レックスベゴニアの育て方

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レックスベゴニアの基礎データ
レックスベゴニア
科名シュウカイドウ科
属名ベゴニア属
学名Begonia rex
別名観葉ベゴニア・根茎ベゴニア
水やり水控え目
場所室内
難易度中級者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
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レックスベゴニアの特徴は?

レックスベゴニアはシュウカイドウ科ベゴニアの仲間です。ベゴニア・レックス(Begonia rex)を原種としたベゴニアのグループ名。「観葉ベゴニア」という別名があるように葉っぱを鑑賞するものだけど、花もしっかりと開花し、綺麗です。非常に多くの品種がありマニアもいる。

レックスベゴニアは通常の根茎ベゴニアと性質では変わりありません。ベゴニアレックスという原種を元にして生まれた交配種の全てを「レックスベゴニア」と呼んでいるだけで、球根性ベゴニアや木立性ベゴニアとも交配した今となっては、他のベゴニアとこれといって差はありません。
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アシンメトリー

レックスベゴニアは非常にたくさんの品種があります。

もともとベゴニアは葉っぱに特徴があります。家にベゴニアがある場合は見てください。葉っぱが必ずアシンメトリー(非対称)になっています。通常の植物の葉っぱは左右対称(シンメトリー)であることが多いので、ソウ考えると不思議な感じがしませんか?ベゴニアの仲間は全てアシンメトリーの葉っぱをつけることから、ベゴニアの葉っぱを専門に研究する学者もいるくらいです。

水やり

春から秋の水やり

基本は土が乾いていたら水をやる程度。

土の乾燥には比較的強い方なので、通常の植物よりも乾かし気味で管理します。必ず土が乾いてから水をやるように、土に触ってみて濡れているようなら水やりはしないでください。水をやりすぎると腐って枯れてしまいます。でも、夏の乾燥時期は水切れを起こしやすいので注意します。

レックスベゴニアは湿度の高い環境を好みますので、葉っぱが乾燥するようであれば、霧吹きで葉っぱに水分補給してください。
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冬の水やり

気温が10度になるあたりから、冬は寒さで生育が鈍くなっていて、水を吸い上げる力が落ちていますので、水を控えます。土が乾燥してから数日経ってから水をやってください。できれば土壌水分計で土中の水を計測して判断するとミスが減ります。
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レックスベゴニアは湿度の高い環境を好みますので、土への水やりを控えても、これまで通りに霧吹きで葉っぱに水をやるようにしてください。

冬は暖房のかかった部屋で管理することになり、どうしても湿度が低くなりがちです。加湿器をかけて湿度を50%にした上で、葉っぱへの水やり(葉水)はやるといいです。

肥料

4月から10月の生育時に液体肥料を2週間に一回やるか、緩効性化成肥料を一ヶ月に一回やる。真夏はあまりの暑さで生育が止まることがあるので、そのときは肥料をやらないようにする。
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植え付け・植えかえ

時期・頻度

植え替えの理想は気温が上がった5月〜6月あたり。生育し出して、植え替えのダメージを回復できる時期なので。土を落とさないで根をいじらないで植え替えた方がダメージは少ない。

鉢植えは2年に一回植え替えをします。鉢底から根が出ているなら根詰まり寸前なので早めに植え替えをします。

用土

水はけのよい軽い土が好ましいです。市販されている土では水もちが良すぎますので、市販の培養土パーライトを1割足して水捌けをよくするといいです。ピートモス赤玉土バーミキュライト鹿沼土1を混ぜたものが適しています。
用土の例…鹿沼土小粒1:ピートモス1:バーミキュライト1。
●ベゴニア専用の土もあります。
●レックスベゴニアの用土はセントポーリアの土でもいい。赤玉土7腐葉土3でも。

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鉢植え

古い土を三分の一ほど落として、地上部を多少剪定して、植え替えます。この場合は、新しい鉢は同じ大きさの鉢でもいいです。一回り大きな鉢に植え替える場合は、土を落とさず、根を崩さないで植え替えることも可能。土を落とさない場合は、株にダメージが少なく回復が早いです。

新しい鉢の底の穴に鉢底ネット(鉢底網)を敷いて塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2センチから3センチほど入れて、その上に用土を入れ、株を入れて、隙間に用土をつめて、最後に水をやって完成です。

植え替えの時に株分けも可能。株をハサミやカッターで切るか、手でサックリと分けてもいい。それらを別々の鉢に植える。
●レックスベゴニアは根が浅いので深鉢は避ける。深鉢にすると冬に水が蒸発しきらず、根腐れする。
●下葉が枯れ込んで、不格好になったら葉挿しで仕立て直します。

仕立て直し

レックスベゴニア:仕立て直し
レックスベゴニアは長く栽培していると下葉が枯れ込んで、上にだけ葉っぱが繁って不格好になりがりです。元に戻すためには仕立て直す必要があります。方法は2種あります。

一つは葉挿しです。株を増やす方法である葉挿しで、仕立て直します。葉挿しの項目をチェックしてください。

もう一つの方法は「切り戻し」です。株全体を切り戻してしまいます。お好みの高さに切り戻し、霧吹きをかけて湿度を維持し、強い日光にあてないで日陰で管理していると、一ヶ月ほどで新芽が出てきて回復します。
●切り戻し後に肥料をやらないこと。肥料は新芽が出てきて回復してからにしてください。
●切り戻しと葉挿しは併用して、どちらが失敗してもいいようにしましょう。

葉挿しで増やす

レックスベゴニア の株の増やし方としては「株分け」と「葉挿し」があります。レックスベゴニアの種子は親の性質を受け継がない(必ずしも継承しない)ために普通はしません。

レックスベゴニアは不定芽(=普通ではないところから出てくる芽)が出やすいので、不定芽を利用して葉挿しで育てて、仕立て直して家の環境に合った立派な株を作った方がいいです。ここでは葉挿しについて解説していきたいと思います。
レックスは葉挿しすると「葉がわり」して親個体とは違うものが出ることがある。そのくらいに品種が固定されきっていないので、思い通りにならなくても大目に見てくださいね。

葉挿しの時期

植え替えの時期と同じ…5月から7月あたりに葉挿しで増やします。植え替えの時に剪定したものを使ってもいいし、新たに切ったものでもいいです。

葉挿しの手順

レックスベゴニア:葉挿しの手順
葉っぱ一枚を葉柄(葉っぱについた茎っぽいとこ)を数mm残して、バーミキュライト単用の苗床を用意して挿し、日陰で乾燥しないように管理していると一ヶ月で発根する。発根したら薄い液体肥料をやります。すると二ヶ月か三ヶ月で新芽が出るので、鉢に植え替えます。
●小さい葉っぱの方が、水下りしにくいので良いです。
●切り口に発根剤を使えば、成功率が上がります。

管理場所・日当たり

春から秋

強い日差しを嫌うので、直射日光の当たらない場所で管理します。春から秋は戸外の明るい日陰でもいいです。もしくは室内でカーテン越しの日光に当てます。

年間を通して直射日光の当たらない窓辺で管理すると良いですが、真夏は直射日光に当たっていなくても葉焼けするかもしれません。そういうときはカーテンで遮光してください。

冬は必ず室内に取り込んで、室内の日当たりで管理します。最低気温が10度になったら室内に取り込みます。耐寒温度は5度とされ、霜に当たると枯れます。昼間に暖房をかけている部屋では暖房を切った後でも5度以下になることはなかなかないです。暖房のかかった部屋は乾燥しているので葉水で乾燥をしっかりと防ぎましょう。

レックスベゴニアは東京であれば戸外の軒下で越冬も可能だが、どちらかというと梅雨・夏に溶ける。千葉や埼玉では微妙なので、本当にギリギリだと思われる。
センパフロレンスよりレックスの方が寒さに強い(あくまで若干)。

病害虫

灰色カビ病アブラムシハダニウドンコ病など。

最後に…

ベゴニアは多く種があって、個性的です。栽培が非常に難しい種もあります。レックスベゴニアの栽培がうまくいったら、他のベゴニアに挑戦するのもいいかもしれません。詳細は
を参考にしてください。
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