ガクアジサイ(萼紫陽花・額紫陽花)の育て方

科名 | アジサイ科 |
属名 | アジサイ属 |
学名 | Hydrangea macrophylla |
別名 | 萼紫陽花・額紫陽花 |
水やり | 水を好む |
場所 | 外の半日蔭 |
難易度 | 初心者向け |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花 | ||||||||||||
植え | ||||||||||||
肥料 | ||||||||||||
剪定 |
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ガクアジサイとは?

樹高1m〜2m
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花言葉は?
花言葉は「謙虚」。セイヨウアジサイの派手な花と比べると謙虚…ということみたいです。
pHで色が変わりやすい
よく土壌のpHでアジサイの色が変わる…といいます。よく見かけるコンモリとした西洋アジサイは、土壌のpHの影響はあまり受けません(全然受けないのではない)。しかしガクアジサイはpHの影響を受けやすいので、ピンクのガクアジサイを買った場合は、土を中性かアルカリ性に保つようにしないと、徐々に青くなっていくので注意しましょう。アジサイで有名な名所はアジサイの根本に石灰を撒いて酸性化を防いでいます。ちなみに、雨は空気中の二酸化炭素を吸収して「炭酸水」となって降り注いでいます。なので雨ざらしにしている限りは必ず土壌は弱酸性になっていきます。
ガクアジサイの品種
城ヶ崎


城ヶ崎(アジサイ)の育て方
アジサイ科アジサイ属Hydrangea macrophylla
ベニガクアジサイ

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アジサイ科ハイドランジア属Hydrangea
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アジサイ科アジサイ属Hydrangea
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水やり
鉢植えにした場合は、土が乾いていたら、しっかりと鉢底から水が染み出すくらいにやります。鉢底に水を貯める底面吸水鉢なら、春〜秋はここに水がたまっているといいです。鉢植えにしていると水やりが大変なので、庭植えがお勧めです。庭植えにした場合は、植え付け直後二週間ほどはしっかりと水をやりますが、その後は降雨だけで十分で、日照りが続いたり乾燥する時期で無い限りは、わざわざ水をやる必要はありません。
肥料
2月〜3月に緩効性化成肥料か有機肥料(化成肥料・油粕など)をやります。これは春以降の新芽のための肥料です。7月〜8月に来年の花芽のために同様に肥料をやるといいです。植え付け・植えかえ
時期・頻度
植え付け・植え替えの適期は春と秋ですが、真夏と真冬を避ければ、強い植物なので、いつでも構いません。鉢植えの場合は鉢の底から根が出てきたら植え替えをしましょう。2年に1回くらいの頻度で植え替えることになります。
用土

ちなみに日本の雨は弱酸性で徐々にpH6.5くらいになっていきますので、青い花いろを維持するためにはピートモス・クエン酸などで調節する必要があります。逆にピンク・赤にしたい場合は、苦土石灰などで調節しましょう。
庭植えの植え付けの手順

庭土を30cm〜40cmほど掘り返して、花いろが赤・ピンク系なら苦土石灰を1平方mあたり150gを入れて中和させておきます。
中和反応は1週間ほどかかるので、苦土石灰を入れた場合は1週間以上経ってから、腐葉土か堆肥を掘り出した土に対して3割ほどの割合で追加して、化成肥料を規定量入れて、用土とします。花いろを青にした場合は、ここでピートモスや鹿沼土を入れて酸性に調節します。
土を半分穴に戻して、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやって完成です。
現在のpHがよくわからない場合は土壌pH測定器でチェックするといいです。
鉢植えの植え替えの手順

管理場所・日当たり

ガクアジサイにとって一番いいのは、春・秋・冬は日当たり、夏は半日陰と移動させることですが、鉢植えにしていると水切れを起こしやすく、面倒なので半日陰に庭植えするのがおすすめです。

シェードガーデンの意味とオススメの植物リスト
ガーデニング基礎知識(中級編)
剪定
ガクアジサイは8月~9月に翌年の花芽が、昨年伸びた枝の葉っぱの付け根につけます。8月以降に剪定すると花芽ごと落としてしまい、翌年開花しません。7月中に剪定すれば、自由に剪定してかまいません。小さくまとめたいときは、バッサリと切って構いません。10月以降になると、花芽が目視できるようになるので、確認しながら、剪定しても構いませんが、葉っぱが邪魔で見にくくて面倒なので、7月中に済ませときましょう。
剪定の詳細は

紫陽花(アジサイ)の剪定
アジサイの管理・栽培のコツ
花が咲かない場合は以下のページを参考に。

アジサイ(紫陽花)の花が咲かない原因まとめ
アジサイの管理・栽培のコツ
病気・害虫
カイガラムシ、アブラムシ、コガネムシ、ウドンコ病、モザイク病(ウィルス病)、斑点病、炭そ病が発生します。特徴・由来・伝承
ガクアジサイの花の中心にあるツブツブのが両性花で、この花では種子もできます。その周辺の派手な花は装飾花と呼ばれ、種子はできません。両性花と装飾花については以下のページを参考に。

アジサイはどこが花?両性花と装飾花について
アジサイの管理・栽培のコツ