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肥料と量とタイミングについて(トマト栽培)

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目次
トマトの肥料の考え方
栄養繁殖・生殖繁殖とツルボケ
連作障害
酸性土壌対策・苦土石灰
肥料の割合
肥料の時期と量
肥料のやりすぎ
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トマトの肥料の考え方

このページではトマトの肥料についてまとめています。
まとめ
●植物には栄養繁殖と生殖繁殖があり、トマト栽培では栄養繁殖にかたむき「ツルボケ(木ボケ)になるのを嫌う。
●ツルボケになると実がならない。
肥料が多いとツルボケが起きやすい。
●肥料は控えつつ、継続してやるのがコツ。
酸性土を避けるため、また、マグネシウム・カルシウムの補給のために苦土石灰を入れる。元肥にもいいし、追加してもいい。
●肥料が過剰だと葉っぱが巻くなどの症状が出る。
●肥料が過剰の場合は、水やりを増やす・減らす、肥料を消費させるなどして対処する。それでも改善するかどうかは分からない。
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栄養繁殖・生殖繁殖とツルボケ

植物には葉っぱや茎を伸ばす「栄養繁殖」と、花を咲かせ結実しようとする「生殖繁殖」があります。他にも要因がありますが…トマトは肥料が多いと栄養繁殖に向い「木ボケ(ツルボケ)」状態になっていきます。ツルボケは別に病気ではありません。ただ、栽培する人間にとって都合が悪いだけです。トマトはツルボケが起きると、花が咲いても落花して、その後の結実も確率が低くなります。

トマトは植え付けの最初のときに肥料をガッツリあげるのではなくて、半分ほどに抑えます。いきなり肥料をたくさんあげるとよく生育しすぎて、茎が太くなり、葉が増えて、花が少なくなります。ツルボケです。最初の肥料(元肥)は控えめに。

このツルボケを防ぐために、一番花を結実することが大事になります。結実が波に乗れば後はよく結実するんですが、ここでこけるとツルボケする可能性がグっと高まります。一番花で失敗しても、次の花、次の花で結実すればツルボケにならないんですが、徐々にツルボケの可能性は高まっていき、どうにもならなくなります。
●ツルボケの原因は肥料だけではないんですが肥料は大きな要因です。ツルボケする要因は要は「栄養繁殖が波に乗る」ってのが問題で、根をはりすぎる、葉が出すぎる、花が咲いていない、結実していない、などあります。これらは単体というよりは全てがリンクしています。
●そこでトマトトーンを使って結実させ、生殖繁殖に向かわせるわけです。
●トマト栽培をする人はツルボケを恐れます。

連作障害

トマトはナス科植物と連作障害を起こします。過去三年以内にナス科植物を植えると連作障害を起こして生育不良を起こします(ただ連作障害を実際に起こした事例はネットではほとんど見られない。耐性がある苗が増えているのかも)。

酸性土壌対策・苦土石灰

苦土石灰を
トマトは酸性土壌を嫌います。畑に植える場合は土に苦土石灰を混ぜて中和させておきます。1平方mあたり100g〜150gほど。苦土はマグネシウムのことです。マグネシウムは葉緑素の材料で、しげるためには必要ですし、石灰に含まれるカルシウムが不足するとトマトは尻腐れを起こしますので、必ず入れておきましょう。また、苦土石灰は苗を植え付けた後でも追加するといいです。
●苦土石灰の入れすぎでツルボケすることはない。
●もちろん苦土石灰の入れすぎでアルカリ性に傾くことはあります。不安な時は酸度計で計りましょう。特にマルチで覆っている場合、石灰の入れすぎでアルカリになることはあります。
参考ペーハーと植物 酸性土

肥料の割合

「トマトの肥料」というのがありますので、それを利用するとよいです。
トマトはやたらと微妙
トマトを育てるだけなら、堆肥油粕などでもいいですが、その割合が微妙で、後からリンを追加、カリを追加していると、土中の成分がどういう状態なのか分かりづらく、対処も難しくなります。
できればトマトの肥料を随時追加するという形が便利です。

肥料の時期と量

トマトの肥料は後から追加
元肥として半分は最初。残りは何度か(三回くらい)に分けて肥料を根元にあげます。最初の肥料はもっと少なくてもいいって人もいます。この辺りは答えは明確にはないです。一般的には「半分」と言われています。具体的には露地植えの場合はトマトなら1平方mあたり100g〜150gを元肥とします。ミニトマトなら1平方あたり100gを元肥とします。

で、次に肥料をやるのは最初の結実後、肥大しはじめてから。つまり「生殖繁殖に向かった」となってからです。肥料は基本的には控えめ。トマトなら1株あたり20gくらいか、1平方mあたり50gくらい。ミニトマトなら1株あたり15gくらい。できれば一緒に苦土石灰も追加するといいです。肥料が根に当たると肥料焼けを起こすので、株が少し離して施肥します。これを定期的(3週間おきとか)にします。

肥料は控えめにしつつ、肥料を継続してやりましょう。トマトは肥料を控えることでツルボケ(木ボケ)を防いでいるんですが、肥料がないとさすがに生育が悪いです。大事なのは継続して追肥していくこと。途切れると花や実が途切れます。
●肥料が不足すると果実が小さくなる。
●花と野菜の培養土でトマトを育てると肥料過多になりやすい。
●肥料が多いと一番花の根元から脇芽が出がち。

肥料のやりすぎ

肥料が多すぎると葉っぱが巻き、色が濃くなります。もちろんツルボケにもなります。どうも過剰だなと感じた場合は、対策もあります。
水やりを増やす・減らす
プランターや鉢の場合は水やりを増やすことで肥料を流すことも可能です。ただ、トマトは過湿を嫌うので、この手法には限界もあります。
逆に水やりを減らすことで肥料の吸収を抑えることもできます。肥料は水に溶けてから吸収されるため、水やりを減らすことで吸収を抑え、ツルボケを防ぐこともできます。でも、この手法も効果はあっても、そういう都合で水やりをしているわけじゃないので難しいです。
肥料を消費させる
脇芽をかく作業をするんですが、このとき、脇芽を小さいうちに摘まずに、ある程度大きくなってから摘みます。下葉を摘んで光合成を減らします。もちろん、追肥はストップ。実がついている場合は、摘果せずに、肥大させて肥料を消費します。これで改善するとは限らないんですが、やらないよりはいいかなと。
●こういうのって大体は元肥が多いのが原因です。元肥は控えめにしましょう。
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