開花後に種子が…種まきと育苗のまとめ(シクラメン)
目次
開花後に種子が…種まきと育苗のまとめ(シクラメン) シクラメンの人工授粉種まきの手順注意点 普通、シクラメンは種子で増やさない 種子を作らせない方がいい雑記最後に関連記事スポンサーリンク
開花後に種子が…種まきと育苗のまとめ(シクラメン)
シクラメンの花が咲いた後も、摘まずに放置していると種子ができます。
種子は受粉して2ヶ月〜3ヶ月後にできます。シクラメンは開花が長いので、どの時期に出来るとも言い難いです。まん丸な「玉」ができて、そのまん丸な玉の中に20粒〜40粒の種子が入っています。熟すと弾けて中身が見えるようになります。一般的にはシクラメンは種子では増やしませんが、種子から増やすことも出来ます。
シクラメンの人工授粉
意図的に受粉させ、種子を採取することもできます。シクラメンの人口受粉の方法は簡単です。
まず、左手の親指の爪を上に向け、咲いている花の下に置きます。次に、右手の人差し指で花を軽く叩くと、黄色い花粉が爪の上に付着します。そして、他の花のメシベの先に、爪に付着した花粉を軽く塗り付けます。この作業を、日を変えて何回か繰り返すと良いです。受粉が成功すると、花びらが落ち、実が膨らみ始め、茎が曲がって実が葉っぱの中へと潜っていきます。
ただ、実をつけると株が弱り、開花しにくくなりますし、種子はそんなに必要でもないでしょうから、必要な分だけ採取するだけにしておきましょう。
種子はゼリー状のエライオソームに包まれています。エライオソームとは種子の周囲についた脂肪分や糖分のことで、
蟻(アリ)は巣に種子を持ち帰って、このエライオソームを食べて、巣から廃棄するため、意外なところから発芽していることがある。シクラメン以外にはスミレ・
カタクリなどが有名。
エライオソームには脂肪分や糖分が含まれているため、保存している間に種子にカビが生えやすい。洗い流すといいし、乾燥させて、紙袋に入れて、冷蔵庫で管理すれば、数年ほどは保存がききます。
濡れると発芽するのですが、発芽まで何ヶ月もかかります。
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種まきの手順
種子を撒けば株を増やすことが出来ます。12月〜5月に種子ができたら種を洗って紙袋に入れて、冷蔵庫で乾燥させて保存しておきます。9月になったら撒きます。15度〜20度で発芽します。
種まき
用土は
鹿沼土1
日向土1を混ぜたものを使う。ポットに用土を入れて、種をまいて乾燥しないように水をやり、新聞紙や段ボールで蓋をして日光を遮断して管理していると発芽します。シクラメンは光に当たると発芽しません。
種まきから発芽まで40日以上かかります。発芽までは2ヶ月以上なんてのは珍しくなく、3ヶ月掛かることもあります。発芽した一年目に小さいけどシクラメンが開花します。
上記の土の配合だと
水はけがよすぎて、
水やり頻度は多くなるけど、シクラメンの育苗ではこのくらいが好ましい。
気温が高いと腐りやすいですが、湿度が低いと芽が出ない。意外と条件が厳しいので当てにせずに気長に待つのが気楽。失敗しても泣かないで気楽にしていきましょう。案外、
こぼれダネの方が健康にスクスクと育っていることもあります。
ちなみに小さな株で最初の夏を越すのが非常に難しく、簡単に全滅します。なので一般的な作業じゃないんですよね。
注意点
普通、シクラメンは種子で増やさない
シクラメンは球根を分けて増やすので、一般的には種子からは増やさない。球根から増やすと親株と同じ性質(遺伝子が同じだから)の株が増やせます。種子で株を増やすと、親株とは性質が違うので、球根で増やす方が無難だからです。
●
原種シクラメンの場合は、種子からでも、おおよそ親と同じ性質のものができる。
種子を作らせない方がいい
シクラメンは花に種子を作らせると、株が弱りやすくなり、次の花が咲きづらくなりますので、普通は花が萎れたら、すぐに摘んでしまいます。よって、
真面目にシクラメンを管理していると種子は出来ないです。
種子を作る場合は、株が疲弊しないように種子を作らせるのは少量にしておきます。
雑記
●原種系は受粉すると茎が昔の固定電話のコードみたいに丸まる。そのまま放置していると熟して弾ける。熟したら収穫して乾燥保存する。
●原種系は受粉してクルクルするとされるが、春に見ると種子ができていないことが多い。クルクルは受粉が原因ではないのではないか?
●原種は種まきして年単位で発芽しないこともある。発芽すると小さな球根を作って、そこから葉っぱが一枚出てきます。
●種子から栽培をしている人は少ない。
●種子は秋にまくのがいいが、こぼれダネでも発芽して育つので気にしない。
●
ガーデンシクラメンも種子をつけ、こぼれダネが発芽する。
最後に
採種・播種はシクラメン栽培でもかなりマニアックな上級者の作業で、あまりメジャーなものではありません。まずは普通に冬のシクラメン栽培で長く楽しめるようになり、次に
夏越し、そして原種系の栽培、そして播種です。そこまでの経験・知識がある人は是非、うちの
シクラメンの「修正投稿」「画像投稿」から意見を投稿してください。お願いします。
他の栽培のコツについては
シクラメンを参考にしてください。
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