クロガネモチの育て方
目次
クロガネモチ(黒鉄黐)とは?水やり肥料植え付け・植えかえ・種蒔き管理場所・日当たり剪定病害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- クロガネモチ
- 科名
- モチノキ科
- 属名
- モチノキ属
- 学名
- Ilex rotunda
- 別名
- 黒鉄黐
- 耐寒
- マイナス10度
- 水やり
- たまにやる程度
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 上級者向け
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クロガネモチ(黒鉄黐)とは?
クロガネモチ(黒鉄黐)は茨城・福井以西〜九州・沖縄まで自生する
モチノキ科モチノキ属の常緑高木。関東北部でも自生しています。
自生地では樹高20m、庭植えでも10mに育つことがあります。明るい場所を好む。
ソヨゴに似ています。春(5月)に花を咲かせ…秋(10月〜11月)に真っ赤な実をつけます。実の鑑賞時期は10月から2月とかなり長期。ただし
雌雄異株でオスの木とメスの木があり、オスの木には花は咲いても実はならず、メスの木は一本でも結実します。流通しているのはメスです。
春に新芽が出て、古い葉が落ちます。なので春にいっせいに古い葉が落ちてビックリしますが生理現象です。
鳥が実を食べて、
種子を落とすことで増えるのですが、クロガネモチの枝に止まってその場で落とすので、周囲でポコポコ発芽してしまいます。邪魔。種子から育てて実がなるまでは10年くらいかかります。
樹高10m〜20m
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水やり
自然に降る雨だけでほぼ十分。
ただしクロガネモチは少し湿潤な環境を好みますので、あまり乾燥するようであれば水をやります。水が不足すると落葉時期(春)ではないのに落葉します。サインとして覚えておきましょう。
肥料
2月に寒肥としてリン酸・カリを含んだ化成
肥料をあげてください。株の周囲にまくといいです。窒素分を控えることで花つきがよくなり、実つきがよくなります。といっても、花つきなんてどうでもいいなら、無理に窒素分を控える必要はありません。
植え付け・植えかえ・種蒔き
時期・苗
暖地であれば春から秋に掛けての時期ならいつでも問題ありません。寒さに弱いので冬を外しているだけです。
雌雄異株でメス木だけ結実し、オス木がなく、メス木のみで結実します。ちゃんとメス木を植えましょう。また斑入り種もあるので、こちらも考えてみましょう。
用土
植え付け
用土は
赤玉土6
腐葉土4を混ぜた用土を使うか、花と野菜の
培養土を利用するか、庭土に腐葉土か
堆肥を混ぜて用土とします。肥沃な土を好むので、痩せ地ならば腐葉土・堆肥を少し多めに混ぜておきます。
土質はそれほど気にしなくても育ちます。
庭植え
庭に直径50cm、深さ50cmの穴を掘り、腐葉土か堆肥を3割ほど追加して、化成肥料を説明書きの規定量を入れて、よく混ぜておきます。半分の土を戻し、クロガネモチの株を入れて、隙間に土を入れ、最後にしっかりと水をやります。根が麻布で巻かれている場合はそのままにして植えます。麻布はいずれ腐って消えてしまいます。
クロガネモチは移植に強く、割と大きな株でも植え付けは簡単です。
管理場所・日当たり
常緑で直射日光に強いので、日当たりのよいところに植えます。ですが少々の日陰には耐え、
半日陰でも問題なく栽培できます。もちろん、日当たりが悪いと実付きが悪くなるので、日当たりがよいです。
冬
クロガネモチは若干寒さに弱いので、寒風が強い場所は避けます。
あまりに寒く、乾燥すると常緑樹なのに落葉します。これは環境がよくないですが、だからといって枯れているわけでもなく、環境が悪いから葉っぱを落として負担を減らしているだけです。春になって芽吹くなら、問題ないです。
ちなみにどちみち春に古い葉は落ちてしまうので、同じことです。
関東北部でも越冬する。ただし、強い寒風が通り抜ける場所だと寒さ(と乾燥)で枯れるかもしれない。
剪定
クロガネモチの
花芽形成は6月で、花が終わってスグです。しかし実がなるのが秋で、その実の鑑賞時期が長く、
剪定しにくい。
結局いつ剪定しても花芽を落としてしまいます。そこで、剪定の時期はこれという適期は無く、いつでもいいので枯れ枝や邪魔な枝や徒長した枝などを落として風通しをよくする程度にとどめます。
ちなみに、芽吹く力が非常に強く、強剪定をしても枯れることはありません(回復までは時間がかかるけど)。気にせず剪定しましょう。
病害虫
ほとんど発生しないが、風通しが悪いと
アブラムシ・
カイガラムシといったよく見かける
害虫が発生しはじめますので、剪定して枝をさばいて風通しをよくしましょう。アブラムシ・カイガラムシが発生すると、その排泄物に黒いカビが生える「
スス病」も発生しますので、剪定し、発生したら早めに薬剤で駆除します。
特徴・由来・伝承
クロガネモチは比較的――公害に強いことから街路樹にも利用されます。実を鳥が食べて、その糞から発芽し、植えてもいないのに生えてくることも。名前に「カネモチ」という言葉が入っていることから縁起がよいとされ庭木によく利用されます。
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モチノキ科