ロブラリアの改良品種のスーパーアリッサムの育て方

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スーパーアリッサムの基礎データ
スーパーアリッサム
科名アブラナ科
属名ロブラリア属
学名Lobularia hybrid
別名スーパーアリッサム
水やり水控え目
場所外の日なた
難易度初心者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
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スーパーアリッサムとは?

スーパーアリッサムは地中海原産のアブラナ科ロブラリア属の改良品種。無印アリッサムはアリッサム属で名前は似ているが別属の別種。アリッサムは夏に枯れやすいですが、スーパーアリッサムは夏越えができます。よく茂り、強烈なスピードで繁殖します。開花を楽しむコツは、花が一段落したら半分ほど切り戻してしまうこと。摘芯となって脇芽が出て増えて、さらに株が大きくなり、花が増えます。

よく繁茂するため寄せ植えにすると他の植物を駆逐するので、単独植えがよい。寄せ植えにしたい場合は一年草アリッサムにしましょう。もしくは冬に植えて春に開花する花・植物を参考にしてください。

品種

スノープリンセス

白花で繁殖力が旺盛な、スーパーアリッサムの代表的品種。

パープルナイト

パープル系は弱い傾向がありますが、パープルナイトは夏越しが可能なスーパーアリッサムの品種です。生育はスノープリンセスに比べると鈍いです。

フロスティーナイト

ロブラリアの斑入り葉の品種。斑入りの部分には葉緑素がなく、それだけ他のスーパーアリッサムに比べると生育が鈍いです。ただ、斑入りでカラーリーフとしても綺麗なのは嬉しいです。

水やり

土が乾いていたら水をやってください。アリッサム同様に乾燥気味の環境を好み、水をやりすぎると根が腐って枯れてしまいます。土を触ってみて乾いていたら水をやります。濡れているのにやると腐りやすいです。花に水がかかると花がしぼみますが、葉っぱに水をかけることで病害虫の予防になります。次々開花するので気にせず、水をかけるようにしてもいいです。受け皿に水が溜まっていたら水を捨ててください。

春と秋はほぼ毎日水をやります。生育時期は水の吸い上げが早いので、水切れにも注意してください。夏は暑さで生育が鈍くなりますが、高温で蒸発が激しいので、朝と夕方の2回、水やりをします。

冬も生きているので、水を定期的にやってください。土が乾いてから数日経って水をやるようにします。水やりの頻度が多いと根腐れするし、断水すると枯れてしまいます。頻度がよくわからない場合は、土壌水分計で測って、判断するといいです。
土壌水分計
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肥料

開花している時期で真夏以外は一週間に一回か10日に一回、液体肥料を上げてください。もしくは1ヶ月に一回、緩効性固形肥料(化成肥料)をやります。スーパーアリッサムはよく枝葉を伸ばし、花を大量に咲かせるので、肥料をたくさん消費します。肥料が切れると開花が止まるので、肥料切れしないように追肥してください。

夏に弱って開花が止まっているなら肥料はストップします。この時期に肥料をやると根を傷めて枯れることもあります。

植え付け・植えかえ

時期

庭植えでも鉢植えでも可。春か秋に苗が出回るのでこれを植え付けます。鉢植えで根詰まりするようなら、秋か越冬した春に植え替えをしましょう。

寄せ植えにすると他の植物を駆逐するので単独で植えます。

用土

酸性の土が苦手で、水捌けのよい土を好みます。市販の一般的な培養土で植え付けします。できれば一般的な培養土に1割ほど川砂かパーライトを入れて水はけをよくすると、病気・根腐れを予防できます。

鉢植え

よく茂るので直径30cmの鉢に1苗を植えます。
用意した鉢の底の水が抜ける穴を鉢底ネットで塞いで、その植えに鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その植えに用土を入れ、株を入れて、鉢と株の隙間に用土を入れていき、最後にしっかりと水をやります。これで完成です。

直根性で植え付け・植え替えの際に根についた土は崩さないようにしてください。根が傷つくと枯れてしまいます。

大きく育ったスーパーアリッサムを植え替えるときは一旦地上部を半分ほど刈り込んで、ひとまわり大きな鉢に土を崩さずに植え替えます。刈り込むことで根の負担を減らし、根付くのが早くなります。

スーパーアリッサムは繁茂が早く、寄せ植えにすると他の植物を圧倒するので、スーパーアリッサムだけで植えるといいです。

庭植え

スーパーアリッサムは酸性の土が苦手です。庭植えする場合は、二週間ほど前に庭の土を深さ20cm〜30cmほど掘り返して、苦土石灰を混ぜて中和させて起きます。庭に一度植えたら植え替えはできませんので植える場所をよく考えてください。

一週間経って中和反応がほとんど終わったら、庭土に腐葉土堆肥を2割ほど追加し、水はけが悪いなら川砂かパーライトを追加して水はけをよくしてから、できれば一週間寝かせて土を馴染ませてから苗を植え付けます。

苗の土は崩さずに株間は25cmほど空けて植え付けます。

管理場所・日当たり

日当たりの良い場所で管理します。日光が不足すると花つきが悪くなります。雨に当たるとみっともなくなるので、出来るだけ軒下がよいです。

夏越し

夏の暑さに強いとされますが、それはあくまで「アリッサムに比べると」であって、あまりに暑く蒸れると株が弱くなります。スーパーアリッサムの夏越しで大事なのは温度より湿度です。真夏は涼しい風通しの良い半日陰で管理します。

梅雨前に一旦刈り込み、傷んだ葉を取り除いて、風通しをよくして、蒸れを防ぎましょう。刈り込むことで、夏のダメージを抑えられ、秋にもう一度開花しやすくなります。

夏の直射日光で葉焼けしたり、多湿で枯れ込んで、ほとんと地上部は枯れることがありますが、完全に根まで枯れ込んでいなければ秋にはまた芽吹きます。諦めずに水をやり、管理してください。

越冬

寒さにある程度の抵抗がある…耐寒温度はマイナス5度…のですが、霜が当たったり、寒風に晒されると、当たった部分が変色して枯れてしまいます。当たらなければ枯れませんので、霜や寒風が当たらない軒下などで管理します。

それでも寒いと地上部が枯れてしまいます。でも、春に芽が出てきますので、水やりをして管理しておきます。

また冬の寒さ(気温がマイナス8度くらいになる強い寒波)で全滅という悪夢を避けるのであれば、秋の間に挿し芽をしておいて、室内に取り込みます。赤玉土単用の培養土で挿し芽をします。

剪定・夏の蒸れ予防

花が咲いて、満開になり峠を越えたあたりで、半分ほどに刈り込みます。すると脇芽が出て、株が大きくなり、花が増えます。定期的に刈り込むようにします。アリッサムに限らず、多くの植物でやるテクニックです。
スーパーアリッサムは梅雨や夏の多湿に弱いので、その前に刈り込むことで、蒸れを予防できます。梅雨や夏前にしっかり刈り込み、枯れた葉っぱを整理しておきましょう。風通しをよくして夏越しさせると、ダメージが少なく済んで秋に開花しやすくなります。

病気・害虫

アブラナ科で美味しいのか、イモムシ、エカキムシ、ナノクロムシなど虫がたくさん付きます。葉っぱが全て食べられることもよくあります。見つけ次第、農薬を散布して早めに対処してください。オルトランを前もって土にまくと予防になります。

特徴・由来・伝承

栄養系アリッサムの新品種。特徴としては暑さに強く、夏越しが可能ということ。そのため、ほとんど一年中花が咲くとされています。案外流通しないので、ネットで買った方が早いかもしれないです。
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