犬猫の食べる草の育て方…ペットグラスとか犬猫楽し草とか別名いろいろあり!

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犬猫の食べる草
目次
犬猫の食べる草とは?
種から作る!
水やり
肥料
植えかえ
管理場所・日当たり
特徴・由来・伝承
最後に
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学名や栽培スケジュール
最終更新
植物名
犬猫の食べる草
科名
イネ科
属名
カラスムギ属
学名
Avena sativa
別名
燕麦、犬猫楽し草、ペットサラダ、キャットグラス
水やり
水控え目
場所
冬は室内 夏は外
難易度
初心者向け
犬猫の食べる草の種まき時期…植え付け・植え替え時期…月別スケジュールです。
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犬猫の食べる草とは?

小さな鉢に細い葉が生えているもので、「犬猫食べる草」「ペットの食べる草」「キャットグラス」「ペットグラス」「猫草」「犬猫楽し草」「ニャンベジ」などの商品名で流通しています。

その正体はムギ科カラスムギ属のエンバク(燕麦・カラスムギ)のこと。ヨーロッパ原産ですが、本州〜九州で野生化している帰化植物で、葉は10cm〜25cmに伸びます。

エン麦は日本に帰化するくらいなので育てるのは簡単です。

猫も犬も同じものを食べるので、猫用と書いてあっても犬が食べても何ら問題ないです。

犬猫は草を食べる

犬や猫を飼った人は知っていると思いますが、犬猫はなぜか草を食べます。胃にたまった毛玉を吐くため…という説もありますが、理由はよくわかっていません。

意図せず戸外で散歩中に食べた草が胃腸を傷つけるほど固い場合、吐血することがありますし、雑草には他の動物の糞から来た寄生虫がいるかもしれません。

また農薬や除草剤が葉っぱについていることも十分あります。それに室内でも観葉植物などは猫にとって毒性のあるものが多いのです。だから柔らかくて農薬などを使っていない安全な毒性のない「犬猫の食べる草・ペットサラダ」を食べさせた方がよいです

家で猫が食べる可能性のある植物は猫にとって危険な植物のページを参考に。

栽培は継続するもの

販売している鉢に生えている草では、犬猫が食べる速度にまず追いつかない。草が生えるよりも食べつくす方が早いです。食べても次が生えてくるのですが、ショボっとしているし色も悪い。日光に当てることで生育は早くなりますが、それでも食べるのには追いつかない。

そこで最終的にはエン麦の種子を買って、発芽させ、消費されたら、また種まき…を繰り返すことになります。ペットショップやペット用品コーナーでこのエン麦の種子が売られています。
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種から作る!

発芽温度は16度前後とされ、20度〜30度だと発芽まで3日〜4日。12度〜15度なら発芽まで6日〜7日ほどかかります。春(3月)〜秋(10月)であれば一般家庭でも問題なく発芽します。冬(11月〜2月)は発芽しにくく、発芽しても揃いにくく、まばらになりますので、3月以降にしておきましょう。
種子を買いましょう。ホームセンターやペット用品店でも販売しています。ペット用には健康のためペット用の無農薬の種子を使いましょう。
エン麦の種の商品画像
エン麦の種の購入はこちら
鉢・土・種子がセットになっているものもあります。初めて栽培するのであればこのセットで便利です。
猫草ランド栽培セットの商品画像
猫草ランド栽培セットの購入はこちら
一般的な培養土を使うか、自作する場合は赤玉土7腐葉土3を混ぜたものを使います。腐葉土は匂いがするので室内で猫に食べさせることになるエン麦の栽培には適しておらず、腐葉土を「ココピート」か「ピートモス」に変更したものがよりよいです。
もしくは「犬と猫が好きな草の栽培用土」を使います。これには腐葉土が入っておらず、匂いもしないし、エン麦に適切な配合になっています。何度か栽培するのであれば、これがいいでしょう。
犬と猫が好きな草の栽培用土の商品画像
犬と猫が好きな草の栽培用土の購入はこちら
底に穴の空いた鉢を用意します。底に軽石、その上に用土を入れ、エン麦の種子をまきます。穴の空いていない鉢に植えた場合は、水やりを調整して、鉢底に水がたまらないようにします。初めて栽培するなら、穴が空いているものがいいでしょう。

種子一粒から細い葉っぱ一枚が出ているので、結構ぎっしりまいていいです。土がちょっと見えるくらいにまきます。

種子の上に土を1cmほどかぶせます。エン麦は光を嫌い、光が当たると発芽しません。あとは乾燥しないように管理します。発芽するまでは日陰で管理していいです。土が流れないようにそっと水をやるか、霧吹きで高い位置から水をかけてやります。

夏なら4日前後、冬なら7日前後で発芽します。発芽したら今度は日当たりで管理しましょう。日光に当ててしっかりと育てます。
種子・発芽して間もない葉を猫が食べに来るので、鉢は猫に見つからない場所で管理します。葉っぱが7cm以上になったら、ペットにあげましょう。
ペットが食べ尽くしたら、エン麦を抜き、土を足してもう一度、種子をまいて発芽させる…を繰り返します。

秋以降は栽培に適していないので、秋〜春にかけてが栽培時期のイタリアンライグラスを選択肢に入れるのも手です。
土が乾いていたら水をやります。牧草地に生える植物ですから基本的に頑健。鉢植えにした場合は土が乾いていたら水をやります。濡れているのに水をやっていると腐ってしまいます。
●燕麦は麦としては過湿に強い方ではありますが、あくまで麦としては、程度です。他の植物同様に過湿に注意しましょう。
エン麦は肥料を必要としません。
植え替えをするようなものではないです。
葉っぱが生えているものは室内か戸外の日当たりで管理します。しっかりと日光に当てて生育させましょう。

冬の寒さには強い、ですが寒冷地では枯れてしまいます。寒冷地以外では戸外の日当たりで管理。寒冷地は室内に取り入れます。
犬猫の草の正体は燕麦(エンバク)。別名はいろいろ、コートムギ・オーツ麦・オート・マカラスムギ(マのないカラスムギは野生種)。人間の食用としても、家畜の飼料としても、土に練りこんで肥料とする(緑肥)にも使われる植物です。穀物としては、オートミールとして粥状にして食べる他、グラノーラなどに入っています。

最後に

犬猫の食べる草はペットが食べるためのものですが、猫がよっぱらう「マタタビ」も猫のストレス解消に効果があります。マタタビを一般家庭で栽培するのは無理ですが、マタタビと同等かそれ以上に猫を酔わせる効果のある植物があるのをご存知でしょうか?

それがキャットニップです。
興味がありましたら、キャットニップのページを参考にしてください。
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