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マミラリアの育て方

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マミラリア
目次
マミラリアとは?
花言葉
水やり
肥料
植えかえ
管理場所・日当たり
病害虫
特徴・由来・伝承
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学名などの基礎データ
マミラリアの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
マミラリア
科名
サボテン科
属名
マミラリア属
学名
Mammillaria
水やり
たまにやる程度
場所
季節による
難易度
上級者向け
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マミラリアとは?

マミラリアはサボテン科マミラリア属の総称。マミラリアの中に品種が多種あります。

種類によって育て方はまちまち。かといってそれでは困りますので、大事なこと書いていきます。ところでマミラリアはサボテンの中では育てやすい部類に入ります。ひっくり返せば、サボテンは育てにくい植物ということです。「サボテンは手間が掛からない。枯れない・誰でも育てられる」と思っている人が多いですが、そうではありません。どちらかというと経験がものを言うなかなか奥深い分野です。

夏休眠(冬生育)と冬休眠(夏生育)

マミラリアには夏と冬とで休眠するものがあります。多くは冬に休眠し、春・夏・秋に生育します。休眠しているときは水を控えめにします。管理方法はこれといって変わらないのですが、夏に休眠するマミラリアの場合、水やりをいつもどおりにすると腐って枯れます。

ただ、冬休眠(春〜秋生育)タイプでも日本の夏の暑さで調子を崩し、実質「冬と夏は休眠して春秋生育」ということが多いです。これは自生地では夏の夜は気温が下がり、そのときに二酸化炭素を吸収し、昼に光合成するCAM光合成をするのですが、日本のように蒸し暑くて、夜に気温が高いと二酸化炭素を吸収できず、昼に日光を浴びるとただただ弱ってしまうためです。これは環境にもより、株の状態にもよるので、様子を見て判断してください。

サボテン系を栽培するのに知っておくべきなのでCAM光合成のページを読んでおくといいです。
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花言葉

花言葉は「内気な乙女」「暖かい心」。

水やり

マミラリアの水やりは土が乾いてから数日たって水をやる程度です。一番いいのは鉢を持ち上げて重さを覚えるようにして、軽かったら水をやるようにします。表面上は乾いていても土の中に水がしっかりと残っていることが多いです。

もしくは土壌水分計で計測してしっかりと乾燥してから水やりをするといいです。土壌水分計は他の植物でも利用しますので買っておいて損はないです。
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やるときはシッカリとやる
水をやるときは、鉢底から染み出す位にシッカリとやります。控えるというのはあくまで頻度であって、量ではありません。間隔をあけずにちょっとずつ水をやるというのが一番枯れやすい水やりです。

夏と冬は水やりを控える
夏生育も冬生育も結局暑さと寒さで日本では調子を崩すので、どちらのタイプも気温が30度以上の時期と、10度以下になる時期は水やりを控えます。

夏生育の冬の休眠時期の水やり

夏生育(冬休眠タイプ)の場合は、冬は断水します(水を一切やらない)。気温が20度が切る頃から水やりの頻度を減らして10度以下になるあたりから水はやらないようにします。あんまり水をやらないせいで、根がカラカラになって枯れることもあるので、水をやったほうがいい場合もあります。例えば、室内の暖房が効いている部屋だと、断水するとマズイこともあります。そういう場合は、土の表面を軽く濡らす程度に水をやります。冬も土壌水分計で計測して判断するといいです。

冬に水をやる場合は、午前中に水をやります。夕方以降に水をやると冷たい水が根を傷めることがあります。

夏生育の夏の水やり

春〜秋に生育する「夏生育タイプ」なんですが、夜中の気温が25度を超えると二酸化炭素を吸収できず光合成できないために、弱ってしまいます。

この時期に水やりをじゃんじゃんやると腐ってしまうので、断水するか、カラカラに土が乾いてから、土の表面を濡らす程度の水やりをします。

「断水」か「ちょっと水やり」のどちらかは、いろんな要素が関わるのでなんとも断言できないですが、肌艶を見て、「さすがに乾きすぎか」と思うなら、土を濡らすくらいの水やりをしてみる…でも回復します。

冬生育タイプの夏の水やり

冬生育(夏休眠のタイプ)の場合は夏に断水します。夜中の気温が25度に近くなる頃か梅雨が空ける頃から水やりをストップして、気温が下がって活動を再開する9月下旬から水やりを再開します。

冬生育の冬の水やり

冬生育(夏休眠のタイプ)は秋〜冬〜春に生育するんですが、10度以下になるあたりから生育が止まり、水を吸い上げなくなりますので、水やりは控えます。土がカラカラになってから、数日たってから土の表面を濡らす程度の水やりに控えていきます。

春に一気に開花させるコツ

花は春に前の年の春に育った部分に花芽がつき、上部に丸く開花します。冬に水やりをしていると、気温の上昇とともに開花が始まるのですが、開花が早すぎてポツポツと開花します。そこで冬に断水して、春の水やりを少し遅らせることで、花が一気に開花して綺麗です。

肥料

肥料は基本的に不要。なくても枯れない。ただし、生育をよくしたい場合は生育時期に薄い液体肥料を2週に1回ほどあげます。肥料が多いと、根腐れの原因になったり、徒長して不恰好になります。

植えかえ

時期

植え替えは春、暖かくなってから梅雨までにしてください。

用土

水はけのよいものを好みます。水はけが悪いと根が腐って枯れてしまいます。サボテン用の土を使います。

鉢植えの植え替え

まず、水やりを10日ほどストップしてカラカラにしておきます。

鉢から引っ張り出して(ガチガチになっている場合は、鉢を割って出す)から、新しい鉢に新しい土に植え替えます。古い土を落とし、腐った根を切ってしまいます。健康な根は傷つかないように丁寧に扱って下さい。ピンセットがあると作業しやすいです。

トゲが危ないので革手袋をした上で、新聞紙でマミラリアを包んで作業しましょう。鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、水をやらずに1週間〜10日ほど日陰で管理して養生させます。その後に日当たりに移動させ、水やりを再開して通常の管理に戻します。
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増やし方

挿木・株分け・胴切りで増やせます。どれも春に行います。
挿木・胴切りは切って、切り口をしっかりと日陰で乾かしてから土に植えます。土に挿して、水をやらないで管理していると発根します。

管理場所・日当たり

マミラリアは日光が大事
マミラリアは日光を好みます。一年を通して出来るだけ日光に当ててあげることで、生育スピードもあがり、耐寒性・耐暑性もあがります。花も咲きやすくなります。

夏の直射日光に注意
品種の中には真夏の直射日光に当てていると葉焼けするものがあります。猩々丸・白珠丸・豊明丸・グロボーサ(蓬莱宮変種)・ブーリィ (桜富士)・雲峯は直射に強いです。月影丸は直射に弱いです。弱いタイプは半日陰に移動させるか、寒冷紗などで遮光します。

冬の管理

冬は5度以上を維持します。暖地では戸外で問題ないですが、寒冷地では室内に取り込んで、日当たりで管理します。中間地では地域や種によっては戸外で越冬しますが、室内管理が無難です。

室内管理する場合は、水やりを控え、暖かい場所で管理するんですが、暖房の風が当たらないようにしましょう。当たらなければいいです。

病害虫

ネジラミ・カイガラムシ・コナムシなどが発生します。カイガラムシが見られたら、ティッシュなどで削ぎ落とします。たくさん発生したら、薬剤を散布して駆除します。

特徴・由来・伝承

マミラリアは「コブがある」と言う意味のラテン語から来た学名を持つサボテン科の植物の一属です。300種とか400種とか、とにかく非常に多くの品種があって、その姿かたちも非常にまちまち。サボテンの中では最も進化した属とも言われます。

全体的にまん丸で白いとげに覆われています。このトゲがまるで白いワタのように生えるものが多く、トゲトゲしい危険なサボテンと言うイメージよりは、幻想的でコミカルな容姿です。といっても(品種にもよりますが)トゲは痛いです。
とげの中から咲く花も幻想的。どうも人間味が有るように見えるんですよね。
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