一番上に戻る

ハナトラノオ(花虎の尾)の育て方

TOP > シソ科 > 管理
ハナトラノオ
目次
ハナトラノオ(花虎の尾)の特徴は?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
管理場所・日当たり
病気・害虫
特徴・由来・伝承
関連記事
学名などの基礎データ
ハナトラノオの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
ハナトラノオ
科名
シソ科
属名
ハナトラノオ属
学名
Physostegia virginiana
別名
角虎の尾・ヒソステギア
水やり
水を好む
場所
外の日なた
難易度
初心者向け
スポンサーリンク

ハナトラノオ(花虎の尾)の特徴は?

ハナトラノオ(花虎の尾)は北アメリカに自生するシソ科カクトラノオ属(フィソステギア属)の多年草宿根草)。非常に頑健、環境が合えば、これといった手入れや水やりが無くても地下茎で勝手に増えて毎年咲きます。冬は地上部が消えるが、根が生きていて春には芽吹く。それだけ頑健なのに、花が綺麗。迫力があります。背が高くなりますが、それも品種によります。宿根草。

冬も簡単に越冬し、毎年株が大きくなっていきます。他の植物の生育場所を侵食し駆逐してしまいます。ハナトラノオが邪魔になってきたら、冬に、新芽をむしり取ります。すると、あっという間に消えてしまいます。
草丈40cm〜1m
ハナトラノオ苗の商品画像
ハナトラノオ苗の購入はこちら
Amazon
楽天市場
スポンサーリンク

水やり

庭植えの水やり

一般的には鉢植えでは育てません。庭植えにします。庭植えにした場合、極端に乾燥しなければ水をやる必要はありません。植物としては多少、多湿の環境を好む。乾燥した環境だと草丈が短くなり、花も小さくなる。花が小さいなと思ったら庭植えでも水やりを増やします。また、乾燥予防のために株元に腐葉土やワラを敷いてマルチングをするといいです。

鉢植えの水やり

鉢植えにした場合は乾燥しないように注意する。鉢植えだと乾燥しやすい。

水が不足すると下葉から枯れてくるので水やりをしっかりと。鉢植えにすると水やりが面倒です。特に夏場の乾燥で枯れ込みやすい。夏は朝と夕方の二回水をやっても不足するようなら半日陰に移動させる。

肥料

ハナトラノオにそれほど肥料は必要ありません。肥料が多いと徒長して倒れやすくなります。春、新芽が出る頃に緩効性肥料(化成肥料)をまいてあげれば十分です。後は花が終わってから10月にお礼肥としてやるといいです。無かったからと言って枯れるわけじゃないです。
庭植えの場合は肥料はなくていい。あまりに生育が悪いようならやるくらいの感じ。鉢植えなら、毎年春と秋にやるといいです。

化成肥料の商品画像
化成肥料の購入はこちら
Amazon
楽天市場

植え付け・植えかえ

時期・頻度

活動が始まる直前の3月〜4月か、活動が終わる前の10月に植え付け、植え替えをします。鉢植えはできれば毎年植え替えをしましょう。

植え替えの時に株分けも可能です。適当に分けて別々の鉢に植え替えればいいです。

用土

鉢植えにする場合は、一般的な花と野菜の培養土か、自作する場合は赤玉土7腐葉土3で配合した用土を使います。庭植えの場合は庭土に3割ほど腐葉土を混ぜて植え付けてください。

庭植え

庭植えの場合は、深さ20cmほどの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割混ぜて、化成肥料を入れ、混ぜて用土とします。穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。株同士は30cmほど空けますが、地下茎を伸ばすので、もっと空けてもいずれは詰まります。

広がって他の植物のエリアを侵食するので、ハナトラノオの周囲に根の仕切り・スリットなどを埋めて地下茎が伸びないようにするといいです。
根の仕切りの商品画像
根の仕切りの購入はこちら
Amazon
楽天市場

鉢植え

鉢植えの場合は、鉢底の穴を鉢底網(鉢底ネット)で塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を2センチから3センチほど入れて、鉢底石(軽石)の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。

植え替えの場合は、古い土を3分の1〜半分ほど落とし、同じ大きさの鉢か、ひと回り大きな鉢に植え替えるか、株分けして別々に植え付けます。

株を増やす

株分けで増やす
春に植え替えをするときに株分けも出来ます。基本的に庭植えにしたら植えっぱなしで掘り返すことはないです。株分けは鉢植えの話ですね。

挿木でいくらでも増える
挿木、挿し芽でいくらでも増やせますが、増えすぎて困る植物なのでわざわざ増やすことはないと思われます。株分けの方が簡単だし。

管理場所・日当たり

日当たりを好みますが半日陰でも生育します。ただし半日陰だと花が少なくなります。夏の暑さにも強く、冬の寒さにも強く、霜にあたっても枯れることはありません。

繁殖力が強く、自生地では雑草。日本でも野生化するほどです。広い庭に植えるのであれば見事に広がりますが、狭い場所ではそのメリットが生かせない。しかし、他の植物の生育場所を犯し駆逐するほどなので、繊細な植物が生えているならば植えるのは控えましょう。

越冬

放っておいても冬越しはしますが、まず秋に花を刈り取ります。すると株の下に冬芽が出て来ます。ハナトラノオはこの冬芽で冬を越します。冬の間に地下では根をバンバン伸ばしている(らしい)です。そこであまりにハナトラノオが広がって邪魔になってきたらこの冬芽を引っこ抜きます。全部引っこ抜くと全滅しますのでご注意を。
秋に花が終わってから肥料をやると、地下茎の生育がよくなり、春以降に勢いが出ます。
広がりすぎて困るなら、地下茎が広がらないように、スリットなどを土の中に埋め込んで広がらないようにすることも考える。裏技としては鉢植えにして、その鉢ごと植えるという手法。

病気・害虫

白絹病
土中に潜む菌が侵入して枯らします。水はけが悪いと発生するので、土に軽石小粒・川砂・パーライトなどを入れて水捌けをよくして植えるとほぼ発生しません。

毛虫
芋虫・毛虫系が葉っぱ・ツボミを食害することがありますが、ほとんどないです。発生したら殺虫剤・BT剤で駆除しましょう。

特徴・由来・伝承

トラノオと名が付く植物は他にもあります。ベロニカサンセベリアもです。穂状に伸びて花が咲くものをトラノオと呼ぶみたいですが、その中でこのハナトラノオは格別に花が鮮やかで綺麗。

宿根草で、地下茎で横へ横へと増え、背も高くなりますので、鉢植えや狭い庭では、その魅力を発揮できません。非常に頑健、北米が原産地ですが、日本でも一部では自生しています。
スポンサーリンク

シソ科

ラベンダーグロッソ
ラベンダーグロッソの育て方…ラバンディン系で香りは樟脳っぽい
シソ科
ラベンダーセージ
ラベンダーセージ(インディゴスパイレス)の育て方
シソ科
フォックスリータイム
フォックスリータイム(ブロードリーフタイム)の育て方…増えすぎる?
シソ科