スモークツリー(煙の木)の育て方

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スモークツリーの基礎データ

スモークツリー
科名
ウルシ科
属名
ハグマノキ属
学名
Cotinus coggygria
別名
煙の木
耐寒
マイナス30度〜マイナス10度
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
中級者向け
スモークツリーの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

スモークツリー(煙の木)とは?

スモークツリーはウルシ科ハグマノキ属(コンティヌス属)の雌雄異株の落葉木。メスの木は大きな花が咲いて煙っぽいですが、オスの木は小さいため流通しているのは当然メスです。冬は落葉します。非常に大きくなりますので、鉢植えはおすすめしません。初夏に花が咲き始めます。秋には紅葉するのも美しいです。

スモークツリーには赤い煙と、緑の煙タイプとあります。赤煙を植えると、初夏に真っ赤なモヤモヤの煙と真っ赤な葉っぱがユラユラとする光景が見られます。人によっては「暑苦しい」と感じるかもしれません。個人的には「緑」のスモークツリーをお勧めします。ただ、他に緑の庭木を植えている場合は赤い方がコントラストになってとても綺麗ですし、緑のスモークツリーでは今度は逆に目立たなくなって勿体無いです。庭のデザインを考えて植えてください。

私も庭に植えていますが、手間が掛からず…水やりもせず、肥料もやらず…で毎年、煙をつけ、秋には紅葉します。剪定をしますが、それは背が高くなりすぎて、管理しづらいからする程度で毎年する必要はないです。
樹高3m〜4m

水やり

スモークツリーは乾燥に強く、過湿に弱いですので、鉢植えの場合は、とにかく水のやりすぎに気を付けます。水をやりすぎると根が腐ってしまいます。土が濡れているうちは絶対に水をやらないようにしてください。

スモークツリーを庭植えにした場合は、植え付け直後に二週間は根付くように水をしっかりとやりますが、その後は日照りでも無い限りは降雨だけで十分です。とにかく簡単。

肥料

鉢植えの場合は、2月と12月に根本に化成肥料を置いてやります。2月の寒肥は春に新芽が出やすくするためのものです。12月の肥料は開花で消耗した株の栄養補給です。庭植えの場合は肥料をやらなかったから、枯れるということはありませんが、あった方がより開花しやすいですので、様子を見て2月と12月に化成肥料をやってください。
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植え付け・植えかえ

時期

植え付け・植え替えは落葉時期(11月〜2月)に行います。

大きく育つ植物ですので、鉢植えはお勧めできません。鉢植えでしばらく管理しててもすぐに根詰まりを起こしますので、結局庭植えすることになります。

用土

鉢植えの場合は一般的な培養土か自作するのであれば、赤玉土5腐葉土3川砂2を混ぜたものを利用します。庭土の場合は、庭土に1割〜2割の腐葉土か堆肥を入れ、水はけが悪い…粘土質の土なら川砂・パーライト軽石などを入れて水はけをよくしてから植え付けます。よほど水はけが悪いか、庭土を掘ったら水が染み出すような場所でなければ、生育します。
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庭植えの植え付け手順

植え付けの1週間前に、深さ50cm直径50cmの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土か堆肥を元の土に対して1割〜2割ほど追加して、よく混ぜて用土とします。スモークツリーは乾燥に強く、過湿に弱い植物です。水はけのよい土に植えないと、枯れてしまいます。庭の土が粘土質の場合は、軽石・パーライト・川砂などを足して水はけをよくしてから植えます。

1週間〜2週間寝かせると土が馴染んで根が広がりやすくなります。 土を半分戻して、株を入れて隙間に用土を入れていき、最後にしっかりと水をやって完成です。
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スモークツリーは根が浅く、強風や大雪で倒れることがありますので、そういった恐れのある地域では支柱を添えてやってください。ただ、剪定して2メートル前後にまとめてしまえば、風の心配はありません。
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挿木

花が終わった10月〜11月に枝の先端を9cm〜10cmほど切って、切り口を洗い、発根剤をつけて赤玉土小粒の挿し床にさして、日陰で乾燥しないように水をやっていると、1ヶ月で発根します。発根したら鉢植えにして、徐々に鉢増しして、庭植えにしましょう。
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管理場所・日当たり

スモークツリーは日当たりを好みます。暑さ・寒さに強く、真夏の直射も真冬の霜も耐えます。

寒さに強いのですが、枝がヒョロヒョロしているので大雪が降ると積もって枝が折れます。雪折れは秋に剪定をしておくと予防できます。

剪定について

スモークツリーは放置しておくと、伸び放題に伸びて邪魔になります。綺麗な形にまとめておくには、秋(11月)に剪定をしなくてはいけません。

スモークは伸びて二年目の枝に出来ます。

つまりその年、花が咲いた枝には来年スモークは付きません。今年伸びた若い枝に来年スモークが付きます。これを頭に入れて、落とす枝を残す枝を決めておきます。

スモークが付かない古い枝と、樹形を乱す、やたらと伸びた邪魔な枝(徒長枝)をさばきます。その上で高さを抑える剪定をします。スモークツリーは根が浅く、横風に弱いのですが高さ2m以下に抑えておけば大丈夫ですし、2m以上になると管理が大変なので抑えておきましょう。

強く剪定すると二年目の枝が減り、花芽が無くなってしまいますので、控えますが、成長が早く、数年に一回は、翌年に花が咲かないことを承知の上で強い剪定をしないと、邪魔で邪魔でしょーがないかもしれません。そういった強い剪定をする場合は、落葉時期(12月〜2月)に行います。

スモークツリーはウルシ科で切り口から出る樹液でかぶれる人もいますので、剪定作業をするときは手袋をしましょう。
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病気・害虫

カイガラムシが発生することがありますが、そもそも頑健で環境が良ければ…水はけ・肥料・日当たりが十分であれば、発生しても枯れることはないと思います。

害虫が発生したら、オルトランを使えばほぼ問題ないです。
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特徴・由来・伝承

切り花としても人気のあるスモークツリー。あのもやもやは花ではなく花ガラ。ちなみに雌雄異株で、雄の株にはあのモヤモヤが出来ません(あるけど少ない)。流通しているのは、もちろん雌の株です。雄の株って見たことがありません。

近所に雄株があると、花に種子がつくことがあり、それをまくことで株は増やせるんですが、種子は雌雄が混じっていて、発芽させても雄には園芸ではあんまり意味がなくて、育てても困るので普通はやらないです。

ちなみに、一晩水につけて、やすりで種子を傷をつけることで発芽しやすくなります。スモークツリーの雄の株と雌の株は花が咲くまで見分けはつきません。
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