プテリスの育て方
目次
プテリスの特徴は?水やり肥料植え付け・植えかえ管理場所・日当たり剪定・切り戻し病気・害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- プテリス
- 科名
- ワラビ科
- 学名
- Pteris cretica
- 別名
- イノモトソウ
- 耐寒
- 5度
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 日の当たる室内
- 難易度
- 中級者向け
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プテリスの特徴は?
プテリスは
ワラビ科イノモトソウ属の
多年草・シダ植物。プテリスには何種かあって、オオバイノモトソウ(Pteris cretica)やその斑入り品種、マツカサシダ(Pteris nippinica)、ホコシダ(Pteris ensiformis)などが
観葉植物として流通しています。どれも育て方は同じです。
花は咲かずに、胞子で増えていきます。育てる環境としては
アジアンタムが近く、湿度の高い、直射日光の当たらない場所なら、問題なく育てられます。プテリスを育てる上で大事なのは、とにかく水切れさせないこと。水が切れたり、乾燥した風に当たってしまうと、葉っぱが黒く変色して、そこからは復帰しない。変色したら出来るだけ根元から切ってください。
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水やり
春から秋は生育する時期で、なおかつ気温が高くて蒸発も激しい。乾燥が苦手なプテリスですから、土がカラカラになってはいけません。春から秋は土が絶えず湿っているように水をやってください。ただし、受け皿の水は捨ててください。
年間を通して葉水を
乾燥に弱く、空気中の湿度が高い環境を好みますので、年間を通して霧吹きで葉っぱに水をやる
葉水をやるといいです。特に室内で管理している場合、冷房・暖房がかかっている部屋だと、この冷暖房の風は非常に乾燥しているため、空気が乾燥してしまいます。そこで葉水ををして乾燥を防ぎます。
戸外で管理している場合は、水をやるときに葉っぱにバシャーっとかければいいです。
夏の水やり
高温になって蒸発量が増えるので、夏は毎日、朝と夕方の2回、水をやることになります。それでも乾燥して葉先が枯れ込む場合は、もっと日当たりの悪い場所に移動させましょう。夏も葉水を継続してください。
特に冷房が掛かっている部屋で育てる場合は、葉っぱに霧吹きで水をかけてやって乾燥を防ぎましょう。
冬の水やり
プテリスは気温が下がると生育が止まり、また蒸発量も減ります。冬は土が乾いてから水をやるようにします。冬も水をやるときは、鉢底から水が染み出すくらいにしっかりとやってください。水が染み出すくらいにやってから、土が乾くまでは水をやらないようにします。メリハリが大事です。
土への
水やりは控えますが、葉水は継続します。特に暖房がかかっている部屋で管理することになるので、加湿器をかけた上で葉水をしないと追いつかないかもしれません。
肥料
春から秋は緩効性固形
肥料を2ヶ月に一回程度やります。もしくは二週間に一回液体肥料をやります。
冬も室温が15度以上を保てるようであれば、1ヶ月に一回程度液体肥料をやるとよく生育しますが、まぁ、無理に肥料をやる必要はありません。冬は肥料よりも「湿度」を保つことが大事です。
植え付け・植えかえ
時期・頻度
植え替えは春から秋の高温でプテリスが生育している期間。
プテリスは乾燥が苦手ですから、
根詰まりして土の保水力が落ちると乾燥で危険。根詰まりすると葉先から枯れ込んできます。植え替えはできれば毎年、最低でも2年に一回を目安にしましょう。
用土
用土は観葉植物用の土か、自作する場合は「
赤玉土小粒4
パーライト3
ピートモス3」「赤玉土小粒6
腐葉土3
軽石小粒1」を配合した土で植えます。シダ植物の割に生育して根がよく張ります。
鉢植え
古い鉢から取り出して、古い土を四分の一を落として、根の負担を減らすために地上を三分の一ほど刈り込んで、新しい土を足して植え替えます。一回り・ふた回りほど大きな鉢に植え替えましょう。鉢を大きくしたくない場合は、株分けして、1株を小さくしてから植え替えをしましょう。株の根元に子株があるので、それを取って植えつけます。株分けするときも、植え替えをするときも、根を大きく傷つけないようにします。
鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやります。
管理場所・日当たり
プテリスは熱帯に自生する植物。ジャングルの中の木の下に育つものです。なので直射日光を浴びるものではないので、戸外の日当たりだと
葉焼けを起こしてしまいます。基本的に年中、室内で管理します。春から秋は戸外の
半日陰〜明るい日陰でもいいです…ここでの半日陰は、木漏れ日のような場所で、午前中だけでも直射日光が当たるタイプの半日陰だと乾燥でシオシオになります。室内でも戸外でもヨシズやカーテンで遮光した日光に当てるようにします。
乾燥に注意
プテリスは湿度の高い、熱帯で育つ植物で、乾燥に非常に弱いです。具体的には湿度60%70%あたりを好む。乾燥すると葉っぱが黒く変色して戻りません。室内で育てる場合、冷暖房の風が当たらないようにしてください。冷暖房の風は乾燥していて、冷暖房の風に直接当たると、すぐに枯れます。本当にすぐです。
必ず、冷暖房の風が直接当たらないようにします。
冷暖房の風が直接当たらないようにすると、とりあえずは乾燥で枯れることは無いんですが、それでも湿度が下がってしまって乾燥して枯れますので、冬は加湿器をかけて、プラス霧吹きを葉っぱにかけてください。加湿器で50%にした上で、霧吹きで60%以上にするって感じです。
日光が入って明るくて、気温がそれなりにあるのであれば、湿度が高い風呂場がいいです。アジアンタムと同じです。
冬の寒さに注意
冬は室内の日当たりで管理します。
プテリスは霜に当たると一発で葉っぱ全てが枯れます(根まで枯れていなければ復活するが)。霜に当たらなくても5度以下になると枯れるのですが、リビングなどの昼間に暖房をしている場所であれば、夜に5度以下になることはほとんどないです。ただし、窓の近くは外気が近くて気温が氷点下になることもありますから、夜中は窓から離して置いてください。
剪定・切り戻し
下葉が枯れてきたら、むしります。あんまり下葉がなくて不恰好に伸びているなら、根本から切ってください。5月〜9月であれば、多少切っても生えても盛り返します。
病気・害虫
炭そ病
春から秋に炭そ病が発生し、主に葉に径3~20mm程度の褐色で円形の病斑ができます。
ハダニ、カイガラムシ、ハマキムシ
年間を通してハダニやカイガラムシが発生します。ハダニ・カイガラムシは葉水(霧吹きで葉っぱに水をかけること)をすることで、まぁまぁ予防できます。発見次第、薬剤をまいて薬殺しましょう。
春から秋にハマキムシが発生します。
特徴・由来・伝承
主に熱帯に自生する植物。ジャングルの中に育つものです。イノモトソウ科 イノモトソウ属の方が一般的かも。日本にも自生するオオバノイノモトソウが流通しています。
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