シュウカイドウの育て方

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シュウカイドウの基礎データ
シュウカイドウ
科名シュウカイドウ科
属名シュウカイドウ属
学名Begonia grandis
別名秋海棠
水やり水を好む
場所外の半日蔭
難易度初心者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
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シュウカイドウとは?

シュウカイドウはシュウカイドウ科シュウカイドウ属ベゴニア属)の中国から伝わった園芸植物で半日陰や日陰を好み、ジメジメした場所を好みます。環境さえ合えば、手間が掛からず簡単に幾らでも増える植物です。日本に帰化していて、日本庭園から山の中などによく見られます。よって栽培用には流通はなかなか見られませんので、購入はネットに頼ることになります。シェードガーデンに向いています。

シュウカイドウは雄花と雌花が咲く雌雄異花です。垂れ下がるように咲く雌花と、上に立って咲く雄花が見られます。実は他のベゴニアも雌雄異花で、雄花と雌花があるのですが、咲き方も同じ、花びらも同じで、見分けが付かないようになっています。

由来

中国・マレー半島が原産の植物。江戸時代に日本に渡来した帰化植物。シュウカイドウ属はラテン語ではベゴニア属で、あのベゴニアの仲間。よってベゴニアと同様に左右非対称の葉っぱをつけます。地下に根塊があり、ムカゴ零余子珠芽)で繁殖します。シュウカイドウは漢字では「秋海棠」、花海棠ハナカイドウ)というバラ科の植物に花が似ていることから「秋に咲く海棠」として、秋海棠となりました。

ハナカイドウは以下のページからどうぞ。

シュウカイドウとベゴニアの違いは?

ベゴニアは一般的には「ベゴニア・センパフロレンス」を指すことが多いですが、本来はベゴニア属全般のことを指します。となるとシュウカイドウもベゴニア属であり、シュウカイドウはベゴニアの一種ということになります。

ところでシュウカイドウ以外の他のベゴニア属は基本的には室内や温室で栽培するもので、日本での栽培は難しいものです。ところが、ベゴニア属の中でシュウカイドウは寒さに強く日本に帰化しています。寒さで地上部が枯死しますが戸外での越冬も可能、春には新芽が吹いて夏にまた花を咲かせます。シュウカイドウはベゴニア属の中でもかなり特殊に頑健です。

水やり

鉢植えの水やり

鉢植えにした場合は、土が乾いていたら水をしっかりとやってください。水をやるときは鉢底から水が染み出す位にやってください。夏にあまりに乾燥する場合は根本に腐葉土を敷いて蒸発を防ぐなどのマルチングが必要になります。

庭植えの水やり

シュウカイドウはちょっとジメジメした環境を好みます。場所によっては、水をやらなくても生育しますが、水はけの具合や風通しなどによっては水切れを起こすことがありますので、適宜水をやってください。

肥料

緩効性化成肥料を植え付け時に入れておくとあとは追肥が不要です。肥料が多いと葉が大きくなり、魅力がなくなるので追肥はしないようにし、やっても控えめにします。

植え付け・植えかえ

時期・頻度

3月〜4月あたりの新芽が動き始める直前に植え替え・植え付けをします。

用土

庭植えする場合、土に腐葉土を混ぜてから植え付けをします。
鉢に植える場合は市販されている花と野菜の土で植え付けをします。自作する場合は赤玉土7腐葉土3を混ぜたものを使います。

鉢植えの植え替えの手順

鉢の底の穴を鉢底穴でふさいで、その上に鉢底石(軽石)を2cm入れ、その上に用土を入れて、株を入れて隙間に土を入れます。植えるときは根塊を深く植えすぎないようにします。根塊が土に隠れる程度にしておいてください。最後にしっかりと水をやって完成です。

庭植えの植え付け

庭土を深さ20cm〜30cm掘って、掘り出した土に腐葉土か堆肥を2割〜3割入れ、元肥として緩効性化成肥料を少なめに入れ、用土とします。できれば1週間寝かせて馴染ませてから、株を植え付けます。根塊は少し土に埋まる程度に浅植えで植えてください。

増やし方

秋になり花が終わる頃に葉の脇に「ムカゴ」が出来ます。地植えにしているとムカゴがポロっと落ちて、そこから芽が出て自然と増えていきます。挿し木でも増えます。
庭植えのシュウカイドウを掘り上げて鉢植えにもできる。植え付け後に日陰で、水切れしないように管理する。

管理場所・日当たり

直射日光が苦手で強い日光が当たると葉っぱが焼けてしまいます。育てるのは半日陰や明るい日陰にします。また乾燥にも弱く、風通しが良いと乾燥で弱ってしまいますので、注意してください。

シュウカイドウは山の中の大きな木の下で落ち葉が積もったジメジメした場所で生育する植物です。日本の山でも自生していますので、環境さえ合えば手間が掛からず生育します。ですが、合ってないといつのまにか消えています。ちょうどいい場所を探すのが大事です。

病気・害虫

スリップスアザミウマ
スリップスは葉の表面を削って汁を吸い、削りかすが白い粉になって落ちる。株が弱るので、発生したら対応薬剤で駆除します。高温・乾燥時期に発生しやすいので、葉っぱに水をかけてやると、発生を予防できます。

灰色カビ病
灰色カビ病は低温で高湿度のときに発生するカビ。シュウカイドウが弱っていると発生しやすいので、病変箇所を取り除き、殺菌剤を散布するなど対処しつつ、水やりの頻度や風通しや日当たりなどを見直した方がいいです。
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