
楽天市場

花言葉

ローゼルの花言葉は新しい恋、常に新しい美、華やか

植え替え・植え付け・種まき

適した時期は?

発芽温度は20度。発芽させるには5月〜6月の気温が必要ですが、6月だと収穫前(10月〜11月)に枯れてしまうことがあるのでので4月に室内で種まきして発芽させて苗をつくるか、5月に入ったら苗を買って植えます。

種まきの手順は?

種まき用の培養土をポットに入れて、種子を2個か3個置き、5mmほど土を被せて水をやります。乾燥しないように管理していると1週間〜2週間で発芽します。発芽したら間引いて一本立ちにして葉っぱが5枚前後になったら植え付けます。

用土

一般的な培養土でいいです。自作する場合は赤玉土6腐葉土4を混ぜたものを使います。庭植えにする場合は庭土に対して2割か3割の腐葉土か堆肥を追加してよく混ぜて用土とします。

鉢植え

できるだけ大きな鉢を用意します。直径30cmの尺鉢がいいです。鉢底の穴を網で塞いで、軽石を3cm入れ、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土をつめていって、最後に水をやって完成です。支柱は1mのものを立てておきます。

苗の土は落とさず、ほぐさないで植え付けます。根を傷つけると生育不良を起こして枯れることもあります。

庭植え

深さ30cm直径30cmを掘り返し、元の土に対して2割か3割の腐葉土か堆肥を追加してよく混ぜて用土とします。土を半分戻して1苗を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりといれます。植え付けのときは70cm前後のものを立てて、いずれは1m〜2mに育つので150cm以上の支柱を用意して紐で縛って動かないようにします。

苗の土は落とさず、ほぐさないで植え付けてください。
●複数植える場合は、株同士を50cm以上空けます。このくらいだとローゼル同志がお互いを支えって倒れにくくなります。
連作障害を起こすので過去二年、アオイ科植物を植えてないところに植えるようにする。

管理場所…大事なのは9月以降の日当たり!

日当たりで管理します。日光をしっかりと当てて大きなローゼルに育てていきます。

ローゼルは短日植物で日照時間が短くなると花芽をつけます。植物は「夜の時間の長さ」で短日かどうかを判断しているのですが、植物によっては蛍光灯のあかりでも「昼だな」と判断することがあります。街灯や室内の灯りが当たらない場所で栽培するようにします。ベランダは室内の灯りが当たる影響で花芽がつかないかもしれません。

開花時期である10月前後には特にしっかりと日光に当てます。この時期に日光が不足すると開花せずにツボミが落ちることがあります。
●寒さには耐性がなく、耐寒温度は10度くらいで越冬は難しい。今年の種子を収穫して来年の4月〜5月に種まきしてを繰り返しましょう。

水やり

鉢植えの場合は土が乾いたら水をやります。土が乾いたら、鉢底から水が出てくるくらいにしっかりとやってください。気温が低い5月〜6月は生育が鈍いこともあり、梅雨時期は水やりを控えてください。水やりが多いと根腐れを起こすことがあります。

庭植えなら、自然に降る雨だけでほぼ大丈夫です。夏の乾燥する時期は庭植えでも様子を見て水やりをします。

肥料

植え付けてから枯れるまで、2週間に一回液体肥料をやるか、1ヶ月に一回緩効性固形肥料を、パッケージの容量どおりにやります。肥料が切れると生育が悪くなります。
液体肥料の商品画像
液体肥料の購入はこちら
Amazon
楽天市場
化成肥料の商品画像
化成肥料の購入はこちら
Amazon
楽天市場

収穫

開花後に赤い「果実」ができます。食用とするのは、この赤いホウ(プックリしてるとこ)とガク(ギザギザのとこ)です。この中には種子が入っていて、種子は食べられないので、この種子を取り除いて、水洗いして利用します。果肉は非常に酸味が強いので、このまま食用にするのではなくて、砂糖と煮てジャムにするのが一般的。

ローゼルのフレッシュハーブティー

フレッシュハーブティーにも使えます。種子を取って、少し刻んでから、ティーポットに入れて、熱湯を注いで蓋をして3分蒸らすとハイビスカスのハーブティーの完成です。このままだと酸っぱいので、砂糖か蜂蜜を入れてから飲みます。もしくはローゼル+レモングラス+砂糖か蜂蜜がいいです。レモングラスも一年草扱いのハーブで栽培が簡単でドライハーブにして保存が効くので作っておいて合わせるといいです。

ハーブティーは単用で楽しむのではなくて、他のハーブとブレンドして深みを出すといいです。
●流通しているハイビスカスティーはこのローゼルのハーブティーです。ローゼルの学名はHibiscus sabdariffaで、Hibiscus(=フヨウ属・ヒビスクス属)は「ハイビスカス」のことです。だからハイビスカスティーってのは間違いではないんです。
●その他のハーブについてはハーブティーにできる家庭菜園で育てやすいハーブを参考に

ローゼルのドライハーブ

ドライハーブにすることもできます。電子レンジで一気にパリパリにします。適当に切って、耐熱皿に満遍なく置いて、500w〜600wで5分前後でパリパリになります。電子レンジを覗きながら焦げないように、時間を調節しましょう。レンジから取り出したら、1時間ほど放置して水を飛ばし、あとは瓶にシリカゲルと共に入れておきます。1年ほど保存は効きます。

ドライハーブの場合は大さじ1杯か2杯をティーポットに入れて熱湯で3分蒸すとハーブティーになります。ドライハーブも他のハーブとブレンドして砂糖や蜂蜜を入れて楽しみましょう。

種子を取る

果実をそのままにしていると、熟して種子が取れます。熟すと種子は茶色になります。この種子を袋に入れて、常温で保存しておいて翌年に種まきします。これで毎年、ローゼルが収穫できます。

病害虫

カイガラムシハダニアブラムシウドンコ病など。
収穫するならば、農薬は使わずに手で虫をとります。カイガラムシはハブラシなどで削ぎ落とします。ハダニは乾燥すると発生するので葉っぱの裏にも水をかけることで予防します。アブラムシが発生したら水流で飛ばします。ウドンコ病は病気部分を取り除きます。

最後に

美容に良いとされるビタミンC豊富なローゼルの育て方をまとめてみました。栽培自体は簡単ですが、短日植物のために環境によっては花芽ができないことがあるのがネックです。まずは1苗を育ててみて、花芽がつくかどうかをチェックしてから、本格的に栽培するといいでしょう。
スポンサーリンク
記事が気に入ったら拡散をお願いします。
はてブ LINE

ローゼルのカテゴリ・タグ

庭植え鉢植え一年草扱い育てやすいハーブ果実ハーブティー越冬できるハーブ

アオイ科

関連する花BBSの投稿

関連するユーザーの記事

スポンサーリンク