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カロライナジャスミンの育て方

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カロライナジャスミン
目次
カロライナジャスミンとは?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
挿し木
管理場所・日当たり
剪定
病害虫
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学名などの基礎データ
カロライナジャスミンの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
カロライナジャスミン
科名
マチン科
属名
ゲルセミウム属
学名
Gelsemium sempervirens
別名
ゲルセミウム イブニングトランペット・トランペットフラワー・カロリナソケイ・ニセジャスミン
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
初心者向け
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カロライナジャスミンとは?

カロライナジャスミン:カロライナジャスミンとは?
カロライナジャスミンはマチン科の暑さ寒さに抵抗のある頑健で育てやすいツル性の低木です。黄色い花が咲き乱れるので、花の時期はなかなか壮観です。何かに這わせる必要があり、当然自立できません。フェンスや何かの大きなオブジェやオベリスクに這わせることが多いです。香りがあります。でも、ジャスミンの香りとは違います。

お正月にはすでに黄色いつぼみが出来ていますが、開花までは時間がかかります。実際に花が開くのは3月か4月まで待たなくてはいけません。あせらないで待ちましょう。

毒がある

ジャスミンという名前は香りからきていますが、お茶などに使う「ジャスミン」とは全く違う植物であるどころか、毒を持っているために、名前につられてお茶にして中毒を起こしてしまった・・・という事件が過去に何度かあります。気をつけてください。ただ、樹液触れたり、根や葉っぱに触れて中毒になったという例はありません。摂取量によっては死亡したケースもありますが、気にするほどの毒性ではありません(花の作業をするくらいではなにか問題があることはない)。
●アメリカのサウスカロライナ州の州花。

栽培のまとめ

●寒さには多少強いが、霜に当たると枯れはしないでも傷む。冬は室内に取り込むのが無難。
水やりは普通。
●冬と開花後と秋に肥料をやってください。
●花が終わってすぐに剪定する。全体を半分ほどに切り詰める。スグに回復するので気にしない。剪定が梅雨以降に遅れると花芽を切ってしまって、翌年の開花がなくなったり、少なくなるので剪定は早めにする。
●二年に一回植替えをする。
●毒があるので口にしない。
挿し木で増える。
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水やり

鉢植えの水やり

カロライナジャスミンを鉢植えにした場合は土の表面が乾いたらしっかりと水をやってください。土が濡れているうちに水をやっていると根が腐って枯れてしまいます。受け皿の水は捨ててください。

特に春の開花時期と夏の花芽をつける時期では水を吸い上げる勢いが増して、水切れを起こしやすくなっているので、水をやる回数を増やしてください。
●ツボミがついているときは水を非常に欲する。水やりだけでなく、できれば霧吹きでツボミに水をかけてやるといい。あまりに乾燥するとツボミがカリカリになって落ちる。
●冷房・暖房の風は非常に乾燥している。室内で管理するときは冷房暖房の風が当たらないようにする。

庭植えの水やり

露地植えにした場合は、日照りで水が足りなくならない限りは降雨だけで充分です。

肥料

花が咲いた後と、花芽分化が終わった9月頃に緩効性の固形肥料(化成肥料)を根元に与えてください。また2月に寒肥として有機肥料(油かすなど)をやるといいです。窒素成分の多い肥料をやると花が咲きづらくなります。

植え付け・植えかえ

時期・頻度

カロライナジャスミンは暖かい地方の植物であまり寒さに強いじゃないです。植え替えをするのは暖かくなってから5月以後が理想。もしくは翌年の花芽をつけ終わった秋(9月10月)。

根の張りが早く、開花時期に植え替えをします。理想は毎年、一回り大きな鉢に植え替えるか、同じ大きさに植え替える。でも面倒なので二年に一回でも良いです。
●急に極端に大きな鉢に植え替えない。急に大きな鉢に植えると過湿になって根腐れしたり、生育不良を起こす。

用土

用土は選びません。有機物が多くて、水はけがよく、水持ちのよい土を好みます。鉢植えにする場合は、市販の培養土(花と野菜の土)で植え付けます。自作するのであれば赤玉土小粒6腐葉土4を混ぜたものを使います。

植え替え・植え付け手順

鉢植えの場合は鉢底の空いてる穴に網を敷いて、その上に軽石を入れます。軽石は水はけを良くするものです。その上に用土を入れ、古い鉢から抜いたカロライナジャスミンの株を入れます。同じ大きさの鉢に植える場合は、三分の一ほど土を落として、地上部を剪定します。一回り大きな鉢に植える場合は、土を落とさず、剪定もせず、新しい鉢にズボッと入れて、隙間に用土を入れていきます。最後に水を入れて完成です。植え替え後、二週間は半日陰で管理するといいです。

地植えにする場合は、水はけが良くなるように高植えにするといいです。
●耐寒温度は基本的に0度。大株になったら多少強いらしいですが。庭植えにするならば霜が降りても土が凍結しない中間地であればイケる、と思う。
●植替えは花が終わってからやる。もしくは秋に。

挿し木

花が終わって、5月6月に剪定します。そのときに出てくる切れ端を水揚げしてから土にさすと発根して株が増えます。水揚げというのは切り口を水につけて一時間放置して葉っぱの先まで水を行き渡らせる作業です。

カロライナジャスミンの切れ端のうち、葉っぱが2枚か3枚はついていて、枝が10cm以上のものを用意します。これを水揚げし、土に刺します。土は上の用土でもいいですし、赤玉土単用でもいいです。ポットでもいいですが、庭土に直接挿しても発根します。そんな繊細なものじゃないです。発根剤を塗っていれば更に成功率があがります。発根までは二週間。その間は日陰で管理し、乾燥しないようにします。
発根したら鉢に植えても庭に植えてもいいです。

管理場所・日当たり

日当たりのいい場所を好み、寒さにも暑さにも強い植物です。暖地では防寒なしに露地植えで越冬しますし、秋~冬にかけて寒さで落葉するということもありませんので落ち葉の掃除に気がめいることもありません。

寒さに強い??

寒さにある程度は強いものの霜に当たると枯れなくても傷んでしまいます。耐寒温度はマイナス5度という記述もありますが、これは庭植えして株が大きくなったらの話です。寒冷地では冬に枯れてしまうことが普通にあります。霜が降りる地域では鉢植えにして冬は室内に取り込むようにしましょう。関東以西では戸外で越冬するのも出来なくもないですが、ちょっと強い寒波(気温がマイナス5度とか7度とか)が来たら霜を避けて軒下に置いていても枯れることがありますので、室内に取り込んだ方が無難です。

もちろん霜の降りない暖地であれば戸外で越冬は可能です。

冷暖房の風に注意

室内で管理することもあります。その際、冷暖房の風に注意します。冷房・暖房の風は乾燥しています。この風が直接当たると、乾燥のあまりに枯れます(開花時期はときにカロライナジャスミンが水を欲していて乾燥でツボミが落ちやすい)。そこで直接風が当たらないようにし、空気が乾燥するようならば、加湿器をかけるか、カロライナジャスミンに霧吹きをかけて水分補給をします(葉水)。

剪定

ツルが乱れたり、株が大きくなりすぎた場合は、花が終わった後から梅雨前の間に剪定を行うようにしましょう。剪定して良い期間はかなり短いです。夏の間に、花芽を形成するので、夏以降につるの先を剪定すると花芽が落とされて、翌年の春に花が咲かないようになります。

剪定は全体を半分ほどに切り詰めます。そこまで切ってもすぐに回復します。出来た切れ端で挿し木してもいいです。

病害虫

ハダニ
乾燥するとハダニが発生しやすいです。ハダニは葉っぱの裏から汁を吸う虫で、非常に小さいですので目に見えません。葉っぱや茎に白い糸がからみついていたらハダニが発生しています。花がない時期であれば、葉っぱに水をかけることでかなり予防できます。テルスタースプレーやベニカXファインスプレーなどの薬剤を散布して駆除します。
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