アケビの育て方…鉢植えの植え替えの時期は?
目次
アケビとは?植え付け・植えかえ・種蒔き管理場所・日当たり水やり肥料人工授粉(4月〜5月)と摘果剪定特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- アケビ
- 科名
- アケビ科
- 属名
- アケビ属
- 学名
- Akebia quinata
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 中級者向け
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アケビとは?
アケビは北海道以外の日本に自生する
アケビ科の落葉性ツタ樹木。
雌雄同株・雌雄異花。春(4月〜5月)に開花し、9月〜10月に実をつけます。日本に自生しているくらいですから、
剪定くらいで、これといった手間もありません。暑さ寒さに強く、日陰でも育ちます。
果実の内部にはゼリー状の果肉に包まれた
種子があり、果肉を食べ、種は吐き出します。
冬には落葉し、春に新芽を吹きます。アケビに似た果樹の
ムベならば、冬でも常緑、もちろん果実もつけます。
前の年に混合芽をつけます。混合芽とは、枝が伸びてその中に
花芽が付く芽のことで、この混合芽を切り落とすと翌年に花が咲かなくなります。枝つきの花芽という感じでしょうか。この混合芽が出来る時期が、開花時期と結実時期の間にあるので、いつ剪定しても結果的に翌年の花芽が減ります。
花言葉才能・唯一の恋
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植え付け・植えかえ・種蒔き
時期・頻度
鉢植えも地植えも落葉時期(休眠時期)の12月〜3月に植え付け・植え替えをします。
鉢植えの場合は1年か2年に一回、一回り大きな鉢に植え替えをします。
別種を2つ植えます
アケビは自家受粉できません。つまり1株では果実は出来ません。遺伝子が違えばいいので同種の別個体なら問題ないんですが、大事を取って別種をもう1つ植えてください。「アケビ」「
ミツバアケビ」「ゴヨウアケビ」「白アケビ(バナナアケビ)」がありますので、この中から2種類を植えます。
用土
用土は一般的な
培養土を使います。自作するのであれば
赤玉土7
腐葉土3を混ぜたものに化成
肥料を足したものを利用します。
庭植えの場合は、掘り出した土に腐葉土か
堆肥を2割ほど足して用土とします。
庭植え(地植え)
鉢植えでも収穫は可能ですが庭植えがおすすめです。
庭植えする場合は、庭土を深さ30cm〜50cmを掘り返し、
苦土石灰で中和させます。中和反応は10日ほどかかるので、10日ほど待って、土に対して2割〜3割の腐葉土か堆肥と、化成肥料を規定量入れ用土とします。土が
水はけが悪いならばそこに川砂か
軽石小粒を混ぜて、
水捌けをよくします。
穴に半分の土を戻し、株を入れます。株同士は最低でも1m以上、大株にしたいなら2m以上離して植えましょう。隙間に用土を入れて行って、水をたっぷりとやって完成です。
植えつけて3年か4年で結実するようになります。
鉢植えの植え方
最初に
8号鉢に植え付け、徐々に大きく、植え替えていきます。植え替えも大変ですし、支柱をつけた状態で植え替えをするのは難易度が高いので、基本的には地植え推奨です。
鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を2cmから3cmほど入れて、軽石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。
植え替えの場合は古い鉢から取り出し、土を落とさないで一回り大きな鉢を植えかえましょう。
棚を設置して誘引
アケビはツタ性で何かに絡ませる必要があります。鉢植えであれば、行燈支柱。庭植えであれば果樹棚・フェンス・トレリスなどを設置して、ここに誘引して絡ませます。
管理場所・日当たり
日当たりを好みますが、
半日陰でも生育します。
水やり
鉢植えの水やり
根が浅く、比較的乾燥に弱い樹木です。鉢植えにした場合は春〜秋は水切れを起こさないように水をやってください。冬は活動が止まっているので、
水やりを控え、土が乾いてから数日経って水をやる程度にします。
庭植えの水やり
庭植えにした場合は、根付くまでは毎日水をやってください。
一旦根付いてしまえば降雨だけで大丈夫ですが、日照りが続くようであれば水をやってください。
肥料
肥料は収穫後の10月〜11月に一回、化成肥料か有機肥料(
油粕+骨粉)をやります。春の芽吹く前にもう一度、同様に肥料をやるとなおいいです。
人工授粉(4月〜5月)と摘果
別種を2株以上植えて、人工授粉します。花が咲いたら、別種の株の花の花粉を、筆でコチョコチョっとしてつけて持ってきて、受粉させます。全ての花を受粉させると、一つづつが小さくなって、甘くなくなるので、結実後に1株につき2個か3個になるように、生育が悪い果実は間引いて減らします。
その後、最終的には1株あたり1個か2個に間引いてしまいます。それ以上に実をつけると、翌年、開花しなかったり、咲いても花が少ないってこともあります。
剪定
自生している状態でもしっかりと果実をつけますので、これといって剪定をしなくても大丈夫なのです。剪定をすると花芽を落とすことになり、花が咲かなくなるかもしれないのです。とはいえ、アケビは大きく育つツルなので、剪定をしなくてもいいのは庭が広い人の話で、場所が限られる場合は剪定をせざるを得ません。
夏の剪定
7月につるの先を
摘芯して脇芽を増やすようにします。この時期は花芽ができているのですが、まだハッキリとはわからないかもしれません。少しつまんでみて、中身が詰まっている感じがするものは花芽なので、できるだけ落とさないように、適宜、
切り戻し(敵芯)をします。
冬の剪定
2月の落葉時期に花芽がハッキリと判別できるようになってから、花芽が付いていない枝を、適当に樹形を整える程度に剪定します。
冬の剪定では、主幹が巻きつく前に切り誘引するということを繰り返して、希望の形へと仕立てていきます。株の下から出る枝は伸びる前に掻き切ってしまいます。棚仕立ての場合は棚の上まで伸びたらあとは、適当に誘引します。
棚に仕上げるならば、棚の上に伸びるよう誘引したらあとは、剪定は樹形を整えたり、風通しをよくする程度にします。その他の行灯仕立てやアーチ仕立ても同様です。
特徴・由来・伝承
アケビ科の植物。雌雄異花で雄花と雌花が咲きます。果皮の中の種子の周りの胎座(果肉)を食すと甘い。山で遊ぶ子供のオヤツというイメージですが、今食べてみるとそれほど甘くない。甘いものが無い時代というのもあるのでしょうが、現在流通しているお菓子が甘すぎるのかもしれませんね。
つた植物です
ツタで他の樹木に絡まって日光を獲得します。冬は落葉し、春になると新芽を吹きます。日本中の雑木林に自生しています。
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