ミツバツツジ(三葉躑躅)

科名 | ツツジ科 |
属名 | ツツジ属 |
学名 | Rhododendron dilatatum |
別名 | 三葉躑躅 |
水やり | 水を好む |
場所 | 外の日なた |
難易度 | 中級者向け |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花 | ||||||||||||
植え | ||||||||||||
肥料 |
目次
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ミツバツツジの育て方

根が浅い!
ミツバツツジは根が浅く、強風で倒れることがありますし、乾燥した風が根本を抜けるようだと、水切れが置きやすくなります。
石灰で中和しない!
ミツバツツジは酸性土壌に住むツツジ型菌根と共生して空気中の窒素を吸収します。なので中和してしまうと枯れてしまいます。
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水やりと肥料
意外と水切れしやすいミツバツツジは根が浅く、乾燥に弱い植物です。そこで庭植えでも鉢植えでも、年間を通して乾燥しないように水をやります。夏は毎日朝か夕方(真昼に水をやると水が沸騰して根が傷む)に水をたっぷりとやります。春・秋・冬は土が乾いていたら水をやるようにします。
水切れしやすいのですが、そうはいっても長期間湿っていると根腐れします。
●花芽ができる7月8月に水切れしないようにすると、翌年にたくさん開花しやすい。
肥料
花が終わってから…油かすをやる。開花中はやらない。あとは9月あたりに油かすをやる。開花するためには肥料が必要。肥料がなくても枯れないが、あれだけ咲くには必要。
植え付け・植えかえ
用土ツツジの専用土がありますので、これを利用するか、赤玉土4鹿沼土3ピートモス3を混ぜたものか、これにバーミキュライトを混ぜたものを利用します。もしくは鹿沼土7ピートモス3です。ツツジですが鹿沼土単用では乾燥しすぎて枯れてしまいます。
鉢植えの植え替えは2年に一回
庭植えも鉢植えも植え替え・植え付けは春か秋にします。目安には二年に一回。新しい鉢を用意し、古い土を三分の一ほど落としてから新しい土で植え替えをします。
庭植えにする場合は、麻布で巻いてある部分の二倍くらいの深さの穴を掘って、そこに腐葉土かピートモスを入れます。鹿沼土を入れないのは日本の土は雨に当たっている限りは弱酸性でミツバツツジには適したPHだからです。穴の半分を土で埋め、そこにミツバツツジの苗を置いて土で植え付けをします。このとき深く植えないようにします。幹の根本、根が出ているところが地表スレスレにします。ミツバツツジの根は地表浅くに広がります。これは地表の空気を取り入れているためで、この根が土の中、深くに埋められると呼吸が出来ずに根が腐ってしまいます。
割り箸で土をつつきながら、水をやって終了です。
管理場所・日当たり
日本に自生しているので問題なし日当たりでも、半日陰でも育ち、寒さにも強くマイナス25度まで耐えられます。寒さには問題がありません。ただし、霜柱で根が持ち上がると、根を傷めて枯れてしまうことがある。株元はマルチングをして凍結を防ぐ。
●日当たりに庭植えすると、夏の高温時に乾燥で枯れ込んでしまう。高温・直射日光で枯れるんじゃなくて、乾燥に弱いだけ。なので株元を腐葉土やワラでマルチングして乾燥を防いで、水やりをシッカリやれば、真夏の日当たりでも枯れ込まない。
真夏の乾燥に注意
夏の乾燥した風に根本が当たるとよく乾いて水切れがおきやすいです。土をみずもちよくしていても、ある程度は乾燥します。
剪定・病害虫

花が終わった直後に剪定をします。しかしミツバツツジは剪定をしなくても、自然な樹形を楽しむものです。枝が徒長したり、邪魔になったら剪定する程度です。太い枝を切るときは、太い枝分かれしたところの根本から切ります。
●花が終わった直後に、軽く剪定すると花芽がつきやすい。全体を軽くうっすら刈り込む。すると脇芽が出て、その枝の先に花芽がつく。「軽く」ってのが味噌ね。
●剪定じゃないが、花の後に実がついたら取り除く。実は無いほうが開花しやすため。花芽ができる時期と種子ができる時期が重なっていて、種子を放置していると花芽ができない。
●剪定じゃないが、花の後に実がついたら取り除く。実は無いほうが開花しやすため。花芽ができる時期と種子ができる時期が重なっていて、種子を放置していると花芽ができない。
病害虫
ベニモンアオリンガが発生する。
病害虫と対応の農薬
イラガ→ サンヨール液剤AL
カイガラムシ→ カダンK
ケムシ→ サンヨール液剤AL
ツツジグンバイ→ 園芸用キンチョールE・オルトラン水溶剤・ベニカグリーンVスプレー・モスビラン液剤・モスビラン粒剤
ルリチュウレンジハバチ→ GFオルトランC
ロウムシ→ カダンK
うどんこ病→ トップジンM水和剤
褐斑病→ トップジンM水和剤
炭そ病→ トップジンM水和剤
もち病→ Zボルドー
イラガ→ サンヨール液剤AL
カイガラムシ→ カダンK
ケムシ→ サンヨール液剤AL
ツツジグンバイ→ 園芸用キンチョールE・オルトラン水溶剤・ベニカグリーンVスプレー・モスビラン液剤・モスビラン粒剤
ルリチュウレンジハバチ→ GFオルトランC
ロウムシ→ カダンK
うどんこ病→ トップジンM水和剤
褐斑病→ トップジンM水和剤
炭そ病→ トップジンM水和剤
もち病→ Zボルドー
特徴・由来・伝承
ミツバツツジは変種・近縁種が多く、それぞれに特徴がありますが、育て方は同じです。品種が大量にあって、見分けがつかない。日本に古くからある植物ですが、野生種は盗掘の影響で少ない。スポンサードリンク