オンシジュウムの育て方
目次
オンシジュームとは?オンシジュウムの仲間・品種水やり肥料植えかえ管理場所・日当たり花を摘む病気・害虫関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- オンシジュウム
- 科名
- ラン科
- 属名
- オンシジュウム属
- 学名
- Oncidium
- 別名
- 群雀蘭・ダンシングレディ
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 冬は室内 夏は外
- 難易度
- 中級者向け
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オンシジュームとは?
オンシジュームは
ラン科オンシジウム属のラン植物。越冬さえできれば他の
洋ラン類に比べると育てやすく、翌年花を咲かせやすい。また交配種もつくりやすく、かつては黄色一択だったオンシジュウムも原種のピンクの種類を交配したものがよく出てきてます。
最低気温が15度以上になると戸外の明るい日陰で管理します。直射日光がガンガンと当たると葉っぱが傷んでしまいますので、葉っぱが変色してくるようであれば、カーテンで遮光するか、日の当たらない場所へと移動させてください。
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オンシジュウムの仲間・品種
アロハイワナガ
オンシジュウム・アロハイワナガ(Oncidium Aloha Iwanaga)はおそらくオンシジュウムの中でもっともポピュラーな品種。丈夫で派手で、育てやすい。
メイフェア
オンシジュウム・メイフェア(Oncidium Mayfair)は黄色一色の花が咲きます。アロハイワナガにオレンジの部分があるのに対してメイフェアは黄色一色。大きく育ち、花が多く育てやすい品種です。
トゥインクル
オンシジュウム・トゥインクル(Oncidium Twinkle)は多色ある品種の一つで、甘く強い香りがある。香りにもバニラやチョコレートなどあります。花の重みで枝垂れてしまうほど。
オブリザタム
オンシジュウム・
オブリザタム(Oncidium obryzatum)は小さく黄色い花をたくさんつけて、黄色い霞のようにも見えます。小ぶりでボリュームが小さくなりがちですが、人気があります。
シャリーベイビー
オンシジュウム・シャリーベイビー(Oncidium Sharry Baby)はドイツで作付けされたチョコレートの香りがするオンシジュウムの一種。別名、
ダンシングバレリーナ。
水やり
ミズゴケが乾いたら水をたっぷりやってください。ミズゴケがしっかりと濡れているならば、水はやらないでください。水は
ジョウロでやってもいいですが、出来れば霧吹きでミズゴケをしっかりと湿らせるようにすると良いです。霧吹きでの
水やりは、鉢底まで水がしみ出すことが少ないので、受け皿にも水が溜まらず、根ぐされ防止にもなります。
水苔は完全に乾燥させると水を弾くようになるので、完全に乾燥しないように水をやってください。もしも完全に乾燥してしまって、水を弾いてしまうようになったら、鉢を水をはったバケツに沈めて給水させます。
受け皿をしている場合に、受け皿に水が溜まっていたら、水を捨ててください。そのままにしてあると、水が腐って根をいためてしまいます。
11月以降3月までは、水を控えてください。その代わり、霧吹きで葉っぱやツボミに水をかけてやってください。
葉水
また年間を通して
葉水をしてあげてください。戸外で管理している場合は、葉っぱにもたまには水をやってください。室内で管理している場合は、葉っぱに霧吹きで水を掛けてください。オンシジュウムは熱帯の湿度の高い地域の植物で空気中の水分を吸収して生活しています。根だけでなく葉っぱからも水分を吸収しますので、葉っぱに水をやらないと水不足になりがちです。
肥料
気温が高くなり活動が始まる春(4月)から秋(9月)に掛けて、薄い液体
肥料を一週間に一回あげます。霧吹きでミズゴケにかけますし、葉っぱにもかけます。葉っぱからも吸収されます。
植えかえ
時期と頻度
4月に入り、気温が上昇して、活動を再開する直前に植え替えをします。植え替えは開花しているなら避けるか、
花茎から切ってから植え替えをするようにします。
2年に1回植え替え(=水苔を変える)をします。ヘゴに着生させた場合は植えっぱなしです。このときに株分けもします。バルブが3つ〜5つづつになるようにナイフで分けます。ナイフは消毒してから使いましょう。
用土
元々樹に着生して生活する植物ですので、鉢に植えていると蒸れやすく、根が腐りやすいです。出来れば、通気性の良い素焼きの鉢か、ヘゴで出来たラン用の鉢に植え替えた方が良いです。
植え替えの手順
植え替えは根をミズゴケで包んで、素焼きの鉢に突っ込むだけです。大きな鉢に植え替えると、大量のミズゴケで包まなければなりません。すると、このミズゴケが水を吸って腐り、
根腐れの原因になります。そこで、発泡スチロールを入れて、通気性を確保します。発泡スチロールに根が触れていても構いません。
大体根に対して二倍か三倍くらいのミズゴケで包んだら、後は発泡スチロールの方が通気性がよく、適しています。これを鉢に突っ込んで固定します。
もしくはヘゴや
洋蘭用の鉢に鉢金でくっつけます。しばらくすると根がヘゴの中に食い込んで固定されるので、そうなったら針金は外してもいいです。こちらの方がオンシジュウムの生育環境に近いのでオススメです。
支柱を
花茎が伸びて、開花します。花茎は本来は垂れ下がるので、鉢植えにしていると机や床に当たるので、支柱で支えてやります。
管理場所・日当たり
<春>室内の明るい場所か、戸外の日陰か
半日陰
<夏>室内の明るい場所で直射日光が当たらない場所か、戸外の日陰
<秋>室内の明るい場所か、戸外の日陰か半日陰
<冬>霜が降りる前に室内へ移動。室内の明るい場所で管理。
夏越し
他のラン類同様、強い直射日光には葉っぱが焼けてしまいます。葉っぱが焼けて変色するようであれば、カーテンやヨシズで遮光するか、日光が少ない場所へ移動させてください。
夏は特に風通しがよいと株が健康になるので、部屋にサーキュレーションで風を回すとよいです。
越冬
冬は室内に取り込んで、管理します。窓辺で日に当ててやってください。ただ、窓辺は夜になると冷え込んでしまいます。5度以下になりそうならば、夜は部屋の内部へと移動させてください。その際、暖房の風が当たらないようにしてやってください。
オンシジュウムは
デンファレ・
シンビジュウムよりも育てるのが難しいです。原因は冬の温度管理です。比較的寒さに強いデンファレ・シンビジュウムが0度~5度まで耐えられるのに対して、オンシジュウムは5度より下回ると枯れますし、種類や環境によっては5度以上、出来れば10度欲しいです。最近は断熱材がよいマンションや家が増えているのであんまり問題にならないことも多いですけどね。
夜に5度以下になる家では夜は発泡スチロールに入れるなどします。もしくは簡易温室を利用します。
冷暖房に注意
冷暖房の風は非常に乾燥していて、これが直撃するとすぐにシオシオのカリカリになってしまいます。風が直接当たらなければ、とりあえずは大丈夫です。ですが、冷暖房がかかっている部屋は乾燥気味。このままではマズイので、霧吹きで葉水をやって乾燥を防ぎます。
花を摘む
花が傷んで花びらが透けてきたら終わりなので、早めに花茎の根元から摘んでしまいます。放置していると
病気の元になったり、株が弱る原因になります。
病気・害虫
カイガラムシ
カイガラムシが発生する前に
オルトラン水和剤を散布することで予防できます。すでに発生していたら、歯ブラシなどでこそぎ落とします。
アブラムシ
アブラムシは新芽や柔らかいツボミにたかって汁を吸い、変形させてしまうので、見つけ次第取り除きます。1匹のアブラムシから大量に増えるので、早めに駆除するようにしましょう。できれば薬剤で駆除します。
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