オステオスペルマム・キララの育て方…花が咲かない?少ない場合は?

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オステオスペルマム・キララの基礎データ

オステオスペルマム・キララ
科名
キク科
属名
オステオスペルマム属
耐寒
マイナス5度
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
初心者向け
オステオスペルマム・キララの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

キララとは?

キララは、キク科オステオスペルマム属の観葉植物で、サントリーが開発しました。この可憐な植物は黄色と白の大きな花を咲かせます。育て方はオステオスペルマムと同じで、秋〜春に植え付けて夏まで開花させ、暑さで枯れる一年草として扱われることがほとんどですが、夏越しも可能です。

キララは冬の寒さに強いですが、高温多湿に弱いです。ただし、従来のオステオスペルマムよりも「暑さ」に比較的強く、従来のオステオスペルマムが暑さでヘバる時期(5月や6月以降)でも花を咲かせます。キララの特徴は花の量と鮮やかな花色です。

夏越ししても、株には寿命があり、2年ほどで徐々に弱っていき、消えていきます。多年草に属していても、実際には一年草や二年草として扱われることが多いです。したがって、夏越しには必死になって取り組むよりも、「失敗しても仕方ない。夏越しできたらラッキー」という気持ちで育てることをおすすめします。
草丈30cm30cm
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花ガラを摘むことで次の花が咲きやすくなる

キララに限らず、どの植物でも花が終わると、花に種子をつけようと栄養が花に回り、次の蕾が育ちにくくなるものです。

そこで、花が終わったら、その花ガラを摘むことで、次の花が咲きやすくなります。花数の多いキララでは多少面倒ですが、これをするかしないかで花の数が全然違ってきますから、こまめに花を摘むようにしましょう。

花が咲かない、少ない理由は?

いや、そもそも花が思ったより咲いてない!って人は環境を見直しましょう。

開花に必要なのは、日光、肥料です。

日当たりがよいところで管理し、肥料をしっかりと追加しましょう。あと、キララって寒さに強いのですが、別に寒い時期にもバリバリと生育開花するわけじゃなく、気温が低いと生育は鈍く、本格的な開花は4月〜5月以降なので、もしもまだその時期ではないなら、ゆっくり待つべきですよ。

植え付け

植える時期はいつ?

2月〜4月に苗が流通します。ホームセンターなどで買うか、ネットショップで取り寄せましょう。夏越ししたら、秋に植え替えるか、越冬した春に植え替えをします。

多年草ですが、何回か植え替えをしているうちに弱ってくるので、植え替えをせずに毎年買い替えるのが普通です。新しい品種も出てきて出会いもありますしね。

ポット苗の土は基本的には崩さないで植えます。長いことポットに入っていた苗は白い根が広がってとぐろを巻いていることがあります。そういうポットは根を軽くほぐしてから植えましょう。

用土は必ず新しいものを

植え付けの用土は一般的な「花と野菜の培養土」を利用します。自作する場合は赤玉土腐葉土4を混ぜて、緩効性肥料(化成肥料)を入れて利用します。
オステオスペルマム・キララ:補足情報
一度使用した古い土は利用しないこと。古い土には雑菌が繁殖していたり、栄養が偏っていたり、土がつぶれていて保水・排水のバランスが悪くなっていたりと、生育不良の原因となることがあります。必ず新しい土を買って利用してください。

ホームセンターなどで売っている「培養土」には前もって肥料が入っているので、新たに肥料を追加しないでください。植え込み直後に肥料が多いと根腐れを起こしやすくなります。緩効性肥料を入れるのは自作した場合だけです。

鉢植え

8号〜10号鉢に1苗を植えます。

鉢植えの場合は、鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を2cmから3cmほど入れて、軽石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。

庭植え

庭植えの場合は、庭土20cmを掘り返し、土に苦土石灰を混ぜて中和させておきます。中和は1週間〜10日ほどで終わるので、1週間経ったら、堆肥か腐葉土を入れ、化成肥料を説明書きの規定量入れて混ぜて用土とします。できれば1週間寝かせて土を馴染ませてから、穴に半分の土を戻して、苗を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。

株同士は株間30cm空けて植えてください。

管理場所

日当たりがいいところで

日当たりの良いところを好みます。多少の半日陰でも生育は十分しますが、花の数が減りますし、根が傷みやすくなります。キララは花の数と花が長く咲くのが魅力ですから、春と秋は直射日光の当たる場所でしっかりと生育させ、花を咲かせましょう。

冬の寒さには強い

冬もできるだけ日当たりで管理します。

寒さに強くマイナス5度まで耐えます。多少の寒さには強いですが、マイナス5度以下になる寒冷地では霜避けが必要になります。関東より西では戸外で問題なく越冬しますが、それでも軒下など直接、霜が当たらない場所に移動させてください。霜が当たると枯れないまでも、傷みます。

3月、4月に暖かくなってきたら、日当たりに移動させます。3月・4月はまだ霜が降りることがあるので軒下が無難です。
霜が降りる前に…最低気温が10度以下になったら軒下に移動させます。霜の降りない地域(暖地)では冬でも軒下に置く必要はありません。

寒冷地は室内で管理することも。その場合は室内の日当たりで。

夏越し

キララやオステオスペルマムは暑さに非常に弱いです。夏に直射日光に当てていると高確率で消えて無くなります(地域にもよるけど)。そこで6月〜7月に剪定して蒸れを予防しつつ、7月以降は風通しの良い半日陰か日陰に移動させます。

秋になったらまた日当たりに移動させますが、9月と言っても残暑厳しい年もありますので、最高気温が25度以下になるまでは涼しいところで管理しましょう。

夏越しのための切り戻し

キララは高温多湿に弱く、7月以降の蒸れ対策のために6月前後に花がピークを下り始めた時に、切り戻します。枝を刈り込んで、風通しを良くします。花も落とすことになりますが、切り戻しましょう。伸びた枝を刈る程度です。
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水やり

水は鉢の底から水がしみ出すくらいにしっかりとやります。これは夏でも冬でも同じです。生育が鈍くなって水を欲しがらない時期でも、鉢底から水が出るくらいにやります。これは土の中の排泄物や雑菌を洗い流す意味もあります。

水やりは土が乾いてからやります。土に触ってみて、乾いていたら水をやるようにします。土が濡れているのに水をやっていると、根腐れを起こします。
植物を枯らす原因の一位は「水のやりすぎ」です。植物に水をやることを「愛情を注ぐ」ことだと思ってる人は注意しましょう。

冬の水やり

冬(12月から2月)は生育が鈍くなり、水を吸い上げる力も蒸発する量も減りますから、水やりの頻度を減らしてください。表面が乾いていても土の中にはタップリ水が残っていることがあるので、よくわからない場合は割り箸などを刺して確認します。土壌水分計で測ると失敗が減ります。水分計は観葉植物やその他の水やり管理でも便利なので、無ければ買っておくといいです。
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水をやるときは鉢底から水が出るくらいにやります。減らすのは「水の量」ではなく「頻度」です。やるときはシッカリ。やらないときはやらない。メリハリをつけてください。

水やりはできるだけ午前中にやります。午後にやると土の中の残った水が朝方に凍って根を傷めるからです。

開花時期は肥料は必ず追加

生育が盛んになる春(3月から6月)と、秋(9月から11月)に一週間に一回、液体肥料をやるか、1ヶ月に一回緩効性固形肥料(化成肥料)をやります。肥料をやらないと(激烈に)花が減ります。

夏(7月から8月)と冬(12月から2月)は絶対に肥料をやらないこと。どちらも生育が鈍くなっていて、肥料をやると根が傷んでしまいます。

肥料とは「栄養剤」であって「薬」じゃないです。生育期以外に肥料をやるのは風邪をひいている人に無理やりステーキを食べさせるようなもので、枯れる原因となります。

病気・害虫

灰色かび病、アブラムシヨトウムシなどが発生します。
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