オーブリエチアの育て方
目次
オーブリエチア(オーブリエタ)とは?水やり肥料植え付け・植えかえ・種蒔き管理場所・日当たり病害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- オーブリエチア
- 科名
- アブラナ科
- 属名
- ムラサキナズナ属
- 学名
- Aubrieta
- 別名
- オーブリエタ
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 季節による
- 難易度
- 中級者向け
スポンサーリンク
オーブリエチア(オーブリエタ)とは?
オーブリエチアは南ヨーロッパ原産の
アブラナ科ムラサキナズナ属(オーブリエタ属)の
一年草、もしくは常緑
多年草。秋に種を撒いて、冬を越し春から花を咲かせます。本来は夏を越し、冬を越し、毎年春に花を咲かせる多年草ですが、日本では夏の高温多湿に負けて枯れてします。
春に苗や鉢が出回り、それを鉢のままか庭植えます。寒冷地であれば、
夏越しは可能ですが、
暖地ではほとんど不可能。夏は風通しのよい
半日陰で管理していてもなかなか難しいです。
少々の霜では枯れることがないのですが、本来まだ咲いていない時期――2月とか3月に出回るオーブリエチアは温室で育てられていて、寒さに弱いので、暖かくなるまで室内で管理しましょう。
草丈10cm〜20cm
横幅15cm〜20cm
スポンサーリンク
水やり
鉢植えの水やり
鉢植えの土が乾いていたら、鉢底から水が出るくらいに水をやります。オーブリエチアは乾燥に強いので、乾燥気味に管理します。逆に過湿に弱いので、水のやりすぎに注意します。
庭植えの水やり
庭植えの場合は自然に降る雨だけでほぼ大丈夫です。
肥料
オーブリエチアは
肥料はあまり必要としていません。肥料が多いと徒長したり、生育不良を起こすので控えめがコツです。植え付けの時に入れる元肥で、夏まで大丈夫です。夏越ししたら、秋に化成肥料を規定量をやってください。
植え付け・植えかえ・種蒔き
時期
本来は秋に種を撒くか、冬〜春に苗を植えるかして、春に花が咲き、夏に高温多湿で枯れるというパターンです。
ホームセンターや花屋さんで冬に苗を見ることはほとんど無いです。真冬に花が咲いているオーブリエチアを見かけたとしたら、それは温室で相当暖めて育てているので、戸外に出すと寒さで枯れます。
花が終わったら、植え替えをして刈り込んで夏越しに備えます。
用土
用土は市販の土に川砂か
パーライトを1割ほど混ぜたものが良いです。
種まき
9月に種まきします。発芽温度は18度〜20度。この頃にビニールポットや育苗トレイに土を入れ、種をまきます。うっすら土を被せて、水をやって、明るい日陰で管理していると、1週間ほどで発芽します。発芽したら間引いて、本葉が4枚になったら、庭・鉢に植え付けます。
鉢植え
6号〜
7号鉢に1苗を植えるか
プランターなら横に3っつ植えます。他の植物の
寄せ植えも可能です。
鉢底の水が抜ける穴を鉢底ネットで塞いで、その上に鉢底石(
軽石)を3cm入れ、その上に用土をすこし敷き、その上に株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をやって完了です。
庭植え
庭土を20cm掘り返し、土に
腐葉土か
堆肥を2割〜3割足し、化成肥料を規定量入れて混ぜて用土とします。穴に半分の土を戻し、苗を配置し、水をしっかりとやって完成です。
管理場所・日当たり
出来るだけ日当たりで管理します。
秋に種まきして作った苗は霜に当たっただけでは枯れませんが、マイナス5度以下になるような強い霜に当たると、枯れてしまいます。上にも書きましたが、春に出回る苗は温室で育てているため弱い霜で枯れてしまいますので、冬の間は霜に当たらない軒下で管理するのが無難です。
夏越し
真夏は風通しのよい半日陰に移動して夏越しさせます。もしくは寒冷紗で遮光し、
水やりを控え、梅雨か夏前に刈り込んで、傷んだ葉を取り除き、風を通してください。
夏越しの対処をしても
中間地・暖地での越冬は難しいです。
病害虫
春〜夏に
アブラムシが発生することがあります。前もって
オルトランを散布しておくと予防できます。発生したら、薬剤を散布して駆除しましょう。アブラムシの生態・薬剤は以下のページを参考にしてください。
特徴・由来・伝承
アブラナ科の植物で、草丈15センチ程度と低い。地中海沿岸からイランでは毎年花が咲く多年草・
宿根草ですが、日本では夏の暑さで姿を消すことがほとんどで、
一年草扱いです。
満開になると花の絨毯(ジュウタン)のよう。
オーブリエチアと言う名前はフランスの植物画家クロード・オーブリエから。しかしこのオーブリエさんは本当に有名な画家さんなんだろうか……推測が多いですが、おそらく……17世紀から19世紀にヨーロッパで起きたガーデニングブームの中で園芸植物を集める貴族に対していくつかの「植物雑誌」が発刊されていました。当時は写真なんていうものがありませんでしたから、植物の挿絵が入っていました。これが
カラーの挿絵で、今見ても精密、美しいものです。この挿絵を描いていた一人がクロード・オーブリエさん。ちなみに日本に来たペリーの黒船にも挿絵を描く絵師が乗船していました。
オーブリエが語源となっているので、
学名の実際の読み方は「オーブリエタ」です。
スポンサーリンク
関連記事
アブラナ科