開花後に種子が…種まきと育苗のまとめ(シクラメン)
TOP
>
サクラソウ科
>
シクラメン
…
x最終更新
2023-02-19
画像投稿
開花後に種子が…種まきと育苗のまとめ(シクラメン)
シクラメン
の花が咲いた後も、摘まずに放置していると
種子
ができます。
種子は受粉して2ヶ月〜3ヶ月後にできます。シクラメンは開花が長いので、どの時期に出来るとも言い難いです。まん丸な「玉」ができて、そのまん丸な玉の中に20粒〜40粒の種子が入っています。熟すと弾けて中身が見えるようになります。一般的にはシクラメンは種子では増やしませんが、種子から増やすことも出来ます。
スポンサーリンク
シクラメンの人工授粉
意図的に受粉させ、種子を採取することもできます。シクラメンの人口受粉の方法は簡単です。
まず、左手の親指の爪を上に向け、咲いている花の下に置きます。次に、右手の人差し指で花を軽く叩くと、黄色い花粉が爪の上に付着します。そして、他の花のメシベの先に、爪に付着した花粉を軽く塗り付けます。この作業を、日を変えて何回か繰り返すと良いです。受粉が成功すると、花びらが落ち、実が膨らみ始め、茎が曲がって実が葉っぱの中へと潜っていきます。
ただ、実をつけると株が弱り、開花しにくくなりますし、種子はそんなに必要でもないでしょうから、必要な分だけ採取するだけにしておきましょう。
種子はゼリー状のエライオソームに包まれています。エライオソームとは種子の周囲についた脂肪分や糖分のことで、
蟻(アリ)
は巣に種子を持ち帰って、このエライオソームを食べて、巣から廃棄するため、意外なところから発芽していることがある。シクラメン以外にはスミレ・
カタクリ
などが有名。
エライオソームには脂肪分や糖分が含まれているため、保存している間に種子にカビが生えやすい。洗い流すといいし、乾燥させて、紙袋に入れて、冷蔵庫で管理すれば、数年ほどは保存がききます。
濡れると発芽するのですが、発芽まで何ヶ月もかかります。
種まきの手順
種子を撒けば株を増やすことが出来ます。12月〜5月に種子ができたら種を洗って紙袋に入れて、冷蔵庫で乾燥させて保存しておきます。9月になったら撒きます。15度〜20度で発芽します。
種まき
用土
は
鹿沼土
1
日向土
1を混ぜたものを使う。ポットに用土を入れて、種をまいて乾燥しないように水をやり、新聞紙や段ボールで蓋をして日光を遮断して管理していると発芽します。シクラメンは光に当たると発芽しません。
種まきから発芽まで40日以上かかります。発芽までは2ヶ月以上なんてのは珍しくなく、3ヶ月掛かることもあります。発芽した一年目に小さいけどシクラメンが開花します。
上記の土の配合だと
水はけ
がよすぎて、
水やり
頻度は多くなるけど、シクラメンの育苗ではこのくらいが好ましい。
気温が高いと腐りやすいですが、湿度が低いと芽が出ない。意外と条件が厳しいので当てにせずに気長に待つのが気楽。失敗しても泣かないで気楽にしていきましょう。案外、
こぼれダネ
の方が健康にスクスクと育っていることもあります。
ちなみに小さな株で最初の夏を越すのが非常に難しく、簡単に全滅します。なので一般的な作業じゃないんですよね。
鹿沼土の購入はこちら
Amazon
楽天市場
日向土の購入はこちら
Amazon
楽天市場
注意点
普通、シクラメンは種子で増やさない
シクラメンは球根を分けて増やすので、一般的には種子からは増やさない。球根から増やすと親株と同じ性質(遺伝子が同じだから)の株が増やせます。種子で株を増やすと、親株とは性質が違うので、球根で増やす方が無難だからです。
●
原種シクラメン
の場合は、種子からでも、おおよそ親と同じ性質のものができる。
種子を作らせない方がいい
シクラメンは花に種子を作らせると、株が弱りやすくなり、次の花が咲きづらくなりますので、普通は花が萎れたら、すぐに摘んでしまいます。よって、
真面目にシクラメンを管理していると種子は出来ないです。
種子を作る場合は、株が疲弊しないように種子を作らせるのは少量にしておきます。
雑記
●原種系は受粉すると茎が昔の固定電話のコードみたいに丸まる。そのまま放置していると熟して弾ける。熟したら収穫して乾燥保存する。
●原種系は受粉してクルクルするとされるが、春に見ると種子ができていないことが多い。クルクルは受粉が原因ではないのではないか?
●原種は種まきして年単位で発芽しないこともある。発芽すると小さな球根を作って、そこから葉っぱが一枚出てきます。
●種子から栽培をしている人は少ない。
●種子は秋にまくのがいいが、こぼれダネでも発芽して育つので気にしない。
●
ガーデンシクラメン
も種子をつけ、こぼれダネが発芽する。
最後に
採種・播種はシクラメン栽培でもかなりマニアックな上級者の作業で、あまりメジャーなものではありません。まずは普通に冬のシクラメン栽培で長く楽しめるようになり、次に
夏越し
、そして原種系の栽培、そして播種です。そこまでの経験・知識がある人は是非、うちの
シクラメン
の「修正投稿」「画像投稿」から意見を投稿してください。お願いします。
他の栽培のコツについては
シクラメン
を参考にしてください。
スポンサーリンク
記事が気に入ったら拡散をお願いします。
Facebook
Twitter
はてブ
LINE
関連記事
初心者のためのシクラメンの育て方…水やりは?花が終わったらどうする?
サクラソウ科
シクラメンが枯れた?葉が黄色くなったら…傷む原因と回復法
シクラメンの管理
ウェット法…葉っぱを残してシクラメンを夏越しさせる方法
シクラメンの管理
シクラメンがしおれる理由と復活のための対処法
シクラメンの管理
ドライ法…シクラメンを休眠させて夏越しする手順やコツは?
シクラメンの管理
シクラメン・フェアリーピコの特徴と育て方
サクラソウ科
シクラメンの置き場所・適切な温度について
シクラメンの管理
シクラメン・セレナーディアの育て方…来年も咲かせたい!夏越しのコツは?
サクラソウ科
開花後に種子が…種まきと育苗のまとめ(シクラメン)のカテゴリ・タグ
シクラメン
、
種まき
、
育苗
、
ガーデンシクラメン
、
株を増やす
関連する花BBSの投稿
スポンサーリンク