アルケミラモリスの育て方
目次
アルケミラ・モリスとは?水やり肥料植え付け・植えかえ管理場所・日当たり夏越しのために特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- アルケミラモリス
- 科名
- バラ科
- 属名
- ハゴロモグサ属
- 学名
- Alchemilla mollis
- 別名
- レディースマントル・ハゴロモグサ・ライオンズフット・デューカップ
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 上級者向け
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アルケミラ・モリスとは?
アルケミラ・モリスは
バラ科の
多年草。夏の暑さと湿気に非常に弱く、
暖地での夏越えは事実上不可能。ただし冷涼地では夏越えして毎年増えていく
宿根草。暖地でも春に苗を植えて、初夏まで楽しむ
一年草と割り切れば、難しくありません。
春に芽吹いて、春から初夏に花を咲かせます。うまく
夏越しさせると寒さにあたって秋に
紅葉し、冬には枯れて地上部はなくなりますが、根は生きていて、春にはまた芽を出します。
アルケミラモリスは冬には寒さで地上部が枯れますが春にはまた芽を出します。春に新芽が出たときに邪魔になるので冬に枯れた枝を掃除しておきましょう。
アルケミラ・モーリスの葉っぱは
ハーブティーには利用できません。よくアルケミラの葉をハーブティーにすると、女性の
病気に効果があるとされますが、それはアルケミラ・ウルガリスで、モーリスには効果はありません。毒があるわけではないです
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水やり
鉢植えの場合は、土が乾いていたら水をしっかりとやってください。高温多湿に弱いので水のやりすぎには注意して下さい。受け皿にたまった水は捨ててください。
庭植えした場合は、土の水もちの具合にもよりますが、ほとんど降雨だけで十分育ちます。乾燥に強い方です。
肥料
肥料は春と秋に固形肥料を一回づつ置きます。さほど肥料は必要としません。
植え付け・植えかえ
春に植え付けをします。霜が降りなくなってから植えてください。霜に当たると枯れてしまいます。店先には早めに出ますので気をつけましょう。
春に咲いた花に種が出来ます。これがはじけて遠くに飛んでいき、広範囲に
こぼれダネが落ちて増えます。
用土
水はけのよい土を好みます。
乾燥を嫌うのですが、保水力のある土では蒸れて枯れてしまうので、水はけのよい土で植え付けをします。
弱酸性の土を好みますが、
鹿沼土(
酸性)単体などで植えつけないでください。気にすることはありません。前もって
石灰を混ぜ込んで中和させないでください。石灰分を嫌います。
土は市販されている花と野菜の土に、川砂を1割ほど混ぜて水はけをよくしたものが適しています。
鉢植えの植え付けの手順は?
移動できる鉢植えが無難です。
現在のポットより2号だけ大きな鉢に植えましょう。
鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞ぎ、鉢底石(
軽石)を2cmほど入れ、
用土を入れ、苗の高さを調節して
水やりで水をためるウォータースペースを作りましょう。隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやります。これで完成です。
庭植えの植え付けの手順は?
庭土を20cmほど掘り返し、庭土に2割ほど
腐葉土を入れ、よく混ぜて用土とします。化成肥料は少量だけ入れるといいです。穴に用土を半分戻し、苗を入れて、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやります。これで完成です。
管理場所・日当たり
日当たりのよい場所か
半日陰で管理します。半日陰でも育つことと、真夏の高温多湿に弱いことを考慮すると、最初から半日陰に植えるのが向いています。鉢植えの場合は春は日当たり、夏は半日陰、秋はまた日当たり、冬は戸外の日当たりで管理します。
夏越しのために
アルケミラモリスはとにかく夏越しが問題になります。夏越しさえ出来れば、年々株が大きく育ち、こぼれダネで株数も増えていきます。いかに夏越しのコツを挙げておきます。
梅雨前に刈り込む
とにかく高温多湿に弱く、夏に風通しが悪いとどんどん腐って枯れてしまいます。この時期に枯れたら根まで枯れてしまうと思ってください。ムレ防止に梅雨前にアルケミラモリスを短くカットします。短くというのは地表10センチくらいまでです。うまく夏を越せれば秋にはまた出てきます。
株元にマルチング
アルケミラモリスの株元に腐葉土やジャリを敷き詰めることで株の温度が上がるのを防ぐ効果があります。ジャリは水はけがよくなりますが、日当たりが良いと逆に暑くなることも。腐葉土は
コガネムシの幼虫が発生する可能性があります。
風通しをよく
梅雨前に刈り込むのもコツですが、アルケミラモリスの周囲に他の植物を茂らせると風通しが悪くなります。アルケミラモリスが高温で枯れるのは、株――根っこのあたりの温度が問題です。
夏越しに期待しない
地域にもよるのですが夏越しはムツカシイです。腐葉土で
マルチングするとコガネムシにやられ、半日陰に移動しても必ずしも越すとも限らないです。非常に生育が早く、春から初夏まではどんどん株が大きくなりますので、それまでに楽しんだら、夏には枯れるものとあきらめた方が精神衛生上健康です(そんなに割り切れないですが)。
特徴・由来・伝承
黄緑の楚々とした花と柔らかな葉っぱが風に揺れる様子が愛らしい植物。切花でよく見かける植物。切花としても非常に人気があって、花束…特にブーケに利用されます。切花でも水が下がりやすく、傷みも早いです。繊細な葉っぱと花、鮮やかなで柔らかな色合いが花束によく利用されます。
他の植物には無い独特の雰囲気で、コレを育てたい!という人は多いです。
イングリッシュガーデンでよく見かけるのですが、日本の気候にあっていないために、植えても夏越しで出来ずに枯れてガッカリします。
別名がレディースマントル――女性のマント。
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