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アリッサムの育て方…切り戻して株を大きくして花を増やそう

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アリッサム
目次
アリッサムとは?
切り戻しで、株を大きくして花を増やしましょう
植え付け・植えかえ
管理場所
水やり
肥料
病害虫
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学名などの基礎データ
アリッサムの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
アリッサム
科名
アブラナ科
属名
ミヤマナズナ属
学名
Alyssum montanum
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
初心者向け
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アリッサムとは?

アリッサム:アリッサムとは?
アリッサムと呼ばれる植物には、アブラナ科ミヤマナズナ属(アリッサム属)のサクサティリス、モンタナム、スピノサムや、アブラナ科ロブラリア属があります。夏の暑さに強く多年草宿根草)のロブラリア(スーパーアリッサム)が最近はよく流通しています。どちらも、育て方は同じで、冬の間もかわいい花が咲くので初心者向きです。

アリッサムは秋やまだ寒い早春に植えて、夏まで楽しみ、夏には暑さで枯れる一年草扱いの植物です。こぼれダネで増えることがあり、環境が合えば、一度植えると毎年出てきます。開花が長いですが、ずっと咲き乱れているわけではなく、真冬はまばら。それでも園芸植物としては非常に優秀に良く咲きます。切り戻しをすることでコンモリになります。放置していると、地面を這うように広がります。

弱点は根で根が傷つくと、調子を崩す直根性です。
草丈10cm
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スーパーアリッサム

夏までに枯れるアリッサムに対して、アリッサム・ロブラリアは夏越しも可能な種で、生育も旺盛。このロブラリアが「スーパーアリッサム」として流通しています。ただし、繁殖力が旺盛で、他の植物と寄せ植えにするとすぐに駆逐してしまうため、寄せ植えなら、ロブラリア以外のアリッサムにするといいです。
ロブラリアの改良品種のスーパーアリッサムの育て方
ロブラリアの改良品種のスーパーアリッサムの育て方
アブラナ科ロブラリア属Lobularia hybrid
スーパーアリッサム・フロスティーナイト
スーパーアリッサム・フロスティーナイト
アブラナ科ミヤマナズナ属Lobularia hybrid

色による性質の差

白が一番強く、次に濃い紫、その他の色は格段に弱い。

なので初心者は白・紫を優先して購入栽培すれば、夏越しすら比較的可能。他の色の方がどうしても魅力的に見えて衝動買いしちゃうんですけどね。
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切り戻しで、株を大きくして花を増やしましょう

アリッサムは花が上へ上へと咲いていくので、しばらくすると間延びします。そこで、こまめに花ガラ摘みをしていくか、花がひと段落したら、全体を三分の一の高さに刈り込みます。すると、脇から芽が出てきて、株が大きく育って、花も増えます。

また、梅雨前に蒸れ対策として、株全体を刈り込んで、傷んだ葉を取り除いて風通しよくします。これで夏越しの確率を上げます。
可愛いので切り戻ししにくいですが、放置していると暴れて乱れる。切り戻ししましょう。

植え付け・植えかえ

時期

霜が降りる前の9月〜10月に植えて、越冬して春から長く開花を楽しむ場合と、春に植える場合があります。耐寒温度はマイナス5度で、寒冷地はアリッサムには寒すぎるので、春(4月)に植えるのが無難です。

こぼれダネでも増えるし、夏越も出来ないわけじゃないです。ただ苗が高いわけではないので、あんまり気にしないで、毎年買った方が気楽です。

挿し木で増やすのも可能だが、一般的ではない。簡単に増えるので。

開花後にこぼれダネで増えることもありますが、こぼれダネは親の性質を受け継がないので、花付が悪くなったり、野性っぽくなったりします。やっぱり店で売ってるものとは違います。

種まき

種まきは中間地暖地では9月〜10月に行います。11月初旬でも大丈夫で、種まきしてから一ヶ月ほどで開花します。

以下にポットから育苗について書いていますが、庭に直播しても生えてきます(こぼれダネで出るくらいですからね)。ホームセンターや100均で安くタネが売られているのでこれを使うといいです。ただ、アリッサムがビオラパンジーを駆逐するというか、日光を奪ってしまうことがあるので、その場合は「アリッサムよ、お前は脇役だ」と言いつつ、アリッサムを剪定して押さえてあげましょう。
アリッサム 種子の商品画像
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ビニールポットを用意し、用土を入れ、種子を3粒まいて、うっすら土をかぶせます。分厚く被せると発芽しません。あとは乾燥しないように水をやり、明るい日陰で管理していると発芽します。本葉が3枚になったら、鉢や庭に植え付けます。

種まきから植え付けまでは1ヶ月ほどかかります。根がポット内に回ってから植え付けると根が広がりにくくなるので、早めに植えましょう。

寄せ植えにも

寒さに強く、小さな花をたくさん咲かせ、なおかつ花の形状が他の植物と喧嘩しないので、寄せ植えに適しています。
参考:冬と春の寄せ植えの候補の一覧

挿木(挿し芽)

剪定などで切った茎を、5cmくらいに切って、下葉を取り、切り口に発根剤をつけて、土にさして、乾燥しないように明るい日陰で管理していると、発根します。根が傷つくと生育しなくなるので、発根させた土でそのまま栽培することになるので、最初に挿し芽を数本束ねて、土に挿すことで、のちの株をコンモリと仕立てるようにします。
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挿し木でなんでも増やせるけど、種苗法に注意!
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用土

用土は市販の花と野菜の培養土で植え付けます。できればこの培養土に1割ほどパーライトを入れて水はけを良くして植えるといいです。もしくは赤玉土腐葉土3を混ぜたもので植え付けをしてください。緩効性肥料を規定量ほど混ぜておきます。

酸性の土が苦手です。一般的な培養土は中性に中和してあるのでこれを使うと便利です。庭植えする場合は植え付けをする2週間前に石灰を混ぜて中和させておきます。

鉢植え

5号か6号鉢に1苗、横長プランターなら3苗を植えます。

鉢の底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、鉢底石(軽石)を2cmほど敷き、その上に用土を入れます。株を鉢に入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をやって完成です。水は鉢底から出てくるくらいにしっかりとやってください。

根を傷つけると生育不良を起こすので、植え替えの際に土を落とさず、根をいじらないように気をつけてください。植え替えの場合は、必ず、ひとまわり大きな鉢を用意し、土を足して植え替えます。

庭植え

土を20cmほど掘り返し、土に苦土石灰をまいて中和します。1平方あたり150g…一握りくらいです。混ぜて一週間かけて中和させます。一週間後に、腐葉土か堆肥を元の土に対して3割ほど加えて、化成肥料を規定量入れて、よく混ぜて用土とします。

穴に土を半分戻して、株間20cmを空けて苗を配置し、隙間に用土を入れて最後にしっかりと水をやって完成です。

管理場所

アリッサムは日当たりを好みますので、できるだけ日当たりで管理します。日照不足に弱く、日照不足で株が弱くなり、抵抗力が下がって、病害虫に弱くなります。

越冬

耐寒性(マイナス5度)はありますが、霜に当たったり、寒風に当たると枯れてしまうか、枯れなくてもダメージが大きくて傷んでしまうので、冬は霜に当たらないように軒下や、何かの植物の下の場所で管理します。霜が直撃しなければ大丈夫です。

霜は気温が4度以下で発生します。マイナス5度まで耐えるのに、霜に当たると傷むのは変に思いますが、霜は細胞壁を壊すので気温が低いのより、植物には辛いのです。

葉っぱが赤くなるのは、寒さに当たったから。病気じゃないです。暖かくなると元に戻ります。

室外機のそばは避けましょう。さすがに乾燥と高温で枯れてしまいます。

夏越し

地中海の植物で乾燥気味が適しています。本来多年草ですが、日本の夏の暑さと湿気に耐えられず枯れることがほとんです。しかし、風通しの良い日陰で乾燥気味に管理すれば夏越しも可能です。

夏は木の根元など木陰になるようなところに植えると、夏越しやすいです。

半日陰で管理すると書きましたが、真夏の直射日光には負けない。葉焼けするということもない。よって気温と多湿さえ避ければ、できれば日当たりを好む。条件が合えば真夏でもチラホラと花が咲く。

夏越に成功すると徐々に株が大きくなります。

水やり

比較的、乾燥を好み、過湿になると蒸れて腐ったり、根腐れを起こします。鉢植えであれば地面が乾いたらタップリと水をやってください。土がいつも濡れているようだと、湿気で葉が傷んだり、根が腐ります。土に触ってみて、湿っているようであれば水やりは控えます。

庭植えした場合も、乾燥気味に管理し、基本的に自然に降る雨だけで大丈夫です。頻繁に水をやる必要はありません。あまりに乾燥する日照りの時期には水をやってください。

肥料

開花時期は液体肥料を1週間に一回程度肥料をやってください。もしくは1ヶ月に一回緩効性固形肥料(化成肥料)をやってください。花が多い植物なので肥料が切れると花が減ります。

肥料が切れると葉っぱが黄色くなります。多湿・乾燥でも黄色くなるので状況を見て判断してください。

病害虫

立ち枯れ病
苗の土壌に雑菌が繁殖して、枯れる病気。種まきをするとき、土は必ず新しい清潔なものを使いましょう。水やりが多いと発生するので、水をやりを控え、風通しのよいところで管理します。

菌核病
土壌に潜む菌が枯らせる。株元近くに、白や黒い菌糸が見られます。土壌に殺菌剤を混ぜ込むことで予防します。水やりを控えて乾燥ぎみに管理することでも予防できます。

芋虫系
モンシロチョウ・コナガの幼虫が食害します。一日でほとんど丸裸にされることもある。前もって早めにオルトランを撒くべき。オルトランは根から吸収した成分を食べた虫が死ぬもので、撒いてから効き目が出るまで時間が掛かる。虫に出会ってしまったら、とりあえずは捕殺か薬殺かしましょう。

ハモグリバエエカキムシ
エカキムシが発生すると、葉っぱの中を幼虫が食べ進み、その食害の跡が絵を描いているように見えます。内部に幼虫が潜んでいるので、線の端っこをプチッと潰すといいですが、葉っぱが小さいので面倒です。天敵がいるので、放置していても全滅にはなかなか至らないです。

ナノクロムシ
ナノクロムシは花を中心に食べる。すると葉っぱだけになる。これでは雑草なので、早めに対処しましょう。
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