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ライラックの育て方

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ライラック
目次
ライラックとは?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
管理場所・日当たり
剪定
挿木で増やす
病害虫
特徴・由来・伝承
関連記事
学名などの基礎データ
ライラックの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
ライラック
科名
モクセイ科
属名
ハシドイ属
学名
Syringa
別名
ムラサキハシドイ
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
中級者向け
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ライラックとは?

ライラックはモクセイ科の耐寒性の木。耐寒性(マイナス15度)があり、特に防寒の必要はありません。ただし夏の暑さに弱いために、西日が強く当たる場所や真夏に直射日光が当たる場所では乾燥で葉っぱが傷んで株が弱ってしまうことがあります。
花芽分化は夏
7月~8月にかけて花芽が出来ます。剪定は花が終わった6月前後にやってしまうか、冬の落葉時期に枯れ枝を落としたり、樹形を整える程度の弱い剪定にしておきます。花は枝の先に付くので、冬に剪定する場合はやたらと枝先は落とさないようにします。
まとめ
●開花すると甘い香りがする。
●寒冷地での栽培に向いている。関東以西では夏は涼しいところに移動させるか、半日陰になるようにする。
水やりは普通。過湿が苦手。水のやりすぎに注意。
●庭植え推奨。
●乾燥するようならば株元にマルチングをする。
●剪定は控えめにする。
●大きくなりすぎないように芯止めをする。

良い香りがする花一覧
蜜源植物
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水やり

ライラックは乾燥気味を好みます。鉢植えにした場合は土が乾いたらタップリと水をやってください。土が乾くまでは水をやらないようにします。水をやるときは鉢底の穴から水が染み出すくらいにしっかりとやります。夏は朝と夕方の2回、しっかりと水をやります。

庭植えした場合、一旦根付いてしまえば降雨だけで特に水をやる必要はありません。根付くまでは1ヶ月か2ヶ月かかりますので、その間の水切れには注意しましょう。

肥料

肥料
ライラックはあまり肥料を必要としていません。冬の間の落葉時期(11月〜2月)に固形の肥料…油粕+骨粉などをやっておけば、後は肥料をやる必要はありません。肥料は控えめ。よほどの痩せ地じゃないなら、なくてもいいです。
●花が終わった6月あたりにお礼肥として肥料(油粕+骨粉など)をやるといいです。

植え付け・植えかえ

植え付け・植え替え時期

植え付け・植え替え時期
10月から3月に植え付けをします。寒冷地では真冬は避けます。

用土

用土
水はけの良い土ならば問題なく育ちます。庭に植える場合、土が粘土質で極端に水はけが悪い場合は腐葉土赤玉土・川砂などを混ぜて水はけを良くしてから植えてください。鉢植えであれば一般的な培養土を使うか、自作するのであれば赤玉土6腐葉土3パーライト1に緩効性肥料を混ぜたものを使います。

庭植え

庭植えが適しています
水やり不要になり、何かと庭植えが便利です。植物が花を付けるのは「子孫を残そう」とするときで、居心地がいいと花より枝や葉を茂らせようとします。なので植えつけた年は花が咲いたのに、翌年以降しばらく咲かない……そんなことがあります。その場合は、まぁ、気長に待ちましょう。いずれ咲きます。

植え付けの1週間前に深さ30cmを掘り、掘った土に対して3割か4割の腐葉土を混ぜて、化成肥料を1平方mあたり100gを入れて混ぜて用土とします。晴れた日の午前中にやるといいです。
●少し高植えすると水はけが良くなって良い。
●大きくしたくないなら鉢植えにする。

鉢植え

鉢植え
現在の鉢より一回り大きな鉢を用意します。鉢の底の穴を網で塞いで、網の上に軽石を3cmほど入れて、その上に用土を入れて、株を入れ、株と鉢の間に用土をつめていきます。鉢を揺らすと隙間が空きますので、そこに用土を入れて、最後に水を入れて完成です。

植え替えのときは古い土を三分の一ほど落として、根をほぐし、地上部を三分の一になるように剪定して根の負担を減らしてから植え替えをします。土を落とすのであれば同じ大きさの鉢に植え替えることは可能です。
●土は落としていいですが、できるだけ根は傷つけないようにします。根が傷つくと生育不良を起こすので(枯れるわけじゃないが回復まで時間がかかる)。なので、可能であれば、土を落とさずに一回り大きな鉢に植え替える方がいいです。
●丁寧に行えば株分けも可能です。

管理場所・日当たり

日当たりを好むのですが、関東以西では夏の暑さ・西日などに弱く、暑さで株が弱り、枯れることもあります。西日が当たらないようにしましょう。特に根本に日が当たるのがよくありません。根本にグランドカバーを植えると蒸発・高温を幾らか予防できます。もしくはマルチングをします。
●植え付けして二年は乾燥予防のためにマルチングをするといい。

北海道から九州まで
北海道南部から九州まで、栽培が可能です。ただし寒さに強く暑さに弱いため、寒冷地での栽培が適しています。関東以西では夏は涼しいところに移動させるか、半日陰になるようにします。

耐寒温度はマイナス15度と寒さには強いです。

剪定

剪定
生育が遅いので剪定は控えめに。邪魔な枝を落とす程度にします。あんまり強く剪定すると枯れてしまうことがあるので、一気に剪定しないようにします。
ライラックは花芽が夏にできるので、花芽を落とさないように剪定するのであれば花が終わって直後の6月までにするといい。この時期に邪魔な枝、枯れた枝、花が先終わった枝を切り戻します。冬の落葉時期に剪定してもいいですが、枝先の花芽を落とすことになるので、よほどでない限り、6月の剪定に止めておきましょう。

ライラックは生育は遅いのですが、大きく育ちます。2mくらいならいいですが3m以上になると管理が面倒。そこで2mくらいで芯止めをします。一番てっぺんの成長点…太い幹の一番上をバッサリと切って、これ以上大きくならないようにします。意外と大事。
●芯止めしても脇芽が出て上に生育して、新たな「芯」になるので、そのくらい生育したらまた切る。これを繰り返すことになる。なので、芯止めは自分が思っている「理想の高さ」より低い位置で切ると丁度いい。
●ライラックはあまり新芽を吹かないので、強く剪定すると枯れることがあります。

台木に注意

台木
ライラックは台木に「プリペット(イボタノキ)」を使うことが多く、剪定しすぎたり、ライラック部分が傷んで枯れたり、イボタの部分から枝が伸びたりなどして、気がつくと、ライラックではなくイボタの花が咲いていることがあります。
●根元からイボタが伸びていたら切る。
●植え付けの時に、イボタとライラックの継ぎ目のところまで土を盛ると、イボタのヒコバエが多少は出にくくなる。

挿木で増やす

挿木で増やすことができます。
気温が上がった3月〜5月に枝を10cm〜15cmに切って、葉っぱ2枚〜3枚がついた状態にします。切り口を斜めに切り、切り口に発根剤をつけます。挿木のための器に赤玉土単用を入れ、水をやり、そこに挿木を挿します。乾燥しないように管理していると2週間前後で発根します。発根したら地植え・鉢植えにします。

病害虫

アブラムシ
新芽や葉っぱなどにくっついて汁を吸う虫です。少量であれば手で取り除きます。大量ならば薬剤を散布して駆除します。アブラムシやカイガラムシの排泄物は糖分を含んでいて、これにスス病という擦っても黒いカビが発生します。これはライラックの病気ではないんですが見た目が悪いので、アブラムシを早めに駆除しましょう。
カイガラムシ
動かない白い虫です。発生したら歯ブラシなどで削ぎ落とします。対応薬剤もあるんですが、成虫には効かないので、散布を定期的にして、徐々に駆除するくらいの感じです。カイガラムシの排泄物も糖分が含まれているのでスス病が発生します。
テッポウムシ
テッポウムシが発生します。株元にオガクズがあったらテッポウムシ。薬剤を穴の中に散布します。

特徴・由来・伝承

ライラック:特徴・由来・伝承
春に紫や白い花を咲かせる香のいい落葉樹。学名のSyringaは「笛」の意味。昔はこの木材で笛を作っていたため。

ライラックの花の色から薄紫色のことを「ライラック」と呼ぶように。
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