イチゴの木(ストロベリーツリー)の育て方・栽培
目次
イチゴの木の特徴は?水やり肥料植え付け・植えかえ・種蒔き管理場所・日当たり剪定病気・害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- イチゴの木
- 科名
- ツツジ科
- 属名
- イチゴノキ属
- 学名
- Arbutus unedo
- 別名
- ストロベリーツリー
- 耐寒
- マイナス15度
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 中級者向け
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イチゴの木の特徴は?
イチゴの木は地中海〜アイルランドに自生する
ツツジ科イチゴノキ属(アルブツス属)の常緑
低木。ツツジ科は通常、
酸性土壌を好むとされますが、他のツツジ科ほど酸性土壌が必須というわけではありません。アルカリ性ではマズイですが、
弱酸性(pH6.5)くらい…一般的な庭土のpHでも十分生育します。
秋に開花し、これが結実して冬〜春〜夏に残って、翌年の秋の開花の直前まで緑・黄色・オレンジ・赤へと成熟していきます。つまりずっと実が木に残っています。果実はあまり美味しくないです。甘みが少なく、生で食べるよりもジャムなどに加工して食べます。
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水やり
鉢植えの水やり
地中海などの乾燥気味の場所で生育する植物なのですが、水切れを起こしやすいです。鉢植えの場合は、土が乾いていたら水をしっかりとやってください。普通の鉢植えと同じ感覚です。土が濡れている間は水をやらないようにします。受け皿の水は捨ててください。
冬は寒くても、生育しているので
水やりは継続します。朝に水をやるようにします。夕方に水をやると明け方に水が凍って根を傷めるので避けます。そのくらいで枯れることはないんですが、避けておきましょう。
庭植えの水やり
庭植えにした場合は、一旦根付いてしまえば、水をやらなくても降雨だけで大丈夫です。ただし、夏など乾燥する時期は様子を見て水をやってください。
肥料
2月に寒肥として、株の周囲に根に当たらないように、深さ20cmの穴を数カ所ほど掘って、
油粕や化成
肥料を説明書きの規定量入れて埋めます。
植え付け・植えかえ・種蒔き
時期
活動を始める前の3月〜4月か、10月に植え付けをします。鉢植えは植え替えはできるだけ春にし、できなかったら秋にしましょう。
用土は一般的な
培養土を使います。できれば弱酸性の方がいいので、
赤玉土3
鹿沼土4未調整
ピートモス3を混ぜたものを使います。
一本で結実します。
鉢植え
鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(
軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやります。
植え替えの場合は、土を3分の1ほど落とし、同じ大きさの鉢か、ひと回り大きな鉢に植え替えましょう。
庭植え
40cmの深さの穴を掘り、掘り出した土に
腐葉土か
堆肥を3割か4割ほど入れて、化成肥料を規定量を入れて、よく混ぜて用土とします。 穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。
深植えにはしないようにします。
挿木で増やす
春に新芽が出て、枝が固まる6月〜7月にその枝を2節〜3節ほど切って、下葉を取ります。器に赤玉土小粒を入れて、挿し穂を節が一つ埋まるように挿します。あとは乾燥しないように水やりをし、明るい日陰で管理していると発根します。
発根して新芽が出るなら、鉢植え・庭植えに植え替えます。
管理場所・日当たり
日当たりでも
半日陰でも育ちます。半日陰だと少々花のつきが悪くなり、実つきも悪くなるのですが、イチゴの木の実は、まーーーそんなに美味しいものではないので、実が成っているのを見て「かわいいなぁ」くらいにしておくのが吉。
夏越し
鉢植えで、夏に強い直射日光に当たると
葉焼けをします。葉焼けしたくらいでは枯れませんが、乾燥で水切れするのが、あまりにひどい場合は半日陰に移動するなどします。
越冬
耐寒温度はマイナス15度と非常に強いものの、寒風が当たると葉っぱが傷んでしまいますので、風が通らない場所で管理しましょう。
剪定
枝は乱れにくいので、徒長枝や枯れ枝をとる程度の
剪定しておきます。剪定は2月〜3月にします。
病気・害虫
ほとんど見られない。
特徴・由来・伝承
ツツジ科の常緑低木。イチゴの木という名前ですが、当然ながらイチゴとは全くの無関係。ツツジ科としては育てやすいことから、最近では
園芸品種がかなり一般的に出回るようになってきました。自生地は地中海・西ヨーロッパ北部・西フランス・アイルランド。寒い地域でも生育するし、夏の高温多湿にも強い。
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