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カタクリの育て方

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カタクリ
目次
カタクリとは?
カタクリの水やり
カタクリの肥料
植え付け・植えかえ・種蒔き
株の増やし方
栽培可能地域
管理場所・日当たり
病害虫
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学名などの基礎データ
カタクリの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
カタクリ
科名
ユリ科
属名
カタクリ属
学名
Erythronium japonicum
別名
片栗
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
上級者向け
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カタクリとは?

カタクリはユリ科宿根草。スプリングエフェメラル(春の妖精)と呼ばれる植物の一種。花は下に向いて咲く。カタクリが地上部にあるのは一年のうち2ヶ月から3ヶ月程度で、5月には葉っぱが枯れ込む。地上部があるうちに光合成して鱗茎に栄養をため込んでいる。種子から開花するまで7年から9年かかる。自家受粉せず、1株では種子はできづらい。種子の表面に甘い成分がついていてアリが運んで移動させる。

繊細な植物で育てるのは難しく、初心者には厳しい。9割型の人が1年で栽培を断念すると思います。

カタクリの群生地は景勝地となりがちだけど、開花時期は短いので注意。
大きさ・草丈10cm〜15cm
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参考リンク
キバナカタクリ
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ユリ科カタクリ属Erythronium
(Erythronium grandiflorum Pursh)
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カタクリの水やり

庭植えの水やり

庭植えにした場合は、自然に降る雨だけでほぼ十分。ただし乾燥して花や葉が萎れている様なら水やりをします。休眠中は水やり不要です。花には水をかけない様にする。
●株の上に腐葉土をかぶせてマルチングをしておくと、乾燥を防げます。

鉢植えの水やり

鉢植えの場合は、地上部があるうち…4月から5月は乾燥しない様にする。二重鉢にしたり、鉢を土に埋めるなどして乾燥を防ぎます。底面給水や腰水にしてもいいです。地上部がなくなって以降も鉢植えの場合は年間を通して完全には乾燥しない様に水やりをする。花には水をかけないようにします。花に水がかかるとしぼみやすいです。
●年間を通して完全には乾燥しない様にする。

カタクリの肥料

地上部があるうちは1ヶ月に一回緩効性固形肥料をやるか、2週に一回、薄い液体肥料をやります。この時期しか地上部がなく、この時期に太って来年の花の栄養を貯めているので、肥料が不足すると開花しなくなります。肥料は必ずやっておきましょう。葉っぱが枯れて休眠したら肥料はストップします。
●休眠中に肥料があると株が傷むので、土中に肥料の残りにくい液体肥料が便利。

植え付け・植えかえ・種蒔き

植え付け時期

休眠時期の7月から10月が植え付けの適した時期。

鉢植えでも地植えでもいいが、鉢植えにした場合地上部がある期間が2ヶ月から3ヶ月程度だから、ほとんど地上部がないので水やりの管理が難しい(水やりするモチベーションがない)。庭植えで放置が便利。
カタクリの開花した苗は開花時期の前後2月〜4月に流通しますが、このときはそのまま花を楽しみ、肥料をやって球根を太らせて、休眠時期の7月〜10月に別の鉢に植え直します。

流通時期に植え替えると、葉・茎・根が折れて、そこから雑菌が入って枯れやすいので、植え替えるのはとにかく休眠時期にしましょう。

用土

一般的な培養土か、赤玉土7腐葉土3を混ぜたものに少量の緩効性化成肥料を追加してよく混ぜたものを使います。庭植えの場合は、庭土に腐葉土か堆肥を足して用土を作ります。
●配合例…鹿沼土1軽石1赤玉土1
●配合例…赤玉土4軽石4腐葉土2
●山野草の土でもいいです。

庭への植え付け手順

庭の土を30cm〜40cmほど掘り返して、土に腐葉土を2割か3割ほど追加して、よく混ぜて用土とします。深さ5cmから6cmの深さに植える(球根の頭から地表まで5cmくらい)。株間を10cm空けて植える。

最後にしっかりと水をやって完成です。

鉢植えの手順

夏の高温・乾燥に弱い…というか地上部がないので、弱ってるのかどうかすらよく分からないので鉢植えより庭植え推奨。鉢植えにする場合は、できるだけ大きくて深い鉢を用意する。具体的には5号から8号で深鉢。

鉢底の穴を鉢底ネットで塞ぎ、鉢底石を2cmほど入れ、その上に用土を入れ、球根の頭が深さ3cm〜4cm、株間5cm〜7cmになるように配置して、隙間に土を入れて、水をしっかりとやって完成です。
●カタクリは根が少ないが深くまで根を張るので深い鉢にしましょう。庭植えの場合も30cmから40cmと深めに掘って植えると良い。

株の増やし方

種まき

開花後に結実すると種子ができます。種子を取り、そのまま種まきします。用土は上記の項目を参考にして、乾燥しない様に日陰で管理していると、細い糸の様な葉っぱが出てきます(この細い葉っぱは最初だけで後は丸い葉っぱになる)。発芽は翌年の春です。大きくなったら8月から9月に植え付けます。葉っぱが二枚以上で開花します。
●親株の葉っぱと全く違うため、雑草と間違えて抜きがち。
●自家受粉しにくいため、複数の株で栽培しないと種子はできない。

分球

球根の端…というか元の球根の下に子玉が出ます。無理に引き剥がすと傷口になって、そこから腐るので力づくはやめ、自然と離れるのを待ちます。離れてから普通に植え付けると株が増やせますが、日本のカタクリは球根では増えにくいので現実的な方法ではない。

栽培可能地域

関東北部・東北南部・東北北部・北海道
参考自分の地域で育てられるのか分からないときに読むページ

管理場所・日当たり

庭植えで植える場所

半日陰が適していて、西日が当たらない乾燥しないところに植えたり、管理する。夏に日陰になり、冬は日当たりになるような…広葉樹の下に植えるといいです。

鉢植えの管理場所(夏)

カタクリは暑さに弱く、地温が上がると株が弱るので、地上部が無くなったら日陰に移動する。特に夏は涼しい場所…涼しい日陰で管理する(地上部がないので半日陰で管理する必要はないです)。カタクリの南限は広島県向原町。向原町はまぁまぁ山間部で、夏は涼しい町です。
●洋種のカタクリは暑さに強い。

鉢植えの管理場所(冬〜春)

寒さには非常に強い。鉢植えならば、冬から春にかけての地上部がある時期は戸外の日当たりで育てる様にします。

病害虫

サビ病アブラムシ
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