ハナショウブ(花菖蒲)の育て方…鉢植えは開花中の水切に注意
目次
ハナショウブとは?水やり肥料植え付け・植えかえ管理場所・日当たり花ガラ摘み病害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ハナショウブ
- 科名
- アヤメ科
- 属名
- アヤメ属
- 学名
- Iris ensata
- 別名
- 花菖蒲
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 中級者向け
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ハナショウブとは?
ハナショウブは
アヤメ科アヤメ属の
多年草。品種改良がされて非常に多くの品種があり、花いろも多い。本来の
ショウブ科ショウブ属のショウブとは全く違うのですが世間一般ではハナショウブが「ショウブ」になっています。
カキツバタが水辺に生え、ハナショウブも夏に水を張った近く…水辺で咲いていることが多いので「水生植物」と思われがちですが、普通の土に育ち、開花時期以外は水をやりすぎると普通に
根腐れします。
ハナショウブはアヤメよりも土が湿っている状態を好む植物ですがあくまで普通の土に育つ植物です。ちなみにカキツバタは水中で育つ植物です。
大きさ・草丈・樹高50cm~100cm
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水やり
ハナショウブは水を好み、乾燥を嫌います。土の表面が乾いていたら、タップリと水をやってください。あくまで普通の
水やり。土がずっと濡れていると根腐れします。あまりに日当りがよくて乾燥が激しい場所であれば、
半日陰へと移動させてください。
開花期間中は腰水に
ツボミが出来てから開花期間中は水切れは避ける。開花期間中は、受け皿に水がたまっているようにし、受け皿にずっと水があるようにしておきます。受け皿の水は1cm〜2cmくらいです(イラストは大袈裟に描いてあります)。水切れすると花が咲かなくなることもある。
菖蒲園などで開花時期に水に浸かっていることがありますが、あれは一時的なもので一年中はダメです。
肥料
2月〜3月あたりに春以降の生育ための寒肥として一回。開花が終わった7月に開花の疲労回復に少量一回。秋に一回
肥料をやる。秋の肥料は来年にしっかりと開花するために必要です。肥料は緩効性固形肥料(化成肥料)か
油粕をやりましょう。
植え付け・植えかえ
時期・頻度
ポット苗を買った場合はその時に植えてしまう(開花時期に流通しているのでその時に植える)。植え替えは花が終わった7月が理想。
連作障害を起こし、同じ場所に植えていると数年で枯れてしまいます。
庭植えでも3年に一回は植え替えをします。鉢植えは毎年植え替えをします。
用土
市販している花と野菜の
培養土で植え付けをします。植え付け直後は肥料はないほうがいい。根付いてから肥料をやる方がいい。市販の培養土は肥料が最初から入っているが、まぁ、「ちょっとしたコツ」なので気にしないでもいい(それで枯れるってことはない)。
鉢植え
鉢植えの場合は、鉢底の穴を鉢底ネットで塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(
軽石)を2センチから3センチほど入れて、軽石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。
植え替えのときは、古い鉢から株を取り出し、古い土を3分の1ほど落として、傷んで変色した根を取り除いてひと回り大きな鉢か同じ大きさの鉢に植え替える。植え替えのときに株分けもする。ナイフなどでバッサリと二つか三つに切ってしまう。株元に新芽が見られ、これが伸びて来年花が咲くので、この新芽が、それぞれの株にあるように分けて植え替えます。簡単に増えます。
庭植え
庭植えの場合は、穴を掘って、掘り出した土に
腐葉土を3割か4割混ぜて、半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。
連作障害を嫌うので、3年に一回掘り出して別のところに植え直します。もしくは
堆肥や腐葉土を足して、土壌改良して植え直します。
管理場所・日当たり
日当たりで管理。夏の暑さ・冬の寒さにも強いです。
花ガラ摘み
花が終わったら摘んでください。種を作ろうとして栄養が種にとられて花つきが悪くなります。そのまま放置して花が枯れてしまったら、場合によっては花が腐り、そのまま茎から株まで枯死してしまうことがあります。その場合は早めに傷んだ部分を切ってください。
花が終わった後の葉っぱを切り取らないようにしてください。葉っぱが翌年の生育のための栄養を貯めています。枯れた葉っぱは取っても大丈夫です。
病害虫
軟腐病・
ヨトウムシ・ズイムシズイムシはハナショウブに付きやすい
害虫です。
連作障害を起こし、同じ土に数年植えていると弱ります。弱ると病害虫が発生しやすくなります。
特徴・由来・伝承
ハナショウブはアヤメ科の植物で、「ショウブ」はショウブ科の植物。よってこの二つは全く違う植物。ショウブはアヤメのような花を咲かせず、穂のような花を咲かせます。
アヤメやカキツバタなどの間違えやすい植物との区別・見分け方は以下のページを参考にしてください。
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