セアノサスの育て方
目次
セアノサスの特徴は?水やり肥料植えかえ管理場所病気害虫剪定由来関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- セアノサス
- 科名
- クロウメモドキ科
- 属名
- ソリチャ属
- 学名
- Ceanothus
- 別名
- カリフォルニアライラック
- 耐寒
- マイナス5度
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 上級者向け
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セアノサスの特徴は?
セアノサスはアメリカに自生する
クロウメモドキ科の半耐寒性の常緑
低木、もしくは半落葉低木。パシフィックブルー(水色・細葉)、エルドラド(青・広葉)、ヘンリーデスフォッセ(藍・広葉)、スノーブリューリー(白・細葉)、ヴェルサイユ(青紫・細葉)、パールローズ(ピンク・広葉)、マリーサイモン(ピンク・広葉)、エミリーブラウンなど品種が色々とあり、花色も多くあります。細葉はコンパクトに、広葉は大きく育てると見栄えがするので、管理状況に応じて選ぶといいです。
寒さにはある程度耐え、マイナス5度〜マイナス10度と関東南部以西であれば、問題なく戸外で越冬できます。寒さの厳しい地方での庭植えの越冬は厳しいので冬は保護が必要ですので、不織布等で木を保護する必要もありますが、 寒冷地で庭植えの生育は難しいので、鉢植えにして室内に取り込むようにします。
ジメジメとした環境・土(粘土質の
水はけの悪い)に弱く、日当たりが良く風通しが良い場所でやや乾燥した土を好みます。
夏の直射日光にちょっと弱いところがあり、真夏は遮光した方が良いとされます。鉢植えの場合は夏は
半日陰に移動させましょう。庭植えにしていて、直射日光を避けられない場合は、遮光ネットやヨシズなどで遮光しましょう。
樹高1m〜3m
幅1m〜2.5m
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水やり
本来は水を好む植物なんですが、多湿が苦手で乾燥気味に管理するといいです。庭植えの場合は、特に乾燥したとき以外は
水やりは必要ありません。
鉢植えの場合は、表面の土が乾燥したらたっぷりと鉢底から水が出るくらいにしっかりと水を与えるようにしてください。受け皿に溜まった水は捨て、土が乾くまで水をやらないようにします。成長期(4月〜10月)は水切れしやすくなりますので、できるだけたっぷり水をあげましょう。夏は朝と夕方の2回水やりをします。昼に水をやると水が沸騰して根を痛めるので避けましょう。
冬は寒さで生育が止まっていますし、寒さで蒸発が鈍くなっているので、水やりは控え、土が乾いてから数日たってからやるようにします。
庭植えの水やり
庭植え(地植え)の場合、通常は自然の雨で必要な水分を十分に補給できます。特に夏などの乾燥した時期には、土が乾燥しすぎた場合に限り、必要な水やりを行います。冬でも、基本的には自然の雨で管理できます。
肥料
植え替え時に緩効性
肥料を元肥としてあげましょう。
開花後と9月に化成肥料か有機緩効性肥料(
油粕+骨粉など)をあげましょう。化成肥料であれば、周囲にまきます。油粕の場合は、株の周囲に根が当たらないように離れたところに深さ20cmの穴を数カ所に掘って埋めます。
植えかえ
時期
植え替えは落葉するような時期…もしくは休眠時期にあたる9~11月、3月〜4月に行います。 真冬(1月〜2月)を避けるのは寒さで傷めるからです。植え付け時には十分に水を与えます。
用土
鉢植えの場合は、市販の一般的な
培養土か、この培養土に川砂か
パーライトを1割か2割ほど混ぜて水はけをよくして利用します。庭植えの場合は庭土に
腐葉土か
堆肥を3割程度混ぜて利用します。
鉢植え
鉢の底には、鉢底ネットを敷きます。それに続いて、土が流れ出ないようにし排水を確保するために軽量な鉢底石を2cmから3cm程度入れます。次に、
用土を鉢の中に入れ、その中に株を植え、余った隙間に用土を追加します。最後に、水を与え、鉢底から水が出るまで十分に植物を水やりします。
庭植え
深さ30cm〜40cmの穴を掘り、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割混ぜて、化成肥料を説明書きの規定量入れて、よく混ぜて用土とします。 穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。
セアノサスは水はけの良い土を好みますので、庭土が粘土質で、水はけが悪いなら、川砂・
軽石小粒・パーライトなどを入れて水はけをよくして植えましょう。
挿木
夏(6月〜7月)に行うのが良いでしょう。7~8cmほどの枝を用意し、下の方の葉を落として、
挿木用土に挿していると発根します。土に挿した後は明るい日影の場所で、乾燥しないように午前中に水を与えて管理します。
管理場所
鉢植えの管理場所
鉢植えの場合は、春から秋にかけて、よく日が当たる戸外で管理します。
真夏は屋外の木漏れ日の当たるような半日陰か、午前中だけ日が当たる場所で育てましょう。梅雨時期は雨が直接当たらない場所に移します。
冬は室内の日の当たる場所に置いて観賞します。
庭植え
庭植えの場合、風通しの良い、日当たりが良い場所で育てます。夏の暑さ・直射日光に若干弱く、夏の
西日、直射日光が強く当たる場合は遮光ネットなどで日よけしましょう。
越冬
耐寒温度マイナス5℃とされますが、品種によってはマイナス10度まで耐えます。関東以南の太平洋側の暖かい地域は庭植え可能。でも関東でも寒いところ…土が凍結するような北関東での庭植えは寒さ対策が必要となります。冬は不織布等で保護します。寒冷地は庭植えは不可です。
病気害虫
ほとんど
病気・
害虫は見かけません。庭植えにしていると
テッポウムシがたまに発生します。発生したら4~9月に殺虫剤と殺菌剤を散布し、予防をしましょう。
剪定
開花時期の剪定
花が咲き終わったら、直ぐに
切り戻し剪定をします。花が咲いた枝には、株の内側に伸びる内芽と、株の外側に伸びる外芽があります。剪定する時、必ず外側に伸びる外芽を残すように、外芽の約3cm上で切ります。内芽は残してもいいですし、残さなくてもいいです。内芽がたくさん残ると、内側に枝が伸びて密生して、病気・害虫の原因となりますし、蒸れやすくなります。ちなみにセアノサスは芽が生えている部分を落とすと、もう枝が出てこなくなりますので注意。
切り戻し剪定はより多くの花を咲かせることが目的のひとつとなりますから、
花芽の作られる時期と位置に注意して剪定をする必要があり、花が終わったらすぐに剪定することと、外芽を残すように剪定するのは必ず守ってください。
軽い剪定
落葉期の10月〜11月に、枝の刈り込みをしましょう。ふところ枝や枯れ枝などを切って形を整えましょう。この剪定は、不要な枝を落とし、密生を避け、風通しをよくして、過湿、害虫の予防と日当たりを良くするために行います。すでに花芽ができているため、落とすと花が減りますが、過湿・病害虫の予防のためにはやった方がいいです。
由来
属名のCeanothus はギリシャ語の「keanothos(
アザミ)」からきています。パシフィックブルーと呼ばれる品種が代表的でいくつかの品種があります。品種によって耐寒性に幅があります。
一般にいわれている
ライラックは
モクセイ科ハシドイ属、リラとも呼ばれ、セアノサスとは全く違うものです。
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