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ヘメロカリスの育て方

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ヘメロカリス
目次
ヘメロカリスとは?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ・種蒔き
管理場所・日当たり
病気・害虫
特徴・由来・伝承
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学名などの基礎データ
ヘメロカリスの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
ヘメロカリス
科名
ユリ科
属名
ヘメロカリス属
学名
Hemerocallis
別名
デイリリー
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
中級者向け
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ヘメロカリスとは?

ヘメロカリスはアジア原産のワスレグサ科(もしくはユリ科)ワスレグサ属(ヘメロカリス属)の多年草。日本に自生するニッコウキスゲ・ヤブカンゾウがこのヘメロカリスの仲間ですから、よほどでない限りは枯れることのない育てやすい植物です。なおかつ、非常に園芸品種が多く、色は赤白桃紫黄オレンジと模様を含めると膨大です。

ヘメロカリスは花の寿命が短く、一日でしぼんでしまう一日花ですが、一株で何個も花が咲きます。結果長く楽しめるのはうれしいのですが、しぼんだ花が見苦しい上に、放置しておくと種を作ろうとそちらに栄養が回って、次の花が咲きづらくなります。そこでしぼんだ花はスグに摘んでしまいましょう。摘むときは付け根から花茎を切ってください。

園芸品種が非常に多く、開花時期に注意しておくとよいです。開花は一ヶ月ほど続くのですが、4月に咲くものもあれば、8月まで咲かないものもあり、庭のほかの花の都合を考えて、品種の開花時期をチェックしてから買いましょう。

品種によって結構、草丈が違います。庭のデザインを考える上で考慮して購入しましょう。
草丈30cm〜1m
ヘメロカリスの商品画像
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水やり

ヘメロカリスは球根植物で乾燥を嫌い、真夏の暑さに若干弱く、この時期の乾燥によって枯れることもある――といっても育てやすい部類で、一旦植えると数年間は花を咲かせてくれます。

鉢植えの場合は土が乾いていたら水をやります。受け皿の水は捨ててください。

庭植えの場合は降雨だけで十分ですが、真夏や乾燥時期には土の状態を見て水をやるようにします。

肥料

庭植えの場合は、3月のこれから新芽が出る頃に、緩効性肥料(化成肥料)をやります。また10月にも同様に肥料をやります。ヘメロカリスは肥料をあまり必要としていませんから、量は控えめにします。

鉢植えの場合は生育時期の3月〜10月に化成肥料を1ヶ月に一回やります。肥料は鉢の縁に少量置く様にします。

植え付け・植えかえ・種蒔き

時期・頻度

春に植え替え・植え付けをします。春にできなかったら秋に植え替えをします。

鉢植えなら2年に一回、庭植えでも、数年に一回は植え替えをします。ヘメロカリスは株が増えるのが早く、密生すると花つきが悪くなります。毎年花の量を見て、「あれ?」と思ったら、株が密生しているのが原因かもしれません。植え替えてゆったりさせてやると、また花の勢いが戻ります。

用土

よほど水はけが悪くなければ、土は選びません。鉢植えの場合は市販の培養土で。庭植えする場合は、水はけをよくして、植えます。植え付け前に緩効性肥料や堆肥を混ぜておくと良いです。

自作する場合は赤玉土腐葉土4を混ぜて利用します。もしくは一般的な培養土を使います。

鉢植え

直径30cmの鉢に苗を1つ植え付けます。

鉢底の穴を鉢底ネットで塞ぎ、鉢底石(軽石)を入れ、用土を入れ、苗を入れて、隙間に用土を入れていって、最後に水をやれば完成です。

植え替えの場合は、芽が4つか5つ付いている株分けして、別々に植え替えます。

庭植え

深さ30cmを掘り返し、掘り出した土に対して2割の腐葉土か堆肥を入れて、化成肥料を入れて、よく混ぜて用土とします。ここに株間50cmを空けて植え付けます。最後にしっかりと水をやって完成です。

庭植えでも密生してきたら花が減ってくるので掘り返して、株分けして植え直します。

種まき

軽く土をかぶせて、水をやって乾かないようにしてください。種き時期は9月から2月。寒さにあたると新芽は枯れてしまいますから、9月・10月に種を蒔き、ある程度生育してから、冬を迎えるようにします。

管理場所・日当たり

庭植えであれば、日当たりか半日陰で育てます。日当たりが悪いと花が減るので、できるだけ日当たりで栽培しましょう。庭植えならば、真夏に日向でも枯れません。

鉢植えの場合は、春と秋は戸外の日当たりで管理します。夏は鉢植えのの横から日光があたって、球根が乾燥してしまいますので、出来れば半日陰に移動させてください。

越冬

冬の寒さには強く、耐寒温度はマイナス10度です。土が凍結するくらいでは枯れませんが、それ以下になれば枯れてしまいますので注意してください。

病気・害虫

アブラムシカイガラムシが発生します。前もってオルトランを使っておくと予防できます。発生したら薬剤で駆除しましょう。

特徴・由来・伝承

ユリ科に分類しましたが、現在ではワスレグサ科で独立(?)しています。ユリと見た目は同じですが、花が一日しか持ちません。その代わり、一株に沢山の花芽がついて、何度も咲きますので、結果長く楽しめます。ヘメロカリスは日本・中国の「キスゲ」「ユウスゲ」を持ち帰って品種改良したもので、キスゲ・ユウスゲよりも花が大きく、香りが強いです。ヘメロカリス自体は流通が少なく一般的な植物ではありません。

ヘメロカリスは属名で、キスゲもカンゾウを品種改良をしたものがヘメロカリスとして流通しているだけです。なのでヘメロカリスよりもキスゲ・ユウスゲ・カンゾウで検索したほうが欲しい情報にたどり着けるかも。
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