ベゴニア・センパフロレンスの育て方

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ベゴニア・センパフロレンス
目次
ベゴニア・センパフロレンスとは?
センパフロレンスの水やり
センパフロレンスの肥料
センパフロレンスの植え付け・植えかえ
センパフロレンスの管理場所・日当たり
センパフロレンスの病害虫
センパフロレンスの切り戻し
最後に…
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学名や栽培スケジュール
最終更新
植物名
ベゴニア・センパフロレンス
科名
シュウカイドウ科
属名
シュウカイドウ属
学名
Begonia semperflorens
別名
四季咲きベゴニア
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
中級者向け
ベゴニア・センパフロレンスの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。
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ベゴニア・センパフロレンスとは?

ベゴニア・センパフロレンスはシュウカイドウ科シュウカイドウ属ベゴニア属)の多年草木立性ベゴニアの一種。ベゴニアにはたくさんの種・品種があり、大抵は栽培が難しく、上級者向けの植物なのですが、センパフロレンスだけが非常に栽培が容易なため、一般的にガーデニングで「ベゴニア」とはこの種を指すことが多いです。本来は多年草ですが、日本のガーデニングでは冬には枯れる一年草扱いの植物とされることが多い。

ベゴニア・センパフロレンスは、よく学校の花壇に植えられているように、強い植物で手間がかからず、コンクリの照り返しにも耐えます。ベゴニア・センパフロレンスは葉っぱは分厚く、少々の水切れもなんのその。出来れば葉っぱに水が掛からないように水やりをして欲しいですが、気にしない人は気にしません。傷むよりも生育スピードが速いからです。

苗が大量に流通していて安い。その上、手間が掛からない。大きくなりすぎず、病気に強く、暑さに強く、花も良く咲く。葉っぱがテカテカして気持ち悪いと嫌う人もいますが、なんだかんだいっても、夏・秋のガーデニングでは外せない定番です。

その他のベゴニアについては以下のページを参考に。
ベゴニアの仲間と育て方
ベゴニアの仲間と育て方
シュウカイドウ科シュウカイドウ属Begonia semperflorens
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センパフロレンスの水やり

ベゴニア・センパフロレンス:センパフロレンスの水やり
ベゴニアの葉っぱが肉厚なのを見れば分かるように、保水力があるので、水をやりすぎると腐って枯れてしまいます。水が切れかけると葉っぱが光沢を持ってくるので目安にしてください。水やりはベゴニアの葉がテカテカになってからやっても大丈夫です。鉢植え管理の場合、受け皿に溜まった水は捨てて下さい。根腐れの原因になります。

葉に水がかかるとグズグズに…

葉っぱに水が掛かると葉っぱがグズグズに腐ってきます。そこで水をやるときは、上からバシャーっと掛けるのではなくて、土に注ぐようにやってください。

ただ、春~夏の生育時期は成長スピードが速く、水の蒸発量も多いのであまり気にしません。

春の水やり

気温の上昇とともに水やり頻度を増やしていきます。あくまで土が乾いたら水をやるという程度です。水をやりすぎると根が腐ってしまいます。土を指で触ってみて濡れているようなら水やりはしません。

夏の水やり

生育スピードも上がり蒸発量も多いので、水やりは毎日行います。鉢植えの場合は1日2回、朝と夕方に水をやります。昼に水をやらないのは水が沸騰して根を傷めるためです。

秋の水やり

気温の低下にあわせて水やり頻度も減っていきます。土が乾いてから水をやるようにします。

冬の水やり

霜に当たると枯れてしまう一年草として管理することが多いですが、鉢植え管理にして室内に取り込めば越冬は十分可能で、春にはまた花を楽しめます。冬は成長スピードが落ちていますので、土が乾いてから数日たって水をやる程度に控えて下さい。受け皿に溜まった水はこれまで同様に捨てて下さい。

ベゴニア・センパフロレンスは冬に寒い状況では水やりは控えるかほとんど断水する。

冬は葉っぱに水をかけないようにする。葉っぱに水がかかると傷んでしまう。春から夏は傷んでも回復していたが冬は生育が止まっているのでダメージが回復せず、見た目が辛い。

センパフロレンスの肥料

花が咲いている春から夏は液体肥料を1週間に1回程度か、緩効性化成肥料を1ヶ月に1回ほどあげてください。肥料が無くても枯れることはありませんが、あった方が花付きが良いです。

ベゴニア・センパフロレンスは肥料をなしにするとウドンコ病が発生しにくくなります。ウドンコ病で困っているなら肥料を切ってみましょう。

センパフロレンスの植え付け・植えかえ

時期

春先にHCや花屋さんなどにベゴニア・センパフロレンスの苗が出回りますので、これを植えます。春から秋に庭植えして冬には枯れるものと割り切るなら、庭植えにしても大丈夫です。冬越しをするのならば鉢植えにしないといけません。

越冬した場合は根がよく張るので、毎年春に植え替えします。

用土

市販されている花と野菜の土で植え付けをします。最近はベゴニア専用土も見かけます。専用土は通常の培養土よりも水はけがよくしてありますが、ベゴニア・センパフロレンスに関しては普通の培養土で十分です。
用土配合例…バーミキュライト1ピートモス1

植え替え手順

5号〜6号鉢なら1苗。横長プランターなら3苗〜4苗を植えます。

鉢底の穴を網で塞いで、その上に軽石を2cmから3cmほど敷き、その上に用土を入れ、株を入れて、隙間に用土を入れていきます。株は深くもなく、浅くもない高さに植え、ウォータースペースを2cmか3cmほど確保していきます。最後に水をたっぷりとやって完成です。

越冬して植え替えの時に土を3分の1ほど落としてもいいが、落とさないで、一回り大きな鉢に植え替えた方が株のダメージが少なくて済む。

庭植え

庭植えする場合は、植え付ける2週間前に深さ20cmくらいを掘り返して、掘り出した土に苦土石灰を1平方mあたり100g〜150g混ぜて中和します。苦土石灰は反応(中和)すると発熱するんで、反応が終わってから植えるようにします。反応は1週間ほどで終わるので、1週間後に堆肥腐葉土と緩効性化成肥料を混ぜて用土とします。

株同士は15cmほど離して植え、隙間に用土を入れて、水をやって完成です。

株の増やし方

センパフロレンスは挿し木・葉挿しで増えるが普通はしない。

センパフロレンスの種子は非常に小さい。こぼれ種でも増え、意図しないところから生えてくることもある。

センパフロレンスの管理場所・日当たり

ベゴニア・センパフロレンスは日当たりを好みますが、少々日当たりが悪くても生育は大丈夫です。種によっては葉焼けを起こすことがありますが、ここで扱っているベゴニア・センパフロレンスは多少葉焼けしても枯れることはありません。

日光が少ないと花つきが悪くなります。花が咲かないセンパフロレンスはみすぼらし過ぎ。

夏の管理について

ベゴニア・センパフロレンスは、真夏の暑さと直射日光に耐える夏の庭には貴重なガーデニング材です。日当たりだと花が赤くなり、半日陰・日陰へと移動させるとピンクになります。

夏の暑さに強いので、夏も日当たりで管理した方が得です。銅葉は夏場になると色が薄くなり緑がかってきますが、季節的なもので気にすることはありません。

冬越し

耐寒温度は0度から5度あたりで、室内に取り込めば越冬は十分可能。霜に当たると枯れるか、弱るので当てないようにする。センパフロレンスは四季咲きで環境が良ければ…温度+日光があれば冬でも開花します。

関東以西であれば霜の当たらない戸外の軒下で越冬可能。

水やりを控えることで植物内の体液の濃度が高くなり寒さに強くなります。土が乾いてから数日経って水をやる程度の控えましょう。

センパフロレンスの病害虫

ベゴニア・センパフロレンスはほとんど病気にかかりませんが、多湿・風通しが悪い・日当たりが悪いなどの条件が重なると、灰色カビ病やウドンコ病になります。逆に言うと日当たりが良くて風通しが良くて、水のやりすぎじゃなければ、病気は発生しません。

仮にベゴニア・センパフロレンスが病気になってきたら、病気箇所を切除し、廃棄、消毒します。病気が治まらないときは、かなり大胆に刈り込みます。ほとんど葉っぱがなくなっても、しばらくすると復活します。

センパフロレンスの切り戻し

適宜切り戻すことで摘芯となり、枝が増えて花も増えます。生育時期(5月〜10月)であれば切り戻しても復活する。

ただし、ベゴニア・センパフロレンスでも内側の葉っぱは日光に慣れていないため、夏(7月下旬〜8月)に切り戻すと、内部の強い日光に慣れていない部分が、日光で縮れて枯れ込んでくる。鉢植えなら半日陰に移動させれば回復する。庭植えなら寒冷紗やヨシズで遮光しましょう。

最後に…

ベゴニア・センパフロレンスは頑健で育てやすい春から秋の定番植物ですが、色合いや質感が好みでない人もいるでしょう。春から夏に開花する植物を以下のページにまとめているので、参考にしてください。
春から夏のオススメのガーデニング植物・花
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一覧まとめ
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