アザミの育て方
目次
アザミ(薊)とは?水やり肥料植え付け・植えかえ採種管理場所・日当たり摘芯病害虫関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- アザミ
- 科名
- キク科
- 属名
- アザミ属
- 学名
- Cirsium
- 別名
- トゲクサ
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 初心者向け
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アザミ(薊)とは?
アザミは
キク科アザミ属の
多年草。アザミは夏(8月)から秋(10月)の花ですが、よく流通しているノアザミは春(4月)から秋(10月)まで開花する。非常に頑健。熱さにも寒さにも強く、
初心者向けです。トゲがあるのでお子さんが小さい家では気を付けてください。
園芸品種は花の後は枯れてしまうことが多いので
一年草として扱われますが、本来は多年草です。
アザミには日本だけでもかなりの種類がある。大抵は夏から秋に開花するがノアザミ(野薊)は春から秋に開花する。細かいことですが、「あざみ」という品種はありません。ノアザミの改良品種の総称です。
花言葉
花言葉は「独立・報復・触れないで」
アザミはスコットランドがヴァイキングの夜襲を受け、ヴァイキングに囲まれてしまいました。その中でスコットランド兵がアザミを踏み、その棘の痛みで大声で叫んだことで、スコットランド兵が目を覚まし、敵軍を撃退したことが由来となっています。ただ、この話は実話かどうかは怪しいです。
また、スコットランドとイングランドの戦争でも同様にアザミがスコットランドを救ったという物語があるので、こういう物語の雛形のようなものがあるんじゃないかと個人的に思います。
ちなみに、スコットランドの非公式の国家である「スコットランドの花」とはアザミを指しています。
食べられる?
アザミは葉っぱは切れ込みが入り、茎にはトゲが生えているので、ピンと来ないですが、山菜として食される植物です。湯がくとトゲも気にならないとのこと(試したこと無いですが)。
●イタリア料理で食べる「★アーティーチョーク」はアザミの仲間です。細かく言うと「チョウセンアザミ属」です。
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水やり
鉢植えの水やり
春~夏に掛けては、成長しますので、土が乾いていたら、鉢底から水が出るくらいにしっかりと水をやって、乾燥しないようにしてください。乾燥に強いのですが、乾燥しすぎると成長が鈍くなります。秋以降は水を減らし乾燥気味で管理します。
キセルアザミといった湿地性のアザミは水を好み、乾燥に弱いですから、水をしっかりとやってください。腰水にして乾燥を防ぎます。
庭植えの水やり
庭植えにした場合は、自然に降る雨だけで十分。夏にあまりに日当たりが良すぎて乾燥するようならば
水やりをする。
肥料
アザミは痩せ地に育つ植物ですので、あまり
肥料を必要としません。植え付けの際に肥料を混ぜ込んだら、鉢植えの場合、成長期に液体肥料を一週間に一度の割合で与えてください。窒素の多い肥料をやると葉っぱばかりが成長します。
地植え(庭植え)の場合は、追加の肥料はやらないでください(庭土に十分栄養があるため)。
植え付け・植えかえ
暖地では秋(10月)に種を撒いて、春に咲かせます。寒冷地では春(3月)に種を撒いて夏に咲かせます。
種子は古いものは
発芽率が低くなります。広い場所で大量に育てるならば安上がりですが、鉢植えなどにする程度なら苗がいいです。苗は意外と出回っていないのでネットで買うと早いです。
用土
アザミは大きくなりますので、株同士を30センチ以上離して植えます。
用土は市販の花と野菜の土(
培養土)で植え付けをします。もしくは
赤玉土7
腐葉土3を混ぜたものに緩効性肥料を足して利用します。
高山性のアザミは山野草の土を利用します。
鉢植え
現在の鉢より一回り大きな鉢(1号か2号だけ大きな鉢)を用意し、鉢底の水が抜ける穴を鉢底ネットで塞いで、その上に鉢底石(
軽石)を3cm入れ、その上に用土をすこし敷き、その上に株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をやって完了です。
植え替えの際に株分けも可能で、分かれそうになっているところを手で外してください。切り口は
癒合剤を塗って雑菌が入らないようにしましょう。
庭植え
庭土を深さ20cm掘り返し、その土に腐葉土か
堆肥を2割〜3割足し、化成肥料を規定量入れて混ぜて用土とします。穴に作った土の半分を戻し、苗を配置します。苗同士は20cm〜30cm空けて植えましょう。あとは隙間に土の半分を入れて、水をたっぷりとやって完成です。
支柱
種類によってはアザミは茎が弱い割に高く伸びますから、風に弱いです。危ないな、と思ったら支柱を立てて、紐でくくって補助をしましょう。草丈が高い品種は支柱必須。
矮性は不要です。
採種
アザミから種子を採取する場合、放置していると虫によって近隣の
雑草と交配してしまいますので、ちゃんとしたアザミの種子を採取する場合は、咲く前に「袋」をかけて、咲いたら「人工授粉」させてから、種子を採取します。受粉後もまた袋をかけます。アザミの種子は
タンポポのように綿毛で風に乗って飛んで行きます。放置しているとトゲトゲのアザミがアチコチ生えることになります。
花に袋をかけるので見た目がアレですので、一般的には採種せずに花を摘んで広がらないようにします。
園芸品種では種子ができない(=正確にはできづらい)ものがある。
管理場所・日当たり
直射日光の当たる場所から
半日陰まで、強い植物なので枯れることはありません。枯れませんが日光が少ないと花付が悪くなります。
暑さ・寒さに強い
アザミは日本に自生する植物ですから、暑さに強く、寒さにも強く、夏も冬もこれといった対策をする必要はありません。植えっぱなしです。どうせなら庭植え・路地植えが便利です。ただ、綿毛の種子が飛んで広がります。トゲトゲの植物が生えるのは厄介ですから、それが嫌なら種子のうちに花を刈ってしまい、不本意にも広がったら引っこ抜く覚悟を持っておきましょう。
摘芯
摘芯すると脇芽が増え、株が大きくなり、花が増えます。花を楽しむのであれば、摘芯は必ずしましょう。春(5月6月)に摘芯して脇芽を出します。
病害虫
ウドンコ病・
アブラムシ・
ナメクジが発生します。見つけ次第駆除するようにします。アザミはあまり発生する方じゃないです。
ウドンコ病
ウドンコ病は対応の薬剤スプレーを散布して治療しますが、株が元気なら回復しますのであまり深刻に考えない。
病気の部分が多いなら、病変部分を取り除いて様子を見ます。原因はカビで、原因の菌はそこいらへんに常在しているので防ぎきれない。
アブラムシ
アブラムシは新芽の汁を吸って、新芽の生育が変になって奇形になるので、見つけ次第に薬剤を散布して駆除するか、水で吹き飛ばしたり
テデトールします。一匹から爆発的に増えますんで早めに対処しましょう。
ナメクジ
ナメクジが葉っぱを食べる。トゲトゲの葉っぱを食べるのかと思うけど発生するものは発生する。誘引剤を撒いて殺す。
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