アジサイの夏の水やり・乾燥対策

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アジサイが水切れしやすい理由
そもそも水を欲しがる植物
アジサイの学名「ハイドランジア」はラテン語の水の器という意味から来ています。その名の通り、アジサイは水を欲する植物です。葉っぱにツヤがあるタイプ(西洋アジサイ)だと蒸発に強く、比較的、乾燥に強いのですが、それでも他の植物より水切れしやすく、萎(しお)れてしまいます。葉枝・花に対して鉢が小さい

理想としては、早いうちに一回りか、出来ればふた回りほど大きな鉢に植え替えるべきです。それが「根本的な対策」です。
風通しが良い(良すぎる)
アジサイは本来の本来は、山の中の林の中か、川沿いのジメジメしたところに自生するものです。例えばベランダで風が吹き付けるような場所では風通しが良すぎて、乾燥しすぎてしまいます。西日
アジサイはどのタイプも西日が苦手。植物は午前中に日光を浴びて光合成をするものです。それが夕方に強い西日が当たると、光合成もできず、ただ、蒸発するだけで、株が弱ってしまいます。西日が当たるときは、ヨシズなどで遮光してあげてください。
抜本的な対策
庭植えにする

庭植えの手順は

紫陽花(アジサイ)の育て方
アジサイ科アジサイ属Hydrangea
大きな鉢に植え替えする

古い鉢から株を取り出し、古い土を落とさないでいじらず植え替えます。植え替え時期はできれば春のうちにしておきたいですが、乾燥しないように手早くするなら植え替えも可能です。用土は一般的な培養土か、アジサイの専用土で植え付けます。
現在の鉢より2号ほど大きな鉢を用意し、その鉢の底の穴を、鉢底網で塞ぎます。その上に鉢底石(軽石)を2cm入れて、その上に用土を入れ、株を入れて、隙間に用土を入れ、最後にしっかりと水をやります。
できれば植え替え後1週間ほどは日陰で養生してから、通常の管理にします。
底面給水鉢に植え替え

ただし、これを利用するのは生育時期だけにします。4月から9月くらいです。冬は普通に土に水をやるようにしてください。
底面給水鉢はホームセンターではあまり扱っていないです。ネットで買ったほうが早い。もしくは過去のシクラメンの大鉢を利用する。
水切れ対策
まめに水をやる
鉢植えの場合は、4月から6月は土が乾いてから。7月から9月は雨が降らない限りは、朝と夕方の二回、しっかりと水をやります。水切れして萎びないように水をやれば、それで十分ですが、まぁ、これが環境によっては、それですら間に合わないことがあります。庭植えの場合は自然な雨だけで十分。乾燥時期には水をやりますが、その程度のことで十分です。水やりを楽にし、乾燥対策のためには、基本的に庭植え推奨です。
水やりが間に合わないなら…腰水

受け皿に水が何日もある状態だと、水が腐って根腐れの原因になります。また、受け皿の水が深いとやはり根腐れの原因になります。
それでも水やりが間に合わないなら…遮光する
それでも、水切れになるようであれば、遮光します。もしくは半日陰や日陰に移動させます。鉢に日光が当たっていることで土の温度があがり、蒸発して乾燥しているということもあります。鉢に日光が当たらない場所に移動させましょう。二重鉢という方法もあります。
二重鉢とは?目的と手順と資材の紹介
雑学

アジサイの葉っぱのツヤと育て方の違い
アジサイの管理・栽培のコツ
最後に…
7月までにしなくちゃいけない剪定は終わっていますか?夏を越せば10月にもう一回剪定をしておきましょう。詳細は以下のページを参考にしてください。
紫陽花(アジサイ)の剪定
アジサイの管理・栽培のコツ
アジサイのその他の栽培は

紫陽花(アジサイ)の育て方
アジサイ科アジサイ属Hydrangea