ビルベリーの育て方

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ビルベリー
目次
ビルベリー(セイヨウスノキ)とは
植えつけ・植え替え
管理場所・日当たり
水やり
肥料
剪定の時期と手順は?
病気、害虫、害鳥に注意
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学名や栽培スケジュール
最終更新
植物名
ビルベリー
科名
ツツジ科
属名
スノキ属
学名
Vaccinium myrtillus
別名
セイヨウスノキ
耐寒
マイナス30度
水やり
水を好む
場所
外の日なた
難易度
チャレンジャー
ビルベリーの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。
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ビルベリー(セイヨウスノキ)とは

ビルベリーはツツジ科スノキ属の落葉低木。ビルベリーと呼ばれる植物はいくらかあるが、おおむね「セイヨウスノキ」のことを指す。本来はアントシアニンを多く含むビルベリーというと北欧のものを指しますが、日本ではあまり環境が合っていないため、北米の野生種(アントシアニンが少ない)を改良した株が流通しています。

育てやすく、寒冷地でマイナス30度くらいまで耐えることができます。北海道、東北地方で栽培が可能。環境さえ合っていればブルーベリーよりも比較的育てやすい。

樹高は60cm~80cm程度です。 枝は細く雑草にも見えますが、病害虫にも強く、ブルーベリーよりも甘く、おいしい実が毎年収穫ができます。自家結実性があり、1株で収穫が可能です。ただしブルーベリーより実は小さいです。
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植えつけ・植え替え

適した時期

厳冬時期を避けた落葉時期に行います。植え替え後の剪定のときに新芽が見えていると剪定で失敗しないので、できれば3月が好ましいです。根の張りが早いので鉢植えは毎年か2年に一回は植え替えをしましょう。

ビルベリーはあまり流通していませんのでネットショップで買うことになります。自家結実するので1株で収穫可能です。

用土

酸性の土でないと枯れるので、鉢植えの場合は酸性に調整してあるブルーベリーの土を使いましょう。自作する場合はピートモス5鹿沼土5を混ぜたものを使います。

土が弱酸性になってくると、徐々に生育不良を起こします。その場合はブルーベリーの用土と酸度調整を参考にしてください。

鉢植えの植え替えの手順は?

古い鉢からビルベリーの株を取り出し、土を3分の1落として、傷んだ根を取り除きます。新しい鉢を用意し、鉢底の穴を鉢底網で塞ぎます。鉢は同じ大きさか1号か2号大きなもの。最大8号鉢くらいに止めておくと作業が楽です。

その上に鉢底石(軽石)を3cm入れ、その上に用土を入れ、株を入れて隙間に用土を詰めて、最後にしっかりと水をやります。

植え替え後の1週間はできれば日陰で養生させると回復が早いです。1週間後に日当たりに移動させましょう。

地植え(庭植え)の植え付けの手順は?

地植えをする場合は、植え付ける場所をよく耕します。酸性で水はけと水もちの良い土を好みますので、ピートモスを庭土に対して3割くらいに追加し、よく混ぜ込んでおくと良いでしょう。土がよく混ざったら、用土を半分戻し、苗を植え付け、余った土を隙間に入れていきます。根が浅いので深植えすると弱ってしまうので、深植えしないようにします。

ピートモスは植え付け前に水を張ったバケツなどに入れて、たっぷり水を吸わせてからご使用ください。

より詳細な庭植えの手順はブルーベリーの庭植えのやり方を参考にしてください。

管理場所・日当たり

ビルベリーは日光にできるだけ当てましょう。

夏の西日はあまり好まないため、鉢植えの場合、夏は半日陰に移動させましょう。地植えは寒冷紗・ヨシズ・スダレなどで遮光します。

冬は寒さに当てましょう

花芽は冬に7℃以下の低温に800時間でつきます。冬に暖かい室内へずっと取り込んでいると花が咲きません。

耐寒温度マイナス30度くらいまでですので冬場でも外に出しましょう。

寒さに強いですが、雪が積もると枝が折れるので、積雪時は軒下など雪が当たらない場所で管理しましょう。

水やり

鉢植えの水やり

鉢植えの場合は、年間を通して土の表面が乾いたら、底から水が出てくるまで水をたっぷり与えます。鉢皿に溜まった水は捨てるようにします。

庭植えの水やり

ビルベリーは根が浅く、庭植えでも春〜秋は水切れを起こし、花や実が落ちてしまいます。地植えの場合も、春〜秋は水切れしないように土が乾いたら水やりをします。

夏の水やり

夏は気温が上がり乾燥しやすくなります。土が乾いたら1日に2回水やりをしても構いません。地植えの場合でも土が乾いていたら、たっぷりと与えるようにします。夏に乾燥すると実が落ちてしまいます。

冬の水やり

冬は気温が低くなって生育が鈍くなりますので、土の表面が乾いたら与える程度にします。地植えの場合、落ち葉などどが積もって土が乾いていない場合は水やりをしなくても良いでしょう。

肥料

活動を始める3月と、収穫が終わった9月に、緩効性固形肥料(化成肥料)を与えます。 ブルーベリー用や、果樹用などの専用の肥料をあげると良いでしょう。

それとは別に、休眠期の1~2月に寒肥として有機肥料(油粕や牛ふんなど)または窒素、リン酸、カリウムを2:1:2を施し、酸性土壌を維持するために未調整ビートモスを敷いて軽くすき込むといいです。

剪定の時期と手順は?

ビルベリーの花芽の分化は7月〜9月で、これが寒さに当たることでツボミがつきます。なので秋以降に剪定すると、花芽を落とすことになります。理想的には収穫後〜8月までに剪定をするのですが、その頃は花芽も分からず、葉が茂っていて剪定しずらいので、冬を越して花芽が見える2月〜3月に行うのが一般的です。

まずは、余分なサッカー(株元から離れた場所から出てきた枝)、シュート(株元直近の地中から出てきた枝、及び枝の途中から出てきた枝)を切り取ります。重なった枝・枯れた枝・元気のない枝を落とし、伸びているのに花芽がついていない枝を落とします。更に細かい枝をさばいて、風を通して病害虫を防ぎます。

5年ぐらいたった古い枝は花芽が少なくなります。間引くか、切り戻して若返らせます。

病気、害虫、害鳥に注意

病気、虫、または鳥の被害を受けるのはちょうど果実がつくころですので、見つけたらすぐに駆除するようにしましょう。鳥からは大きなネットをかぶせて守るなどの防護が必要です。
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