ブルーベリーの病気・害虫
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2022-05-27
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ブルーベリーの病気・害虫
ブルーベリー
の病
害虫
をまとめています。
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ブルーベリーの病気
根腐れ
鉢植えの場合は、水のやりすぎで、庭植えの場合は土の
水はけ
が悪くて
根腐れ
します。葉っぱが黄色くなって、枝が伸びなくなります。
鉢植えの場合は、土が乾いてから水をやるようにすればいいです。庭植えの場合は、土壌改良するしかありません。土を深く掘って、
用土
を混ぜて改良するか、いっそのこと「鉢植え」で育てます。ブルーベリーは根が浅いために、庭植えでも鉢植えでも収穫はさほど変わらないし、普通は庭植えにすると乾燥時期じゃない限りは
水やり
をしないでいいものですが、ブルーベリーは庭植えでも春〜秋は水をやらないといけないので、鉢植えも考慮しましょう。
クロロシス
ブルーベリーは
酸性土
でなくなったり、土中のミネラルが欠乏すると、ミネラル(鉄・マンガン・マグネシウム)が不足し、葉っぱの葉脈以外の部分の色が黄緑に色抜けします。硫黄華や硫安を土壌に加えてPhを下げてください。ただし効果が出るのは1ヶ月後。クエン酸だと効果が早く出やすい。
酸度については以下のページを参考にしてください。
ブルーベリーの用土と酸度調整
ブルーベリーの管理
灰色かび病
花にカビが生えます。花がダメになれば、当然、収穫できなくなります。気温が20度から25度の低温で、かつ、湿度の高い状態(90%以上)だと発生し易いです。寒冷地や高地でこの条件になり易いです。また植物が密生していると風通しが悪くなり、蒸れて発生しやすくなります。ブルーベリーの枝を捌くことで予防できます。
ブルーベリーの冬の剪定のコツまとめ
ブルーベリーの管理
灰色かび病が発生したらベノミル剤を散布します。
肥料
が多いと発生しやすいとも。
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枝枯れ病
枝にシミのような黒い斑点が出て、枯れてしまいます。
病気
の部分を切除してしまいます。
枝腐れ病
枝が黒く変色して腐ってしまいます。去年の枝先から腐ったり、
剪定
した切り口から腐ってきます。樹木や植物が密生していて風通し悪いと発生しやすくなります。枝を剪定して予防します。剪定した時の切り口を放置せずに、
癒合剤
を塗ることで雑菌が入り込まないようにすることで予防します。
一番の予防は剪定して、風通しを良くすること。
ブルーベリーの冬の剪定のコツまとめ
ブルーベリーの管理
斑点病
雑菌が繁殖して斑点が見られる。風通しが悪い、水はけが悪い、株の調子が悪いなどで発生しやすくなります。以下の殺菌剤を散布することで抑えられますが、根本的な解決には、剪定して風を通したり、土壌を改良したり、その他環境の見直しが必須です。
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ブルーベリーの害虫
アブラムシ・カメムシ
アブラムシ
も
カメムシ
も葉っぱ・茎の汁を吸います。放置していると生育不良になります。花が咲く前か、果実が結実してから、対応する農薬(MEP剤など)を撒きます。アブラムシは放置しているといくらでも増えますから、早めに対応しましょう。
カメムシは大きな被害がないなら薬殺しないでもいいです。
性質は対応の薬剤については以下のページを参考にしてください。
アブラムシの生態と防除と薬剤のまとめ
病害虫生態・防除・対応の薬剤のまとめ
カメムシ
病害虫生態・防除・対応の薬剤のまとめ
コガネムシ
成虫がブルーベリーの枝の先の新芽を食べてしまいます。7月から8月に発生します。この時期はすでに枝先に
花芽
ができているため、新しい枝を食べられると、来年の収穫が減ります。被害があるなら、農薬(MEP剤など)を撒きます。成虫は夜に活動するので、夕方に散布するようにします。
コガネムシ
が発生すると、土中に卵を産みつけ、幼虫が根を食べるため、根をやられて枯れてしまう。そこでダイアジノンを根元に撒いて水をやるとすぐに死ぬ。鉢植えこそダイアジノンをするべき。
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コガネムシ対策として、鉢全体を粗いネットで覆う方法もあります。ようは成虫がやってきて卵を産まないようにする方法です。鉢底から全体を多い、幹の根元で巾着みたいに縛ります。ただし見た目が悪い。
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コガネムシは
腐葉土
・バーク・ピートといった腐食物(もしくはこれから腐食するもの)に集まります。これらの量を減らしたり、腐食しないものと代えるだけでコガネ虫の被害は減ります。代えるものとしては樹皮・
針葉樹
チップ・炭などです。
コガネムシの性質や対応の薬剤については以下のページを参考に。
コガネムシの駆除と予防と生態のまとめ
病害虫生態・防除・対応の薬剤のまとめ
ショウジョウバエ
ブルーベリーの果実にショウジョウバエが卵を産み付けます。これは皮の薄いハイブッシュ系や、特に「熟しすぎてグチュグチュ」になった果実に発生します。予防方法は「収穫する」ことです。適度に熟したら、適宜収穫しましょう。
ショウジョウバエの卵や幼虫を食べてしまっても、お腹に虫がわくことはないです。ただ、人によってはお腹壊すかもしれないです。
カミキリムシ
成虫が卵を産みつけ、枝に穴を開けて幼虫(
テッポウムシ
)が生育します。内部を食べ、放置すると株が枯れます。株元に「おがくず」のような糞が見られたら幼虫がいます。穴にハリガネを突っ込んで、刺し殺してしまいます。もしくは薬剤を注入して薬殺します。一つあったら、あと二つか三つほどはいると思ってください。食害されていたら、外部からの農薬は効きません。
カミキリムシ
はブルーベリーの木が弱っていると卵を産み付けます。ブルーベリーが元気だと、木からヤニなどが出て幼虫が生育しづらい環境にしますから、一番の予防は元気であること。
カミキリムシが発生したら、水やり・土・日当たり・肥料(多すぎてないか、少なすぎてないか)を見直しましょう。
テッポウムシ(鉄砲虫・カミキリムシの幼虫)の生態・予防・駆除・薬剤のまとめ
病害虫生態・防除・対応の薬剤のまとめ
コウモリガ
5月6月あたりに、株元に穴を開けて食害します。穴にはフンと木屑が塊になっていますので、一目で分かります。穴に針金をつこんで刺し殺します。ブルーベリーに対応する農薬がありませんので、刺し殺すしかない。
スミチオン乳剤をオススメしている人もいるけど、対応はしていない。
ミミズ
ミミズ
は一般的に土をほぐす「益虫」とされますが、ブルーベリーにとっては害虫。
ピートモス
を食べて泥のようにしてしまい、根腐れの原因になります。鉢にミミズがいたら駆除を。鉢の植え替えのときに外部の土を足していると、ミミズが紛れ込むのでやめておく。
シャクトリムシ・ハマキムシなど
その他の害虫が発生します。数が少ないなら捕殺。数が多いならば、農薬を散布する(MEP剤・DEP剤など)。
予防法
一番は株が健康であること
ブルーベリーの株自体が健康だと病害虫は発生しづらくなります。一番良いのは、日当たり・水やり・肥料・土を整えて、健康維持すること。肥料は多すぎてもだめ、少なすぎてもだめ。ブルーベリーのページの月別育て方を参考にして対応してください。
どうにもならないこともある
ブルーベリーに限らず、その植物がどうにも合わない環境ということもあります。別に「問題のあるところはない」のだけど、どうにも枯れちゃうってことはあります。そういう時は諦めます。
毎日観察・早めに対処
とにかく早めに対処すること。毎日とは言いませんが、できるだけ頻繁に観察しましょう。毎日観察が大事です。病変は見つけ次第切除し、害虫は捕殺し、被害が多い時は農薬を撒くことを考えます。ブルーベリーは食べるので、食べて問題のない農薬を選びます。
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