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クルミの育て方

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クルミ
目次
クルミ(胡桃)とは?
クルミの種類
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
種まき(実生)
管理場所・日当たり
剪定
病害虫
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学名などの基礎データ
クルミの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
クルミ
科名
クルミ科
属名
クルミ属
学名
Juglans
別名
胡桃、ウォルナット
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
中級者向け
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クルミ(胡桃)とは?

クルミはクルミ科クルミ属の落葉高木。最近では「観葉植物」として流通しがち。寒さに強いので、観葉植物と割り切れば結構優秀。鉢植えでは実がなることはない。収穫したいなら庭植えにする。庭植えにすると巨木になるので、大きな庭を持っていて覚悟がないと植えないほうが吉。春に開花し結実する。9月10月に収穫。
樹高最大で20m?あっというまに5mから8mになるので覚悟する。鉢植えであれば1m前後です。
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クルミの種類

オニグルミ

オニグルミ(Juglans mandshurica var. sachalinensis)は日本(北海道から九州)に自生するクルミの1種。水の近くの湿気た場所を好み、日本に自生するので栽培するのであれば、オニグルミが適しています。仁の味は濃厚で良いが、食す部分が少なく、殻が硬いので取り出しにくく、ハンマーを使わないといけない。
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カシグルミ

菓子グルミ(Juglans regiaの一種・シナノグルミ)は、一般に市販されている食用のクルミ。食す部分が大きく、殻は簡単に取り外せます。ただし、日本自生のものではないので、長野など夏に涼しい地域でないと庭植えでの栽培は難しい。
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水やり

庭植えの水やり

庭植えの場合は一旦根付いてしまえば自然に降る雨だけでほぼ十分。日照りの時に水をやる程度です。ちゃんと根付くまでは1年位かかる。一年は水切れに注意する。特に一年目の夏は注意。水切れすると葉っぱの先から枯れ込みます。

鉢植えの水やり

鉢植えの場合は土が乾いたら水をやります。水をやるときは鉢底から水がしみ出すくらいにしっかりとやります。過湿に弱いので土が濡れている間は水やりをしないでください。根腐れを起こします。水をやったら、次には土が乾くまで水をやらない…メリハリのある水やりをしましょう。受け皿の水は捨ててください。

夏は早朝か夕方に水やりをします。昼間に水をやると水が沸騰して根を傷めます。

冬は生育が鈍くなっているので土が乾いてから数日経って水をやります。朝に水をやります。昼以降に水をやると水が明け方に凍って枯れてしまうかもしれません。

肥料

肥料はあまり必要がありません。庭植えの場合は土に有機物が多くあれば追肥はなくてもいいです。やっても控えめにしておきましょう。

肥料は2月・7月(7月は鉢植えのみ)・10月にやります。2月は寒肥として緩効性化成肥料か油かすをやる。2月の肥料は春以降に新芽をしっかりと出すための肥料。
10月にも同様に肥料を。10月の肥料は実をつけて消耗した体力を補うため。
7月の肥料は鉢植えだけ。鉢植えは土が少なく、肥料の総量が少ないために、庭植えよりは追加しないといけないです。

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植え付け・植えかえ

時期

12月から2月の落葉期に植え替え・植え付けをする。落葉時期はクルミが活動を停止しているので、多少根をいじってもダメージが少ない。芽が動いているときに植え替えはしないほうがいい。どうにも活動時期に植え替えをするのであれば、根をいじらず、土を落とさないで一回り大きな鉢に植え替えるようにする。

用土

一般的な花と野菜の培養土で植えるか自作する場合は赤玉土小粒7腐葉土3を混ぜたものを使う。もしくは赤玉土小粒6腐葉土3川砂1を混ぜたものを使う。室内で管理する観葉植物として栽培する場合は、観葉植物の土を使います。
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鉢植え

鉢植えの場合は、根鉢(ポット)より一回り大きな鉢を用意します。鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を2cmから3cmほど入れて、軽石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。
植え替えの場合は古い土を三分の一ほど落として、根の負担を減らすため、地上部を半分切り詰めてから植え替えをしてください。

鉢植えにした場合は結実はないです。一般的には観葉植物として育てるので気にしない。どうにも結実させたいならば庭植えにしましょう。
落葉時期に植え替えるが、落葉時期に植え替えられなかったら、土を落とさないようにして一回り大きな鉢に植え替える。

庭植え

庭植えの場合は、根鉢の二倍か三倍の深さと大きさの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割混ぜて用土とします。穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、水をやって完成です。

地上部は高さ70cm〜80cmに切り戻して根の負担を減らしておきましょう。また支柱を立ててくくりつけて固定する。
庭植えした場合、結実するまでおよそ4年から7年。一定生育しないと開花しても結実しない。クルミは巨木に育ちますので庭植えにするなら覚悟を。
クルミは雄花と雌花がずれて開花する。ってことは一本では結実しない。なので雄花が先に開花する種類と、雌花が先に開花する品種をそれぞれ植えて、合致させないといけない。

近所にクルミが生えていれば、虫が受粉してくれる。

種まき(実生)

生きている実を蒔いていると発芽して育つ。殻を半分ほど土に植えるようにしておくと殻が腐っていい感じに発芽する。発芽率は低いので、何個も蒔いておく。あまり一般的な方法ではないです。

管理場所・日当たり

庭植えは日当たりのよいところで、水はけのよい土に植え付けます。鉢植えは日光が当たって、雨に当たらない場所で管理します。特に梅雨と秋の長雨の時期は雨に当たらない場所で管理しましょう。

室内で管理するならば、必ず日当たりで管理します。「明るい部屋」ではなくて、窓の近くでしっかりと日光に当てること。葉っぱの色が薄いならば日光不足。基本的に戸外で栽培するものなので、暖地中間地でも春と秋は戸外で管理したほうがよりよい(株の健康のためには)。

戸外と室内は決定的に「日光量」が違います。できれば戸外で管理しましょう。
室内と戸外での日光量の違い
室内と戸外での日光量の違い
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クルミ夏の暑さに弱く、暖地・中間地では夏の暑さで株が弱ってしまうので、鉢植えであれば夏は室内に置くか、戸外の風通しの良いところで管理する。寒冷地・北海道では夏でも日当たりで大丈夫。夏の暑さに弱いが、夏の強い日差しに葉焼けするわけじゃない。問題は「暑さ」。

冬には寒さで落葉する。落葉しても春には芽吹くので水やりを控えて管理する。耐寒温度はマイナス15度で寒さには強い。土が凍結しない地域ならば戸外で寒さにあてて、しっかりと休眠させた方が春以降の生育が良い。冬の戸外で寒風に当てると葉っぱが傷んで黒く変色して弱ることがあるので風が通らない場所が好ましい。

また土が凍結すると根が枯れてしまうので、庭植えの場合は腐葉土を被せてマルチングして凍結を防ぐ。鉢植えの場合は凍結しない場所に移動させる。

剪定

クルミは成長が早い。放置していると数メートルになり、管理できない大きさになる。剪定は落葉時期(12月から2月)に毎年行う。毎年剪定しないと、確実に手に余るようになります。花芽は10月にできるため、落葉時期に剪定を行うと花芽を落とすことになるが、巨大になってしまえば手に余るので、そんなことを気にしている場合じゃない。

主幹となる太い幹をスパッと切って、横に伸びるようにする。横に伸びるようにするっていうか、上にグイグイ伸びる枝を切るってことね(芯止め)。
鉢植えの剪定も落葉期に行うが、適宜、邪魔な枝を切るだけ。

病害虫

テッポウムシ
幹に穴を空けて食べる虫。カミキリムシの幼虫、もしくはコウモリガの幼虫。針を穴に突っ込んで刺し殺すか、穴に薬剤を流し込む。よく発生し、枯れることが十分あります。
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