ガクアジサイの育て方

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ガクアジサイ
目次
ガクアジサイとは?
ガクアジサイの品種
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
管理場所・日当たり
剪定
病気・害虫
特徴・由来・伝承
関連記事
学名や栽培スケジュール
最終更新
植物名
ガクアジサイ
科名
アジサイ科
属名
アジサイ属
学名
Hydrangea macrophylla
別名
萼紫陽花・額紫陽花
水やり
水を好む
場所
外の半日蔭
難易度
初心者向け
ガクアジサイの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。
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ガクアジサイとは?

ガクアジサイ:ガクアジサイとは?
ガクアジサイはアジサイ科(もしくはユキノシタ科アジサイ属低木です。中心部のツブツブが一般的に言う花で、ここにオシベもメシベもあります。周囲に咲いているのが装飾花でこちらにはタネを残す機能はついていない「飾り」の花です。

周囲に花が縁取るように咲くことから「額アジサイ」と呼ばれます。このガクアジサイが日本に昔からあるタイプのアジサイで、半球状に咲く一般的な西洋アジサイはガクアジサイがヨーロッパに渡り品種改良して出来たものです。育て方はアジサイ・ヤマアジサイと同じです。
樹高1m〜2m

花言葉は?

花言葉は「謙虚」。
セイヨウアジサイの派手な花と比べると謙虚…ということみたいです。

pHで色が変わりやすい

よく土壌のpHでアジサイの色が変わる…といいます。よく見かけるコンモリとした西洋アジサイは、土壌のpHの影響はあまり受けません(全然受けないのではない)。しかしガクアジサイはpHの影響を受けやすいので、ピンクのガクアジサイを買った場合は、土を中性かアルカリ性に保つようにしないと、徐々に青くなっていくので注意しましょう。

アジサイで有名な名所はアジサイの根本に石灰を撒いて酸性化を防いでいます。ちなみに、雨は空気中の二酸化炭素を吸収して「炭酸水」となって降り注いでいます。なので雨ざらしにしている限りは必ず土壌は弱酸性になっていきます。
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ガクアジサイの品種

城ヶ崎(ジョウガサキ)は城ヶ崎海岸に自生しているガクアジサイの八重咲き品種でpHで色が変わりやすい。パッと見、「八重?」って感じがしますが、八重なんですよ。
ベニガクアジサイは江戸時代から愛される品種で、開花するにつれて開花が進むにつれて花いろが変わっていきます。ヤマアジサイとエゾアジサイの中間の性質があることから、ヤマアジサイの変種ではないかと言われています。育て方は同じなので気にしないで育てましょう。
ダンスパーティーは八重咲きの新しい品種。花が細く繊細、色合いが鮮やかで綺麗な人気品種です。
初恋は花びらに切れ目が入っている一重咲きのガクアジサイです。
墨田の花火スミダノハナビ)は隅田川の花火をイメージした八重咲きで、時間経過とともに花いろが変化する人気品種。
八丈千鳥は八丈島原産のガクアジサイで、花びらが細く、独特な印象を受けます。気温があれば常緑です。
ナデシコガクアジサイは花びらの切れ込みがナデシコのようであることから名付けられたガクアジサイです。
コンペイトウは白い縁取りとグラデーションが美しい品種。いい名前をつけたな、と思います。

水やり

鉢植えにした場合は、土が乾いていたら、しっかりと鉢底から水が染み出すくらいにやります。鉢底に水を貯める底面吸水鉢なら、春〜秋はここに水がたまっているといいです。鉢植えにしていると水やりが大変なので、庭植えがお勧めです。

庭植えにした場合は、植え付け直後二週間ほどはしっかりと水をやりますが、その後は降雨だけで十分で、日照りが続いたり乾燥する時期で無い限りは、わざわざ水をやる必要はありません。

肥料

2月〜3月に緩効性化成肥料か有機肥料(化成肥料・油粕など)をやります。これは春以降の新芽のための肥料です。7月〜8月に来年の花芽のために同様に肥料をやるといいです。

化成肥料は他の植物のためにカルシウムが含まれていて、アルカリ性であることがあり、これを施肥すると土がアルカリ性になってちょっとピンクになってしまいます。色合いを維持するためには色別に対応した肥料を施肥するといいです。
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植え付け・植えかえ

時期・頻度

植え付け・植え替えの適期は春と秋ですが、真夏と真冬を避ければ、強い植物なので、いつでも構いません。鉢植えの場合は鉢の底から根が出てきたら植え替えをしましょう。2年に1回くらいの頻度で植え替えることになります。

庭植えも同時期にします。庭植えにした場合はそのまま植えっぱなしですが、何年かすると有機物が消費されてスカスカになって生育が悪くなり、開花しなくなります。3年か4年に一回、腐葉土堆肥を追加しておくといいです。

できれば購入後にすぐ植え替えるといい

店頭販売しているガクアジサイの鉢はほぼ根詰まり寸前か、根詰まり状態ですので、できれば、購入後すぐにひと回り大きな鉢に植え替えてしまった方がよいです。

小さな鉢に植っているのは根詰まりすると開花しやすいこともありますし、鉢が小さい方がバランスが良く見えるからです。ただ、鉢が小さいと非常に水切れを起こしやすく、管理が難しいので植え替えるか、庭植えにしてしまった方がよいです。

参考:店で売ってる草花が小さな鉢に植えられている理由

用土

市販されている花と野菜の土で植え付けをします。この土は中性です。アジサイ用土なんてのもあって、「赤アジサイ(pH6.5)」「青アジサイ(pH5.0〜5.5)」とpHで分けていますので、色に合わせて土を変えると花いろが鮮やかになります。
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ちなみに日本の雨は弱酸性で徐々にpH6.5くらいになっていきますので、青い花いろを維持するためにはピートモス・クエン酸などで調節する必要があります。逆にピンク・赤にしたい場合は、苦土石灰などで調節しましょう。

庭植えの植え付けの手順

庭植えが適していますので、可能であれば庭植えにしましょう。

庭土を30cm〜40cmほど掘り返して、花いろが赤・ピンク系なら苦土石灰を1平方mあたり150gを入れて中和させておきます。

中和反応は1週間ほどかかるので、苦土石灰を入れた場合は1週間以上経ってから、腐葉土か堆肥を掘り出した土に対して3割ほどの割合で追加して、化成肥料を規定量入れて、用土とします。花いろを青にした場合は、ここでピートモスや鹿沼土を入れて酸性に調節します。

土を半分穴に戻して、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやって完成です。
現在のpHがよくわからない場合は土壌pH測定器でチェックするといいです。
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鉢植えの植え替えの手順

現在の鉢から抜いて、古い土を少し落として、地上部の葉を整理し、新しい鉢に植え替えます。新しい鉢は同じ大きさでもいいですし、少し大きなものでもいいです。夏の乾燥対策のためにも8号〜10号にしておきたいです。

新しい鉢の底の水抜きの穴をネットで塞いで、その上に鉢底石(軽石)を入れ、用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやります。

地上部の葉がある時期の植え替えの場合は、植え替え後に日陰で1週間ほど管理して養生してから通常の管理場所に戻すようにすると回復が早いです。

管理場所・日当たり

ガクアジサイは日光を好むのですが、寒さに強く、日当たりが悪くても花つきがそれほど悪くならないこと、真夏の直射日光に当たると葉焼けして枯れてしまうことなどから、半日陰や、明るい日陰に植えつけることが多いです。シェードガーデンの代表的な植物です。

ガクアジサイにとって一番いいのは、春・秋・冬は日当たり、夏は半日陰と移動させることですが、鉢植えにしていると水切れを起こしやすく、面倒なので半日陰に庭植えするのがおすすめです。
参考:シェードガーデン

剪定

ガクアジサイは8月~9月に翌年の花芽が、昨年伸びた枝の葉っぱの付け根につけます。8月以降に剪定すると花芽ごと落としてしまい、翌年開花しません。7月中に剪定すれば、自由に剪定してかまいません。小さくまとめたいときは、バッサリと切って構いません。

10月以降になると、花芽が目視できるようになるので、確認しながら、剪定しても構いませんが、葉っぱが邪魔で見にくくて面倒なので、7月中に済ませときましょう。

剪定の詳細は紫陽花(アジサイ)の剪定を参考にしてください。

花が咲かない場合はアジサイ(紫陽花)の花が咲かない原因まとめを参考にしてください。

病気・害虫

株が健康ならば、あんまり病害虫は見られない。たまにカイガラムシアブラムシコガネムシウドンコ病モザイク病ウィルス病)、斑点病、炭そ病が発生します。

特徴・由来・伝承

ガクアジサイの花の中心にあるツブツブのが両性花で、この花では種子もできます。その周辺の派手な花は装飾花と呼ばれ、種子はできません。

両性花と装飾花については両性花と装飾花(紫陽花アジサイの雑学)を参考に。
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