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リーフレタス(サニーレタス・チシャ)の育て方

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リーフレタス
目次
リーフレタスとは?
管理場所・日当たり
植え付け・種蒔き
栽培スケジュール
病気・害虫
トウ立ちについて
特徴・由来・伝承
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学名などの基礎データ
リーフレタスの種まき時期…植え付け・植え替え時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
リーフレタス
科名
キク科
属名
アキノノゲシ属
学名
Lactuca sativa
別名
チシャ・サニーレタス
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
中級者向け
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リーフレタスとは?

リーフレタス(サニーレタス・チシャ)はキク科のレタスの結球しないもののこと。サラダナ・チマサンチュもリーフレタスの一種です。ギッシリと詰まったキャベツやハクサイに比べて、しんなりしていて頼り無さそうなリーフレタスですが、意外と育てやすいとされます。ただ大きくなり、場所を取るのでベランダで育てるならばリーフレタスにしましょう。

丸く結球するレタスのことを一般的にレタスと呼びますが、結球するほうが新参者でリーフレタスの方が昔からあります。古代エジプト・ローマ・ギリシャといった時代からリーフレタスは食べられてきました。リーフレタスの方が高温にも強く、成長が早く育てやすく、場所を取らないです。

リーフレタスの魅力の一つが収穫が早いことです。春(2月〜3月)もしくは秋(8月〜9月)に種まきして、二ヶ月で収穫します。
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管理場所・日当たり

生育温度は15度から20度前後。気温が25度を超えると徒長しはじめ、ムレによって傷んだり腐ったりします。

日光を好みます。レタスは長日植物で日照時間が増えると花芽をつけます。レタスは街灯・蛍光灯などでも「昼」と認識してしまうので、夜に人工の光が当たっていると、アブラナ科のようにトウ立ちしやすくなります。夜はしっかりと暗い場所で育てるようにします。トウが立つと葉が硬くなり、美味しくなくなるのでトウ立ちはできるだけ防ぎましょう。

植え付け・種蒔き

時期

2月〜3月に種まき・育苗して春(4月)に苗を植えて5月〜6月に収穫するか、8月〜9月に種まきして、秋(9月)に苗を植えて、10月〜11月に収穫します。収穫までは2ヶ月ほど。

連作障害

キク科の植物と連作障害を起こします。レタスを植えたあとにはキク科の植物を植えないようにし、キク科の植物のあとにレタスも植えないようにします。間に2年か3年、別の植物を挟めば大丈夫です。キク科の植物は種類が多いので気をつけましょう。

種まき・苗作り

種から育てることもできます。発芽温度は15度〜20度。種まきは2月〜3月か、8月〜9月にします。種をプランターに直播でもいいですし、ビニールポットで苗を作ってから、鉢・畑に植えてもいいです。

ポットなどに培養土を入れ、薄く…5mmほどの土をかぶせます。レタスの種は好光性で光を感じないと芽が出ません。厚く土をかぶせると発芽しません。種は重ならないようにします。あとは明るい日陰などで乾燥しないように水をやると発芽します。芽が出て本葉が3枚か4枚になったら、生育が悪い苗を間引いて、これはスプラウトとして食べましょう。
●種はたくさん出来て嬉しいですが畑で育てないのであれば苗を数個買って植えた方が経済的です。

用土

レタスはカルシウムを欲しがり、酸性土を嫌いますので、植え付けの2週間前に苦土石灰を撒いておきます。鉢・プランターで育てる場合の用土は市販されている花と野菜の土を利用します。

鉢植えの手順

6号鉢7号鉢に苗1つ。横長プランターなら3個〜4個を植え付けます。鉢の底の穴をネットで塞いで、鉢底石(軽石)を2cm入れて、用土を入れ、苗を入れて隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやります。これで完成です。

庭植え・畑植えの手順

植え付けの2週間前に深さ20cm掘り返して、苦土石灰を1平方mあたり100g〜150gを混ぜて中和させておきます。1週間経って反応が終わったら、腐葉土堆肥を2割〜3割を追加して、化成肥料を説明書きの規定量入れて混ぜて用土とします。さらに1週間寝かせておくと土が馴染んで根が広がりやすいです。

土で高さ10cm幅40cmの畝を立てて、リーフレタスの苗を15cm間隔で2列植えます。最後にしっかりと水をやって完成です。

ビニールマルチをすると水分量を調節でき、また、雑草予防にもなります。シルバーマルチだと害虫避けにもなるのでよりよいです。

栽培スケジュール

水やり(植え付け後〜収穫まで)

多湿になると、腐って枯れてしまいます。土が乾いていたら水をしっかりとやります。少々しなびたくらいならば水をやれば復活します。乾燥には強い方です。

肥料(外葉から収穫するなら必要)

一度に収穫するなら、元肥だけで十分です。外側から順に収穫する場合は、生育している間は1週間に1回液体肥料をやるか、2週間に1回化成肥料を少量(1平方mあたり30g)を継続して施肥します。しないと葉っぱが固くなっておいしくなくなります。

収穫(植え付けから1ヶ月半〜2ヶ月後)

葉っぱが20cm〜25cmに育ったら全体をまとめて刈り取って収穫するといいです。外側から一枚づつ収穫することもできますが、株が生育したり、肥料不足・とう立ちで葉っぱが硬く・苦くなるので、20cm前後でバッサリと収穫してしまうのが一般的です。

病気・害虫

レタスは思ったより虫による被害が少ないです。といってもアブラムシやアオムシやいろんな虫に食べられますので、見つけ次第、出来るだけ捕殺します。

ふち腐れ(チップバーン)
葉っぱの周囲が腐ったようになったら、カルシウム不足が原因です。土中のカルシウムが不足しているか、根がうまく発達していなかったり、日光不足でも起きます。肥料を追加するといいです。

トウ立ちについて

一定の気温の時間が長く続いたり、日照時間が一定量を越えるとトウがたちます。夜に蛍光灯・街灯を当てないようにしていても、株が生育すると自然とトウは立ちますので、トウが立ったら諦めてしまいましょう。

特徴・由来・伝承

レタスはキク科の植物でキャベツやハクサイはアブラナ科。全然違う植物。和名はチシャ。レタスだけのサラダのことを英語でハネムーンサラダと呼びます。これはLettus only = Let us only=「私たちだけにして」と引っ掛けた駄洒落ネーミング。

レタスという名前の語源はラテン語で「牛乳」。新鮮なレタスをのキクを切ると白い液体が出ることから。

レタスには鎮静剤の効果があるとされ、19世紀までは乾燥させ粉末にしたレタスが鎮静剤として利用されていた。また韓国ではレタスを食べると(鎮静効果から)眠くなると言われていてドライバーが食べてはいけない食べ物とされる。あるある大辞典ではこの実験を捏造したことが問題に。

レタスは玉レタス・リーフレタス・ステムレタス・コスレタスと四つの品種があります。このうち玉レタスがよく知られた結球レタス。ステムレタスとコスレタスはあまり一般的ではないですが、家庭菜園でプランター植えに向いています。
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ワンカットレタス
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キク科