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パフィオの育て方

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パフィオ
目次
パフィオの特徴は?
パフィオの水やり
パフィオの肥料
植え付け・植えかえ
管理場所・日当たり
花がしぼんだら
病気・害虫
特徴・由来・伝承
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学名などの基礎データ
パフィオの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
パフィオ
科名
ラン科
学名
Paphiopedillum
別名
パフィオペディラム・スリッパオーキッド・レディーススリッパ
耐寒
0度
水やり
水を好む
場所
室内
難易度
上級者向け
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パフィオの特徴は?

パフィオ:パフィオの特徴は?
パフィオはラン科の植物で、独特な花の形状で愛好家は多い。開花した状態のものが店頭に並んでいて、これを購入して、花を楽しみ、花がしぼんが後、次に開花するのは何年か必要で、ひどい場合は10年後ってこともあります。一旦開花後は毎年開花する。この開花しない何年かで腐らせたり、栽培意欲を失うことが多いです。そういう意味でかなり上級者向き。

パフィオは水を好むランで、通常ならば水のやりすぎで枯れてしまうような家庭に向いています。冬に管理場所の気温が10度以下に下がらなければ、水を年中しっかりとやっても大丈夫です。

その代わり、ミズゴケが非常に腐りやすく、花が終わったらミズゴケを変える必要があります。また軟腐病も発生しやすいです。

花の茎が伸びて来ましたら支柱を立ててやってください。
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パフィオの水やり

パフィオ:パフィオの水やり
大抵はミズゴケに植えていますので、そのミズゴケが渇いていたら水をしっかりとやってください。夏は常時濡れているくらいに、水をしっかりとやってください。気温が高いのであればミズゴケは常に湿っていても大丈夫です。

ただし、水が受け皿に溜まっていたり、葉っぱと葉っぱの間に溜まっているようであれば、必ず捨ててください。

水やりは霧吹きが一番

ジョウロで水をやると沢山やりすぎたり、水が垂れて床を汚したり、上手く水やりが出来ないことがあります。霧吹きで水をやるのがいいです。霧吹きは100円均一で売ってるのでそれで十分。

パフィオの根本はビニールポットに入っていることが多いのですが、このビニールポット内のミズゴケに水がいかないと意味が無いのですね。ジョウロが上手く的に当たらずに、ポットの外のミズゴケを濡らすだけということがよくあります。霧吹きで根本のコケをバッチリ濡らしてあげて、ついでに葉っぱにも水を掛けてください。

葉水を

葉水とは葉っぱに霧吹きなどで給水すること。ラン系の植物は湿度の高い環境を好みます。また根でも水を吸い上げますが、葉っぱからも水を吸収するので、積極的に葉水をしてください。日本の冬は部屋の湿度が下がってカラカラになりますので、特に葉水をやりましょう。

葉っぱの根本に水を貯めない

茎や葉っぱの窪みに水が長期間溜まるのは良くないです。葉っぱの根本の重なり合っているところに水が溜まっていたら、ティッシュなどで吸い取ってください。これも霧吹きで水をやれば、発生しないです。

根本に水が貯まると、水が腐って病気になったり、ここから新芽が出てくるので、その新芽が出てこなくなったり、新芽が出てすぐに腐ってしまったりと、非常によくないです。

パフィオの肥料

液体肥料を通常の倍くらいに薄めて、春から秋にかけて二週に一回か、週に一回程度やります。肥料がないから枯れるわけじゃないんですが、肥料がないと次の開花は非常に鈍くなります。気温が30℃を超えるようであれば肥料はやらないようにします(生育が止まるので)。高温時期に肥料をやると株が弱ります。

肥料は水やりと同様に霧吹きでやると効率がいいです(ジョウロでやると下にだだもれするから)。根っこ・水苔だけでなく、葉っぱにも吹きかけてやります。パフィオは葉っぱからも水と肥料を吸収するので。
ただし開花中ならば肥料はやらない。開花している時に刺激を与えると早めに花がしぼんでしまうので。

植え付け・植えかえ

花が終わったらミズゴケを変えてやります。植え替える前の晩から乾燥したミズゴケを水に浸けて、吸水させておきます。株に付いている腐っている黒く変色したミズゴケを取り除き、新しいミズゴケを取り替えて、鉢に突っ込んで元に戻し、水をやってください。

店で買ってきたパフィオの場合、鉢の中に発泡スチロールが入っていることが多いです。これは通気性を高めるためにも良い方法ですので、同じように発泡スチロールを詰めてあげてください。植え替えのときに鉢は極端に大きくしない。基本的に同じ大きさの鉢で水苔を替える。
●鉢は素焼きでもプラスチックでもなんでもいいです。素焼きは水が蒸発しやすく水やりの頻度が増えますが、その程度のことです。それよりミズゴケが綺麗であることの方が重要。
●水苔が腐ったままだと病気になるので、取り替える。水を好むので水苔は腐りやすい。毎年、とりかえる。

根が千切れやすい

パフィオは根が少ない上に千切れやすいので植え替えのときは丁寧に扱って下さい。古いミズゴケなどはピンセットで丁寧に取ると失敗が減ります。

管理場所・日当たり

直射日光はNG

元々の生育場所が日陰なために、直射日光には弱く、遮光しないでいると葉焼けを起こして傷んでしまいます。冬でもレースのカーテン越しで日光を当ててやってください。夏は特に窓辺に置かない。別の言い方をすれば、「日光をあまり必要としていない」ってことで、世話を焼いて日当たりに移動させないでもよく、それでも開花しやすいです。

生育温度は15度から30度

パフィオは35度を越え40度になると高温から枯れることもあります。春から秋は戸外の日陰で管理してもいいです。室内で管理する場合は、冷房の風が当たらないようにします。冷房の風は乾燥しているため、直に当たるとすぐに乾燥で枯れます。直に当てずに、湿度が足らないならば葉水をして給水します。

冬の管理

10度以下になると生育が止まり、0度近くまで耐えられます。ラン系としてはかなり寒さに強い方。霜に当たると枯れますが、寒さには一定の耐性があります。できれば10度以上の気温が保てる場所で管理してください。

一般的な家庭では、夜に暖房を切ると5度程度まで下がる。昼に暖房をかけている部屋であれば、5度以下にはならない(隙間風が吹いていなければ)。なので暖房のかかっている部屋で管理すれば冬越しは可能。ただし、暖房がかかっている部屋は乾燥しているので、葉水をして乾燥対策をすること。
理想的には暖房がかかっていない部屋で5度以上なら問題ないです。もちろん、葉水は継続します。最近は断熱材が優秀なので、暖房なしで10度以上の部屋が問題なくある家も増えていて、その上で明るいところで管理するといいです。

冷房暖房の風に注意しましょう

冷房も暖房も風が乾燥しているので直に当てないようにする。直に当てると枯れる。直じゃなかったらとりあえず大丈夫なんですが、冬はとにかく乾燥しているためにパフィオが乾燥で枯れる。必ず葉水で給水する。

花がしぼんだら

花がしぼんだら、花が咲いていた「花茎」を根本から切ってしまいます。放置していると花びらが傷んで、そこから病気になるかもしれません。
●パフィオが受粉するには虫の媒介が必要ですが、どうも、勝手に自家受粉することがあるらしいです。なので、花の後に根本が膨らんでいたら、受粉して種子が取れる。種子は非常に小さく、風に乗って飛んでいくほどです。そこから発芽させるのは大変なので普通はやらない。

病気・害虫

軟腐病
菌が繁殖して腐っていく病気。葉っぱの根元に水が溜まると水が腐って、そこから腐ります。病変部分を取り除き、殺菌しましょう。水のやりすぎ、風通しが悪いなどが発症の要因です。風通しがよければ、蒸発してくれて発症はないんですが、風通しっても限界があるのである程度の確率は発生すると思った方がいいです。

ウィルス病
ウィルス病は感染すると治癒はできず、害虫や他の株から感染します。感染した別株で使ったナイフや道具から感染したり、感染株を触った手で触っただけでも感染します。なので、作業をするときはその度に手を消毒し、道具を消毒しましょう。詳細は以下のページを参考にしてください。

特徴・由来・伝承

一般的には育てるのは、中級者以上と考えた方がいいです。他の蘭類と比べてその造形と色合いの複雑さは、群を抜いていて、パフィオ専門に育成する愛好家は少なくありません。

コチョウランと違い地面に根を張ることも出来るラン。

語源はギリシャ語のパフィア(ヴィーナス)とぺディロン(サンダル・上靴)から。英名はレディーススリッパ。
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