ナギイカダ(梛筏)の育て方…種は取れないので挿し木で増やす
目次
ナギイカダの特徴は?種は取れない…挿し木で増やします水やり肥料植え替え・植え付け管理場所剪定・切り戻し病害虫関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ナギイカダ
- 科名
- キジカクシ科
- 属名
- ナギイカダ属
- 学名
- Ruscus aculeatus
- 耐寒
- マイナス15度〜マイナス10度
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 初心者向け
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ナギイカダの特徴は?
ナギイカダは地中海・アフリカに自生する
キジカクシ科(もしくはクサスギカズラ科・ナギイカダ科・
スズラン科)の常緑
低木っぽいけど
多年草。耐寒温度はマイナス15度〜マイナス10度と寒さに強く、なにより日陰に強い。
雌雄異株で日本ではおそらく雌株しかない。雌株だけでも結実する。
葉っぱに見える部分は葉っぱではなく枝の一部が変化したもの。この葉っぱのように見える葉状枝(ヨウジョウシ)に抱かれるように春に花が咲き、10月に赤い実をつけます。赤い実は毒があるので食べないでください。
ところでナギイカダは春に開花するとしましたが、実際にはもっと寒い時期から咲き始めるため、実と花が同居することがあります。珍しいことではないので気にしないでください。
ちなみに葉状枝は先が尖っていて、防犯のために庭に植えることもありますが、草丈は生垣としては低く、主に動物避けになります。盆栽っぽく仕立てることもあります。
草丈50cm〜80cm
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種は取れない…挿し木で増やします
ナギイカダは結実はするんですが、オス株が日本にないため、中に
種子がないんです。だから種子から株を増やすことはできません。なので、増やすのであれば、
挿し木で増やします。
5月〜6月、9月〜10月に10cmくらい切って、下葉を取り、切り口に発根剤を塗り、土にさしてあかるい日陰で乾燥しないように管理していると2週間〜1ヶ月で発根します。発根したら植え付けてください。
水やり
少し湿った場所を好みます。一般的には
半日陰〜日陰で育てるもので、自然に降る雨だけで十分なんですが、環境によっては…日当たりが良いと庭植えにしても水切れすることがあります。
水切れするとまばらに枯れ、枯れ枝を取り除きにくいので、水切れしないように、しっかりと
水やりするか、日当たりには植えないようにしましょう。
鉢植えの場合は土が乾いていたら水をやります。受け皿に水がたまっていたら捨ててください。
肥料
肥料はなくてもいいですが、生育時期に液体肥料を2週に一回ほどやると生育が良いです。
植え替え・植え付け
時期・頻度
庭への植え付け、鉢の植え替え時期はほぼいつでもいいですが、乾燥を避けるために夏はやめておいた方が無難です。鉢は土の劣化を避けるために2年か3年に一回植え替えをします。
用土
一般的な花と野菜の
培養土で植え付けます。自作する場合は
赤玉土6
腐葉土4に化成肥料を混ぜたものを使います。
鉢の植え付け植え替えの手順は?
最初は6号〜7号にナギイカダの苗を1つ、植え付けます、
鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(
軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に
用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやります。
植え替えの場合は、古い鉢から株を取り出し、古い土を三分の一ほど落としてから新しい土で、少し大きな鉢に植え替えます。
庭の植え付けの手順は?
庭土を深さ25cm〜30cmを掘り返し、掘り出した土に腐葉土か
堆肥を2割〜3割ほど入れて、よく混ぜて用土とします。
穴に用土を半分だけ戻し、ナギイカダの苗を配置します。苗は株間25cm〜30cmほど空けておきましょう。隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやると完成です。
管理場所
夏の暑さと冬の寒さには強い。特徴としてはとにかく日陰に強く、他の植物が枯れるような日光量の場所でも生育します。半日陰がもっとも適していて、次に明るい日陰です。
ナギイカダは日当たりでもよいのですが、乾燥で枯れ込むことがあるので半日陰が好ましいです。枯れるとトゲがあるので、枯れ枝を取り除きにくく困ります。
剪定・切り戻し
枯れた枝を取り除くくらい。生育が早い植物ではないですから、強く
剪定すると回復するまで時間がかかります。
病害虫
ほとんど見られない。
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