秋蒔きキャベツ(春キャベツ)の育て方
目次
秋蒔きキャベツ(=春キャベツ)とは?水やり管理場所・日当たり10月〜11月…種まき・育苗11月…苗を植える11月〜12月に防寒を1月〜3月…1回目の追肥3月〜4月の結球する前…2回目の追肥4月…収穫雑記関連記事学名などの基礎データ
x最終更新- 植物名
- 秋蒔きキャベツ
- 科名
- アブラナ科
- 属名
- アブラナ属
- 学名
- Brassica oleracea
- 別名
- 春キャベツ
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 上級者向け
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秋蒔きキャベツ(=春キャベツ)とは?
このページは秋にタネを蒔いて苗を植え、冬を越して春に収穫する「秋蒔きキャベツ(=春キャベツ)」についてまとめています。
キャベツは春蒔き・夏蒔き・秋蒔きとありますが、春蒔きと夏蒔きは虫に食べられやすく、秋蒔きが
初心者向けとされることが多いです。でも、夏蒔き(=冬収穫)の方が収穫までの期間が短いので初心者向きとすることもあります。
最初に簡単にまとめ
●10月〜11月にタネを蒔いて苗を作る。
●11月に苗を植える。
●2月〜3月の葉っぱが成長し始めた頃に1回目の
肥料をやる。
●結球前に2回目の肥料をやる。
●4月に収穫!!
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水やり
土が乾いていたら水をやります。キャベツは乾燥気味を好みますし、水が多いと葉っぱが緩くなって、キッチリ巻かなくなるので、様子を見て
水やりの頻度を調節しましょう。
管理場所・日当たり
必ず日当たりの良い所で栽培します。
10月〜11月…種まき・育苗
農家なら苗から育てるが、
一般家庭では苗をホームセンターで買って植え付けをする。
種子から育てる場合は、まず育苗箱で箱まきをするかポットで育苗します。
用土は種蒔き培土で。育苗箱の場合は、深さ1cmの溝を掘って、そこに1cm間隔で種子を一粒づつ蒔きます。土をかけて乾燥しきらないように水をやっていると4日ほどで発芽します。乾燥予防のために新聞紙を被せておくといいです。
発芽したら2cm間隔に間引き、本葉が2枚でたら4cm間隔に間引き、本葉が成長して3枚か4枚になったら、地植え・鉢植えにしてきます。ここまでで1ヶ月〜1ヶ月半です。
ポットでは直径3cm深さ1cmの穴を掘って、そこに3粒〜4粒蒔いて、土をかけて水をやります。ポットの用土も種蒔き培土を利用します。乾燥しないように管理していると4日ほどで発芽します。ポットも同様に新聞紙をかぶせて乾燥予防するといいです。ポットの種子が発芽したら弱い芽を間引いていきます。発芽して1週間で2本に間引き、ポットなら本葉2枚になるときまでに一本立ちにします。これを植え付けていきます。
●秋蒔きは、結球前にトウ立ちしてしまいがち。トウ立ちしにくい品種を選びましょう。
●発芽後にも同じように水やりをしていると徒長してしまうので、午前中に水やりをして、夕方には乾くくらいが好ましい(夜は水が蒸発しにくく、水が残って徒長する)。
●育苗箱は地面に置かずに、棚において地面と箱の間に隙間を作って風を通してやりましょう。
●富士早生は10月播種で5月収穫。富士早生は関東では9月20日が播種に適しているともされる。この場合は4月に収穫になる。4月の早い収穫だと病
害虫被害が少なくて済む。
11月…苗を植える
苗を買ってくるか、自前で苗を作って植え付けをします。一般家庭では苗を買って植えます。寒冷地であれば9月〜10月に植えます。
中間地・
暖地で早くに植えると葉っぱがよく茂って結球し、冬(12月〜2月)に収穫することになります。ま、それでもいいんですが。
地植えの植え付け
植え付けの2週間前に深さ30cmほどを掘り返して
苦土石灰をまいて中和します。植え付けの1週間前に元の土に対して2割〜3割ほどの
腐葉土か
堆肥を混ぜ、化成肥料(1平方mあたり100g)を加えて用土とします。
早生系は畝は1条40cm、株間40cm、畝の高さ10cmほどの畝を作る。
早生系以外(晩成・中生)は1条50cm、株間50cm、畝の高さ10cmほどの畝を作る。
2条植えにしてもいい。2条植えにすると、条の間に施肥できて楽です。
鉢植えの植え付け
鉢植えで育てる場合は、直径30cmの
尺鉢に株一つ。鉢はできるだけ深いものを用意します。用土は一般的な花と野菜の
培養土でいいです。もしくはこれに
赤玉土を2割ほど足して
水はけをよくするとよいです。
鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞ぎ、その上に
軽石を3cmほど入れ、用土を入れて、苗を入れ、隙間に土を入れていきます。最後に水をしっかりとやって完成です。
●用土は赤玉土7腐葉土2
バーミキュライト1を混ぜたものでも。
●
プランターなら横に苗を二つ植える。ただ、直径30cmの尺鉢に一つの苗を育てるのを推奨します。
11月〜12月に防寒を
キャベツは寒さに強いので、冬系であれば防寒は不要。凍結しても枯れることはないです。でも霜柱が立つと根が傷ついて生育不良を起こすので、霜柱が立つようならば、寒冷紗などで防寒する。雪が積もると雪が断熱になって、むしろ暖かいくらい。
霜柱が立つのは気温が0度前後になり、雪が積もっておらず、寒風が地面に当たる環境です。寒さに当たるとアントシアニンを出て葉っぱが紫色になることがありますが、これは糖分を増やして凍結対策をしているだけで
病気ではなく、むしろ甘みを増やしています。
●春系も苗の状態であれば耐寒性があり、凍結しても腐らない。結球すると寒さに弱くなる。だから、中間地・寒冷地では年内は肥料をやらずに結球させないのが一般的。
1月〜3月…1回目の追肥
秋蒔きの場合は、
年が明けて新しい葉っぱが動き始めたら化成肥料を1平方mあたり50g追加します。真冬は活動していないので、肥料をやると調子を崩しがち。次は結球が始まる前に化成肥料を1平方mあたり50g追肥します。
●秋蒔き(春キャベツ)は、年内に肥料をやると大きく育って、結球してしまう。結球すると寒さに弱くて、傷んでしまう。また、生育した状態で寒さに当たるとトウが立ってしまうので、1回目の追肥は年が空けてからにしましょう。
●株元に肥料をやってもいい。
●葉っぱの緑が薄い場合、マグネシウム欠乏のことがあります。その場合は苦土石灰をまいて補給します。苦土石灰は植え付けのときにまいた分でほぼ大丈夫ですが、様子を見て判断しましょう。
3月〜4月の結球する前…2回目の追肥
1回目と同様の追肥を、
結球が始まる前に化成肥料を1平方mあたり50g追肥します。
結球というのは新しい葉っぱが内側に生える速度が速くて開き切らずに、玉になる…まぁ、キャベツの形状になることです。毎日様子を見ていれば、大体分かります。1回目の追肥で外の葉が育ち、その栄養によって内側の…つまり食べる部分の葉っぱの成長が促された結果、結球します。なので、1回目の肥料が少なかったり、生育不良を起こしていると、結球しません。
4月…収穫
アオムシなどが本格的になる前に収穫してしまいましょう。ナイフなどで芯を切って、手で押せばバリバリっと収穫できます。
●葉っぱが紫色になるのは寒さに当たったから。寒さに当たっていない内部は変色していません。
雑記
●秋蒔きは冬から春にかけての栽培なので害虫・病気が発生しにくい。
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