1月の胡蝶蘭の管理…主に防寒作業の月
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1月の胡蝶蘭の管理のコツ
1月は寒い時期。
胡蝶蘭には厳しい時期です。
15度以上で生育、10度以下で傷み出し、7度以下になると枯死するかもしれません。温室のない一般的な家庭での管理だと、最低気温15度以上を保つのは難しいですが、夜の防寒でどうにか10度以上を保ちましょう。
温室がある場合は、ずっと18度以上を保っているので、早い株は1月から開花します。
1月も防寒を頑張ってください。他の作業はありません。
最初にまとめ
●とにかく寒さ対策を。
●
水やりは
水苔が乾いてから二、三日経ってやる。
●夜中に7度になっているなら水はやらない。
●葉っぱのくぼみに水を溜めない。
●霧吹きで水をやるといいです。
●葉っぱを一ヶ月に一回は拭く。
●窓越しの日光に当てる。夜は防寒する。
●作業は特に新しいものはないが、寒さに注意。
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水やり
水苔が乾いたら水を
水苔が乾いていたら、二、三日経ってから水をやります。表面が乾いていても内部は水が残っています。毎日水をやるのではなく、濡らしたあとは乾くまでは水をやらない「メリハリ」のある水やりをしましょう。毎日水をやると、根が腐ってしまいやすいです。
30度くらいのぬるま湯で水をやります。水道水の水をそのままやると冷たすぎて根が傷みます。
ただし、
夜中に7度以下になっているようならば水苔への水やりはしません。夜中に7度以下になると枯れはしませんが、生育が完全に止まり水をやっても吸い上げません。
●受け皿に水を溜めない。必ず捨てる。
葉っぱのくぼみに水を溜めない
葉っぱのくぼみに水が溜まると、その水で株が傷んでしまいますので、水が溜まっていたら、綿棒か、ティッシュでコヨリを作って水を吸い出してください。
霧吹きで
水苔への水やりは霧吹きが便利です。他の植物でもよく利用するので、一つはあった方がいいです。
ジョウロだと葉っぱのくぼみに水がたまりやすいのもありますが、水苔が完全にカリカリに乾燥すると水をジョウロでやっても、全然吸い込まず、濡れません。そこで霧吹きを押し付けて水をやるようにします。
●葉っぱにも霧吹きで水をやってください。葉っぱからも水を吸収します。それに室内で管理していると暖房で空気が乾燥するために、葉っぱが水不足になります。これを補うためにも葉っぱに水をやってください。霧吹きで水をやるときは葉っぱの裏も水をやってください。
●新聞紙などで一ヶ月に一回ほどは、葉っぱの表面を拭いてください。ホコリを取り除いて光合成を促します。
肥料
温室がない場合の肥料
肥料はやりません。気温が下がって成長していないので。
温室がある場合の肥料
水の代わりに薄い液体肥料をやります。液体肥料は午前中にやります。水は水道水の冷たいものではなく、温室に汲み置きして室温にしたものか、30度のぬるま湯でやってください。30度のぬるま湯はポット湯を薄めるなどして用意します。
植え付け・植えかえ
植え替えはしません。
温室で管理していて、花茎が伸びたら支柱を
茎が伸びるママにしていると、横に伸びていきます。横に伸びると他の胡蝶蘭や、鉢や、何かに当たってすぐに傷んでしまいます。支柱で支えて、上に伸ばしてやります。
●
花茎は最低気温が15度以上じゃないと伸びません。一般的な家庭で育てている限り1月に花茎が伸びることはないです。
●温室で管理していると花茎が伸びています。二月に開花するので支柱をつけましょう。
管理場所・日当たり
日光に当てる
1月は日光が弱くなっているので胡蝶蘭に当てても
葉焼けしません。レース越しではなく、ガラス越しの日光を当てて、生育を促します。昼間は窓のそばの暖かい場所。暖房の風が直接当たらないようにしてください。暖房の風は非常に乾燥していて、これに直に当たっているとすぐにカリカリになってしまいます。
夜は防寒を
夜は衣装ケースに入れて管理するか、段ボールをかけて、その上に毛布をかけたりして、とにかく防寒します。理想は最低気温15度以上ですが、これは温室もなく達成するには「家が床暖房で高気密高断熱」じゃないと無理。10度以上を目指しましょう。最低でも7度以下にはならないように。
●ケース内の温度は「最高最低温度計」を購入して測ると良いです。
●昼間に人が生活している場所は暖房がかかっていて、夜に暖房を切っても夜中に5度以下にはなりません。まぁ、5度じゃダメなので、防寒は必要なんですよ。
●衣装ケース内にヒーターを入れる人もいる。
温室がある場合
温室ならば最低気温18度。最高は27度以下にして管理します。
18度は花芽が作られるための条件ですので、しばらくの間はこの条件を維持します。湿度は60%前後。必ず、最高最低温度計を設置して温度を確認します。
花の茎が伸びているので、空気がよどまないようにファンを回すようにしてください。花の茎が成長している時期は風を送ってください。
病気・害虫
病気になりやすくなる
気温の低下で株は元気がなくなり、病
害虫に耐性がなくなります。ちょっとした傷から腐り始めるので、軟腐病や褐斑細菌病などの症状が出たらすぐに
病気の部分を切除して、廃棄してください。放置すると悪化するだけです。病気部分が全体に広がったら廃棄します。簡単に他の株に観戦するので廃棄するのが懸命です。
●切除に使ったハサミやカッターは必ず、使用前・使用後に消毒してください。雑菌がついていて、それを別の植物の作業に使うと、簡単に感染します。
温室の場合は害虫も
温室の場合は、気温が高いため、春〜秋に発生するような
カイガラムシ・
スリップス・
ナメクジなどが害虫の被害があります。害虫については
胡蝶蘭の病気・害虫のまとめを参考にしてください。
先割れ
生育不良と乾燥で葉っぱの先から割れてしまいます。放置していると病気になります。対処と原因などは以下のリンクからどうぞ。
来月の管理は?
先月の栽培については
を来月以降の栽培は
を参考にしてください。
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