ゴーラム(宇宙の木)の育て方…葉っぱが落ちる原因は?
目次
ゴーラム(宇宙の木)とは?葉っぱが落ちる原因は?水やり肥料植え替え管理場所・日当たり病気・害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ゴーラム(宇宙の木)
- 科名
- ベンケイソウ科
- 属名
- クラッスラ属
- 学名
- Crassula portulacea f. monstrosa
- 水やり
- 乾かし気味に
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 中級者向け
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ゴーラム(宇宙の木)とは?
ゴーラム(宇宙の木)は
ベンケイソウ科クラッスラ属の
金のなる木(Crassula ovata=Crassula portulacea)の葉の成長点が異変を起こしたものです。金のなる木よりも、成長が遅いので、成長・変化を楽しむものではありませんが、独特の形状が魅力的です。室内の日当たりでも十分長期間育てられます。寒さと
水やりに気を付けるならば、
初心者向け。枯らすとしたら「水のやりすぎ」。初心者は水やりの頻度を掴むことからはじめましょう。
樹高40cm〜50cm
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葉っぱが落ちる原因は?
葉っぱが落ちる原因は、水のやりすぎによる
根腐れ、寒さに当たった、日光不足、極端な水切れ、などあるのですが、ほとんどの場合で「水のやり過ぎによる根腐れ」ですね。
鉢から株を抜いてみて、根の状態を確認してみましょう。
まずは水を控え、それでも回復しないなら植え替えをします。
ところで日光が不足すると生育が鈍り、水を吸い上げにくくなるため、あなたにとって「今まで通りの水やり」でも根腐れします。寒さに当たっても同様に必要水分量が下がって根腐れしやすくなりますので、水やりを控えると同時に環境の見直しをして、環境に合わせて水やりをするようにしましょう。
水やり
ゴーラム(宇宙の木)は非常に乾燥に強く、また過湿に弱いです。水をやりすぎると根が腐って枯れてしまいます。春から秋は土が乾いてから数日たって水をやるようにします。水をやるときは鉢の底から水が染み出すくらいにしっかりとやってください。
夏の水やり
夏は高温で活動が鈍くなり、水やりが多いと根腐れを起こすので、さらに水やりを控えます。葉っぱがシワシワになるまで水が切れても、水をやれば復活します。何の問題もありません。これを目安にして水やりの頻度を掴んでいきましょう。
冬の水やり
冬は土がカラカラに乾いてから水をやる程度にします。1ヶ月に一回か、それ以下の頻度になります。
土の表面が乾いていても、土の内部には水がしっかりと残っていることがあります。深い鉢には植えないほうがいいです。また
素焼鉢のように鉢の表面から水が蒸発するような通気性の良い鉢が好ましいです。土中に水が残っているかどうかは、
土壌水分計で計測して確かめるといいです。
株に対して大きな鉢に植えると、冬は土中の水が蒸発しづらくなり、根腐れを起こしやすくなります。
肥料
春と秋の生育期に液体
肥料を二週間に一回やると、生育が若干良くなります。ですが、肥料が多いと徒長して(ひょろ長くなること)しまいます。肥料は控えめにするのがコツです。ちなみに真夏は肥料をやると根腐れしますので、やらないでください。
肥料は生育を助けるもので、弱った植物を元気にするものではありません。何かの原因で弱ったものに肥料をやるとトドメを挿すことになります。弱った場合はまずは日光を避けて養生しましょう。
植え替え
時期と頻度
植え替えは春から初夏に、二年に一回を目安に行います。
根詰まりすると葉っぱが落ちてきますので、その前にひとまわり大きな鉢に植え替えましょう。
もしも植え替えに適した時期以外で、根詰まりの症状が出たならば、春に限らず植え替えたほうがいいです。秋に植え替えるときは、土を崩さずにそのまま、ひとまわり大きな新しい鉢に植え替えてください。これから冬になって
ストレスを出来るだけ少なくするためです。
用土
植え替えをする場合は、
多肉植物の土を使います。一般的な花と野菜の
培養土は水もちが良すぎて根腐れの原因となります。
植え替えの手順
植え替えの10日前から水やりと止めてカラカラにします。
鉢から株を外し、土を三分の一ほど落として、新しい鉢の底の水抜きの穴を鉢底ネットで塞いでその上に、鉢底石(
軽石)を3cm〜4cmほど入れて、新しい土をともに植え付けをして水をやらずにそのまま日陰で養生させ、2週間後に水やりを再開します。
ゴーラム(宇宙の木)が大きくなるのを見込んで、現在より二周り大きな鉢に植え替える人がいますが、これは根腐れの元です。大きな鉢に植えるということは土が増えるということ。冬に、この増えた土にしみこんだ水が蒸発しきれずに、根腐れを引き起こします。
鉢は一回り大きいものにとどめます。ひとまわりとは現在の号数の1号か2号大きな鉢のことです。
鉢の大きさについては以下のページを参考にしてください。
管理場所・日当たり
春と秋は出来るだけ日当たりで管理します。夏は直射日光が強すぎてゴーラムの葉っぱが
葉焼けしてしまいます。真夏は
半日陰か、明るい日陰に移動させてください。もしくは寒冷紗かヨシズなどで遮光してあげます。
春と秋にしっかりと日に当てると葉っぱがつやつやになり、よく生育します。
越冬
霜に当たれば、一発で枯れないまでも葉っぱが傷んで、何度か当たっているうちに枯れてしまいます。冬は日当たりのよい室内で管理してください。
春になって最低気温が10度以上になったらまた戸外へ。霜が降りなくなる5月以降が目安。(4月いっぱいは寒の戻りで霜が降りることがよくある)
病気・害虫
貝殻虫が発生します。発生したら歯ブラシ・ティッシュ・爪楊枝などで削いで取り除きます。
特徴・由来・伝承
ベンケイソウ科クラッスラ属で
カネノナルキに近い種類です。多肉植物で葉っぱがプクプクとしていて、そこに水と溜めるので乾燥に強く、育てるのは比較的簡単。別名が宇宙の木。葉の先がコッポリとえぐれていて、それがクレーターに似ているから、という理由らしい。本当でしょうか。
そのえぐれた部分が赤く縁取られます。葉っぱには光沢があり、全体的に「宇宙」というよりは「古い宇宙人像」という感じも。
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