エリンジューム(エリンギウム)の育て方

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エリンジューム
目次
エリンジューム(エリンギウム)の特徴は?
庭植え(地植え)の水やり
鉢植えの水やり
肥料
植え付け・植えかえ
増やし方(種まき)
管理場所・日当たり
剪定
病害虫
特徴・由来・伝承
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学名や栽培スケジュール
最終更新
植物名
エリンジューム
科名
セリ科
属名
エリンジウム属
学名
Eryngium
別名
ヒゴタイサイコ、マツカサアザミ
水やり
乾かし気味に
場所
季節による
難易度
上級者向け
エリンジュームの開花時期…種まき時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。
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エリンジューム(エリンギウム)の特徴は?

エリンジュームはセリ科エリンジュウム属(ヒゴタイサイコ属)のヨーロッパ・アメリカに自生する多年草。花も葉も茎も青白く、まるで金属のような質感で庭に少し異質な雰囲気をもたらしてくれます。

直根性で移植が苦手で、移植したり株分もできないです。

エリンジュームは日光を好み、性質(耐暑性・耐寒性)が種類によって違うが、全体的に多湿が苦手で水をやりすぎると腐って枯れる。プラナム種が一般的に流通していて、このプラナム種は高温多湿に比較的強いとされるがそれでもよく夏に枯れる。そのため本来は多年草だが「一年草」扱いになっている。地上部が枯れ込んでも宿根草とする人もいる。
草丈草丈30cmから150cm。種類によってかなり違う。
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庭植え(地植え)の水やり

庭植えの場合は自然に降る雨だけでほぼ十分。日照りの時に水をやる程度です。過湿が苦手なので水やりはとにかく控えめにしましょう。年間を通して乾燥気味に管理する。

鉢植えの水やり

鉢植えの場合は土が乾いたら水をやります。土がカラカラになって白くなってから水をやる程度でいいです。水をやるときは鉢底から水がしみ出すくらいにしっかりとやります。乾燥に強く、過湿に弱いので土が濡れている間は水やりをしないでください。根腐れを起こします。水をやったら、次には土が乾くまで水をやらない…メリハリのある水やりをしましょう。受け皿の水は捨ててください。
参考:水やり三年…水やりは難しい。(初心者向き)

夏の水やり

夏は涼しい早朝か夕方に水やりをします。昼間に水をやると日光に熱せられて水が沸騰して根を傷めます。夏は風が通る涼しい日陰に移動させて水切れと蒸れを防ぎましょう。

冬の水やり

冬は植物の成長が遅くなるため、土が乾いてから数日後に水やりを行います。水やりは朝に行います。昼以降に水をやると、夜間にまで水が残って水が凍ってしまい、植物が枯れる可能性があります。

肥料

春(4月5月)と秋(9月10月)に緩効性化成肥料をやります。肥料がエリンジュームにとって厳しい梅雨から8月に残らないようにします。液体肥料の方が残りにくく便利なので液体肥料でもいいです。液体肥料ならば、春と秋に2週間に一回やってください。

植え付け・植えかえ

時期

春か秋に植え替え・植え付けします。鉢植えは根詰まりや土の劣化を防ぐために2年か3年に一回、植え替えをします。

用土

水捌けの良い土にしましょう。赤玉土7腐葉土3、赤玉土5腐葉土3パーライト2などを混ぜたものを使う。庭植えする場合はエリンジュームが酸性の土を嫌うので中和してから、腐葉土や堆肥を入れて用土とします。

エリンジュームは夏の過湿を嫌うので、土はできるだけ水はけのよいものを心がけます。庭土には川砂やパーライト足して水はけをよくしてから植えましょう。

鉢植えの手順は?

鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を2センチから3センチほど入れて、鉢底石(軽石)の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。

鉢植えの場合は、根の土を落とさず、そのままひとまわり大きな鉢に植えます。土を落として根を傷つけると、生育不良を起こして枯れてしまいます。

庭植え(地植え)の手順は?

庭植えの場合は、掘り出した土に苦土石灰を1平方mあたり100gほどまいて中和させます。中和には1週間〜10日かかるので、中和反応があらかた終わったら、その土に腐葉土か堆肥を元の土に対して2割ほど追加して、化成肥料を少量(説明書きの規定量の半分以下)入れて、よく混ぜて用土とします。

庭土が粘土質で水はけが悪いのであれば川砂・軽石・パーライトなどを混ぜて水はけをよくしておきます。穴に半分用土を戻して、株を入れます。直根性なので植え付けの時に根の土は落とさず、ほぐさないでください。土をいじると生育不良を起こします。また、水はけをよくするために、少し高植えにしておくと夏越しの確率が上がります。隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやってください。 これで完成です。
●夏の高温多湿と梅雨と秋の長雨で腐って枯れてしまうことが多いので、季節ごとに移動できる鉢植えが無難。鉢植え推奨。
●草丈が高くなる種類は支柱を立てる。

増やし方(種まき)

挿し木ができず、株分けもできないので、更新したり、株を増やすのであれば種まき。発芽は20度以下。高温では発芽しない。

寒冷地では3月4月、暖地であれば9月10月に用土を入れた育苗箱や鉢やポットに種まきをして土を5mmほど被せます。乾燥しないように水をやってください。霧吹きでやるといいです。明るい日陰で管理します。本葉が4枚以上になったら庭や鉢やポットに植え替える。

秋に種まきした場合はポット植えにして霜に当てないように管理する。
●種は寒さに当たると発芽しやすいので、冷蔵庫で保管しておくといいです。。

管理場所・日当たり

春・秋は日当たりで管理する。梅雨・秋の長雨の時期は雨に当てないように軒下などで管理するといいです。土の配合にもよりますが、雨に当てると根腐れしやすいです。

夏越し

日当たりを好むが、真夏の高温多湿が苦手なので、鉢植えの場合は夏だけは戸外の半日陰の涼しいところで管理する。庭植えの場合は移動できないので、できれば寒冷紗やヨシズで遮光して負担を減らしましょう。
●夏も暑さで地上部が消えてなくなっても、根まで枯れていなければ秋になって涼しくなると芽吹くことがあるので、諦めないで水をやりましょう。

越冬

冬は霜に当てると地上部が枯れるが、根が枯れていなければ春には芽吹きます。鉢植えは凍結しないなら戸外で管理します。凍結する地域では室内の取り込みます。地上部があるなら日光に当て、ないなら当てなくてもいいです。

土が凍結しなければ根までは枯死しないので地上がなくなったからといって諦めないで水やりをしてください。

剪定

開花が終わり、全体が枯れ込んできたら、株元から刈り込みます。

病害虫

ほとんど見られない。

それより夏の過湿、長雨や、冬の凍結の方が問題です。

特徴・由来・伝承

アザミに似た花を咲かせる。セリ科の植物。原産地はバルカン半島。種類が色々とあって性質が違う。マツカサアザミという別名もある。花が咲いたら、切って束ねて風通しの良い日陰に吊るしておくと、ほとんど変化せずドライフラワーになるため、ドライフラワーでよく見る。切り花としてもよく流通している。
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