犬猫の食べる草(燕麦・犬猫楽し草)

科名 | イネ科 |
属名 | カラスムギ属 |
学名 | Avena sativa |
別名 | 燕麦・犬猫楽し草 |
水やり | 水控え目 |
場所 | 冬は室内 夏は外 |
難易度 | 初心者向け |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花 | ||||||||||||
植え | ||||||||||||
肥料 |
目次
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犬猫の食べる草とは?

犬や猫を飼った人は知っていると思いますが、犬猫はなぜか草を食べます。胃にたまった毛玉を吐くため…という説もありますが、理由はよくわかっていません。意図せず戸外で散歩中に食べた草が胃腸を傷つけるほど固い場合、吐血することがありますし、雑草には他の動物の糞から来た寄生虫がいるかもしれません。また農薬や除草剤が葉っぱについていることも十分あります。だから柔らかくて農薬などを使っていない「犬猫の食べる草・ペットサラダ」を食べさせた方がよいです。
エン麦は日本に帰化するくらいなので育てるのは簡単です。
販売している鉢に生えている草では、犬猫が食べる速度にまず追いつかない。草が生えるよりも食べつくす方が早いです。食べても次が生えてくるのですが、ショボっとしているし色も悪い。日光に当てることで生育は早くなりますが、それでも食べるのには追いつかない。そこで最終的にはエン麦の種子を買って、発芽させ、消費されたら、また種まき…を繰り返すことになります。ペットショップやペット用品コーナーでこのエン麦の種子が売られています。
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種から作る!
時期
発芽温度は16度前後とされ、20度〜30度だと発芽まで3日〜4日。12度〜15度なら発芽まで6日〜7日ほどかかります。春(3月)〜秋(10月)であれば一般家庭でも問題なく発芽します。冬(11月〜2月)は発芽しにくく、発芽しても揃いにくく、まばらになりますので、3月以降にしておきましょう。エン麦の種子を買う!
種子を買いましょう。ホームセンターやペット用品店でも販売しています。ペット用には健康のためペット用の無農薬の種子を使いましょう。鉢・土・種子がセットになっているものもあります。初めて栽培するのであればこのセットで便利です。
用土
一般的な培養土を使うか、自作する場合は赤玉土7腐葉土3を混ぜたものを使います。腐葉土は匂いがするので室内で猫に食べさせることになるエン麦の栽培には適しておらず、腐葉土を「ココピート」か「ピートモス」に変更したものがよりよいです。もしくは「犬と猫が好きな草の栽培用土」を使います。これには腐葉土が入っておらず、匂いもしないし、エン麦に適切な配合になっています。何度か栽培するのであれば、これがいいでしょう。
種子をまく
底に穴の空いた鉢を用意します。底に軽石、その上に用土を入れ、エン麦の種子をまきます。穴の空いていない鉢に植えた場合は、水やりを調整して、鉢底に水がたまらないようにします。初めて栽培するなら、穴が空いているものがいいでしょう。種子一粒から細い葉っぱ一枚が出ているので、結構ぎっしりまいていいです。土がちょっと見えるくらいにまきます。
種子の上に土を1cmほどかぶせます。エン麦は光を嫌い、光が当たると発芽しません。あとは乾燥しないように管理します。発芽するまでは日陰で管理していいです。土が流れないようにそっと水をやるか、霧吹きで高い位置から水をかけてやります。

ペットにプレゼント

もう一回作る
ペットが食べ尽くしたら、エン麦を抜き、土を足してもう一度、種子をまいて発芽させる…を繰り返します。秋以降は栽培に適していないので、秋〜春にかけてが栽培時期のイタリアンライグラスを選択肢に入れるのも手です。
イタリアンライグラス
イネ科ドクムギ属Lolium multiflorum
水やり
土が乾いていたら水をやります。牧草地に生える植物ですから基本的に頑健。鉢植えにした場合は土が乾いていたら水をやります。濡れているのに水をやっていると腐ってしまいます。●燕麦は麦としては過湿に強い方ではありますが、あくまで麦としては、程度です。他の植物同様に過湿に注意しましょう。
肥料
エン麦は肥料を必要としません。植えかえ
植え替えをするようなものではないです。管理場所・日当たり
葉っぱが生えているものは室内か戸外の日当たりで管理します。しっかりと日光に当てて生育させましょう。冬の寒さには強い、ですが寒冷地では枯れてしまいます。寒冷地以外では戸外の日当たりで管理。寒冷地は室内に取り入れます。
特徴・由来・伝承
犬猫の草の正体は燕麦(エンバク)。別名はいろいろ、コートムギ・オーツ麦・オート・マカラスムギ(マのないカラスムギは野生種)。人間の食用としても、家畜の飼料としても、土に練りこんで肥料とする(緑肥)にも使われる植物です。穀物としては、オートミールとして粥状にして食べる他、グラノーラなどに入っています。最後に
犬猫の食べる草はペットが食べるためのものですが、猫がよっぱらう「マタタビ」も猫のストレス解消に効果があります。マタタビを一般家庭で栽培するのは無理ですが、マタタビと同等かそれ以上に猫を酔わせる効果のある植物があるのをご存知でしょうか?それがキャットニップです。
興味がありましたら、以下のページを参考にしてください。
キャットニップ
シソ科ネペタ属Nepeta cataria
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